'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
12月16日時点1567勝
【番外編】Q&A イベント来場者から寄せられた全30の質問に回答!
2018/7/18(水)
今週も6月に行われたイベントレポートの続編をお届け。これまではレースにまつわる話題が続いたが、時間の都合で答えられなかった来場者からの質問にも回答。初めて聞く話題もあれば、これまで何度も聞かれていながらも、心境の変化が垣間見える内容もアリ。この時季だからこそタップリ取り上げられる企画をお楽しみいただきたい。
▼コチラもあわせてチェック!▼
【番外編】イベント『生うまトークサミット』出演 テキスト完全版・春の名場面プレイバック(上)
【番外編】イベントレポート(中) アーモンドアイ&エポカドーロとの出会いを振り返る!
-:この前はイベントに出演していただきましてありがとうございました!内容としても盛り上がったと思いますし、こちらとしてもありがたい限りでした。その中で、時間の都合でお客さんの質問に全く答えられなかったので、改めて伺っていきたいと思います。
Q.アレスさんより「競馬番組に出ている時はよくデサントの服を着ているイメージがありますが、ファッションでのこだわりはあるのでしょうか」
戸崎圭太騎手:これは騎手会が契約しているわけじゃないんですけど、メーカーさんから「良かったら着て下さい」といった形で依頼されています。関東では僕と(藤田)菜七子ですか。
▲トレセンではデサント製のウェアを着ている戸崎騎手
-:関西なら武豊さんや福永祐一さんあたりでしょうか?
圭太:あと浜中もそうかな。契約ではないですから、着なくても「ルール違反」とはならないですけど。
-:馬具の一環もあって、騎手会の付き合いもあってみたいな感じですね。この春は平たいツバの帽子も目立っていましたね。
圭太:そうですね。あれが売りみたいでね…。本人の意図ではないです。あれはさすがに似合わないなと。提供されたので被っていますけど、ちょっと僕には似合わないなと思っています(苦笑)。
-:そんなに選択肢はないのですね。
圭太:まあ、そうですね。選べますけど、なるべく新作を見せた方が、メーカーさんにとってもいいのかと思いますから。
Q.ジェンティルさんより「ニールバレットのスーツが好きだと聞きました。他に好きなブランドなどはありますか」
圭太:最近はディオールなどになっちゃいますよね。
-:(値段が)高けぇ~。
Q.あんちゃんさんより「ワールドカップが盛り上がっていますが、どの国が優勝すると思いますか」圭太:(この時点で)随分絞られたから良かったけどね~。フランスかな。僕は寝不足など嫌なので。
-:僕もみていません。しかし、フランスですか。
圭太:すげぇ速い選手(キリアン・エムバペ)がいますよね。あれで19歳とは。
Q.きくちさんより「皐月賞で高畑充希さんと握手できてどうでしたか?」
圭太:どうもこうも…(笑)。あれだけ有名な方ですから、いい機会でしたよね。
Q.大井の半ちゃん倶楽部さんより「ゴルフ以外で、最近嵌まっていることがあれば教えてください」
圭太:「ゴルフ以外に」と言っても、ゴルフに嵌まっていないからね、ハハハ。特にないね。発信するようなことはないですね。トレーニングだったり、色々。
Q.がるでぃおさんより「夢は見ますか」
圭太:あまり見ないです。すごく熟睡しているんじゃないですかね。
Q.のまざきさんより「ご自宅では何をしてリラックスされますか」
圭太:録画してあるビデオを観ることが多いですね。テレビは、今はワンクールが終わって休みの時ですからね。この間は『ブラックペアン』です。
-:前もTBSの『陸王』を観ていると言っていましたね。
圭太:そうです。ああいうシンプルなのが好きなんです。
Q.あやちゃんさんより「競馬メディア以外で、出たいという気持ちはありますか」
圭太:ないですね~。
-:ここ1~2年は全然ないですか。移籍する前にNHKの『サラメシ』に出ていましたね。
圭太:ああ~。去年か一昨年か、NHKの朝のニュースなどには出ていましたけどね。リーディング争いを取り上げていただいたもので。あとはテレ東の『マタガル~ジョッキー解体新書~』でつくばに行って、バランスをやったり。それ、JRA提供の番組か。だから、ないですねえ。
Q.同じくあやちゃんさんより「よくどこに遊びに行きますか」
圭太:パッと思い浮かぶのは、熱海など伊豆などの温泉ですかね。遊びという遊びも別にしていないから。
Q.大仏さんより「ジョッキーの方は移動が多い職業だと思いますが、移動中は何をして過ごしていますか」
圭太:最近は本を読むようにしていますね。
-:やっぱり同じ質問でも色々と時期によって変わられるので、そこら辺は聞いていても面白いですね。それは意外なところですが、トレーニングの本ですか。
圭太:いやいや、この間、松岡(正海)から小説を渡されて、それを読んだり…。
-:それは意外なところで。
圭太:そうですね。「俺は本を読むのは苦手だから」と言ったんだけど「面白いから、これだけは読んでくれ」と言われて。
熊野マネージャー:東野圭吾だっけ?
