競馬の暦の上では今週をもって夏競馬がラスト。その夏の新潟を締めくくる一戦、新潟記念にはグリュイエールとのコンビで挑む戸崎騎手だが、先週、栗東トレセンで久々に騎乗している。また、今週は3歳の素質馬揃いの土曜など固め打ちも十分可能なラインナップ。夏を締めくくる熱い騎乗を期待したい。

-:今週でいよいよ新潟開催も最終週。まず、新潟記念(G3)グリュイエール(牡6、栗東・藤原英厩舎)は先週、追い切りに騎乗されたようですね!

圭太:ええ、追い切りは動けていますし、1週前としては十分態勢が整っている印象でした。

-:ちょっと古い話題ではありますが、この馬に乗るのは数年ぶり、アンビシャスやキタサンブラックと走った重賞以来でしたね。当時と比較しての変化はありましたか?

圭太:どうもハミのとり方が変わった感じは受けました。もちろん力強さなどは年齢を重ねてたくましさは出ていますが、折り合い面が課題になってくるのかなと。ただ、2200mでも勝っているようですからね。また実戦になれば違うのかもしれません。

戸崎圭太

▲グリュイエールには3年ぶりの騎乗となる

-:歳をとれば普通折り合いが楽になりそうなものですが、それはまた珍しいですね。今週はどんな馬場になるかわかりませんが、金曜の新潟は雨予報ですね。それもかなりの量が降るようですが…。

圭太:レコード勝ちをしているくらいなので、軽い馬場のほうがいいかもしれませんね。ただ、前回のエプソムカップもそれなりに雨の影響はありましたからね。こなしてくれるのではないでしょうか。

-:藤原英昭厩舎の管理馬でいえば、飯豊特別のラベンダーヴァレイ(牝5、栗東・藤原英厩舎)も何度か乗られていますね。

圭太:そうですね。ただ、1200mの方が乗りやすいイメージ。前回もその距離で走っているようですから。

-:同じく日曜の騎乗馬では両津湾特別のトークフレンドリー(牡3、美浦・田島俊厩舎)、7Rの3歳未勝利のアルスラーン(牡3、美浦・小西厩舎)なども気になるところです。

圭太:トークフレンドリーは前走で素質を感じました。一度叩いたことはいい方に向いてくれそうですし、いい勝負をしてほしいですね。アルスラーンは以前も言ったかもしれませんが、左回りだとどうも内にささるところがあります。

-:土曜も楽しみなところで、長岡ステークスのミュージアムヒル(牝3、美浦・古賀慎厩舎)、弥彦特別のキャンディケイン(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)、糸魚川特別のタンタフエルサ(牡3、美浦・国枝厩舎)と秋が楽しみな3歳馬が揃います。

圭太:ミュージアムヒルは前走で素質の高さ、センスのよさを感じました。上にいってどこまでやってくれるか、ですね。キャンディケインは距離も延びますが、大丈夫なはず。いいフットワークの馬ですね。タンタフエルサは初出走から素質は感じていましたし、2戦目で順当によくなってくれました。まだまだ伸びしろのある馬だと思っています。

-:3歳未勝利では6Rのレヴァンテ(牡3、美浦・萩原厩舎)も前走が次に繋がりそうにみえました。

圭太:前回も追い切りに乗せていただいていい感触を得ていたのですが、今回も追い切りに乗せてもらい、素軽さが増した感じを受けました。ダート替わりもこなしてくれて、引き続き楽しみです。

戸崎圭太

戸崎圭太

-:そして、先週は札幌競馬場での騎乗。今年のワールドオールスタージョッキーズは残念ながら個人優勝とはなりませんでした。

圭太:毎年、騎乗馬のクラス分けはあると思うのですが、騎手の間でも「この馬がAなんだ、Bなんだ」という意見は出ていました。ユーイチさん(福永祐一騎手)なんかは「招待競走でクラス分けがあるのは日本だけだよ」なんておっしゃっていたので、そういう意味では運もあるかなと思います。ただ、クリストフの騎乗も素晴らしかったですし、参加できることが光栄なシリーズ。来年も、という思いもあります。

-:神戸新聞杯は騎乗されると思いますが、当面は中山での騎乗になりそうですか?

圭太:そうですね。中山になると思います。

-:今週の競馬もありますが、次週から移動も短くなると思いますし、また心機一転、秋競馬もよろしくお願いします!

圭太:よろしくお願いします。

(聞き手:競馬ラボ・小野田)

※次回は9月7日(金)に更新予定です!

戸崎圭太

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