圭太:いや、わからない。でも、読んでいます。もう4分の3くらいは。(題名は)僕が知らない言葉でした。(内容は)楽しく生きるというか、自由奔放に生きている、今の時代じゃ通用しないような。
-:でも、題名は忘れたと。
圭太:しかも、題名は知っていても伏せるけど(笑)。
Q.まりんさんより「最近の好きな食べ物は何ですか」
圭太:寿司かな。
-:おお、焼き肉じゃなかったですか?
圭太:寿司、焼肉、鰻。ベタだけど。スイーツは食べないですね。
Q.阪神高山ファンのいるかさんより「夏は福島、新潟ですが、北海道に行く予定はありますか」
圭太:一応、ワールドスーパージョッキーズシリーズに選ばれれば、そこくらいですかね。
-:小倉で勝てば全10場重賞制覇ですよね。
圭太:いまのところ予定はなさそうですね。
Q.社畜猫さんより「もし東京ダービーでクリスタルシルバーに乗っていたとしたら、どのような乗り方をしていましたか」
圭太:メンバーやその馬のこと自体を観ていないから、何とも答え辛いですけどね。客観的に観る分には、的場さんは最高に乗ったんじゃないと思いますけどね。南関東も今でも観ますけど、自分が乗ると思って観ないからな~。イメージは湧かないですね。だから、そういう質問がありました、と言われて「またちょっと後で聞きますので」と言うのだったら、映像を観て、こういうレースをした方が良いななど段々出てくるので、という答えが出てきますね。
Q.うまくみさんより「最近は追い方がダイナミックになった気がするのですが、何か変化があったのでしょうか」
圭太:本当は嫌なんですけど、ケツをついている感じですね。だから、ダイナミックに見えるんじゃないかと思いますね。本当は良いことではないと思いますけど。
-:そんなにやっていますか?昔に比べたら減っていると思うのですが。
圭太:やっていると思います。やっぱり気を付けている時はやっていなかったですね。今はやっていますね。やってしまっている…。そこが直って、もっときちんと乗れるようになると、もっと良いと思いますが、勝ちにこだわった場合にはやっぱり癖というか、出てしまうのはありますね。
-:それだけ無心になっているというか、無心という言葉が当てはまるかどうかわからないですが。
圭太:本当にそういう感じですよ。本能というか。そこの技術を補っていかないという思いはありますね。
-:この方が言っていることは、そういうことになるのですかね。僕は違った意味でパワーもついたのかなとは思います。
圭太:多分、そのことだと思いますよ。詳しく聞いてみたいですけどね。
Q.きよみんさんより「日頃、筋トレなどやっていると思いますが、主にどんな筋トレが多いのでしょうか」
圭太:基本的なことですかね。走ったり、ちょっとダンベルをやったり、という感じです。
-:詳しくは…。
圭太:あんまり多くは語らないということで…。
Q.同じくきよみんさんより「お薦めのプロテインなどがあったら教えてください」
圭太:プロテインは特にないです。甘酒やお酢などですね。だから、プロテインとは違いますよね。
-:甘酒は相変わらず同じやつ「麹だけでつくったあまさけ(八海醸造株式会社)」ですか?最近、CMをやっていますね。
圭太:やっていますね。その内、CMに呼ばれるんじゃないと思って(笑)。
-:最近、やり始めましたもんね。出てないな!と思いました(笑)。
圭太:そうですね。さっきと言っていることは違いますけど、出たいですね。
Q.山賊打線あゆみさんより「ダービーのレース後、福永さんと握手した後、何か会話されていたようでしたが、何を話されていたのですか」
圭太:おめでとうございます、という感じで、別に話はしていないですね。祐一さんも「渋太かったから、交わせないかと思った」というような声をいただきましたけどね。
-:それは馬を止めてからですね。
圭太:そうですね、向正面で。
-:入線した時はジョッキー同士でどういう言葉を掛け合ったりするものですか?
圭太:「おめでとう」などは言いますよね。
-:ちなみに、安田記念で2着だった後はクリストフ(ルメール)さんに何か言ったのですか?ルメールさんは「負けているのに、紳士だ」みたいなことを言っていましたね。
圭太:「おめでとう」とは言いましたね。大体それくらいしか。「ゴールした時にすごく笑っている」ということは、クリストフに言われましたね。俺も何で笑っていたんだろう。また負けちゃったかと思ったのかな。
-:けっこうゴールら辺の写真を見ていると、その時、その時、表情がありますもんね。
圭太:多分、色々なことを感じていると思います。ただ、安田記念で「笑った」というのは何だろう…。また2着かとは思ったので、それかもしれません。
-:「またか…」みたいな感じですか。ダービーの時はどうでしたか。
圭太:ダービーの時は並ぶ間もなく交わされたので、うわっ、負けたという感じで、そんなにショックというよりは、僕の中ではよく頑張ってくれたというのもありましたし、それで祐一さんが勝ったので、祐一さん、良かったなというのもありましたね。良かったなと言っている場合じゃないんですけど、何か普通にそういう風に思いましたね。
Q.お名前が読めなかった方より「枠はどこが苦手ですか」
圭太:内。内と言っても…基本的に内か。でも、内が良い時もあるし、ある程度の馬だという時は内はいらないですね。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。