'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
12月23日時点1569勝
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2019/5/10(金)
-:先週のレースでは、(立川特別1着の)フィスキオはぺースも速かったですけど、最後は何とか差し切りました。
戸崎圭太騎手:ずっと惜しい競馬でしたからね。勝てる力はあったので、勝てて良かったかなという感じですね。状態も良かったですよ。
-:馬場も合った感じだったのですか。
圭太:馬場もちょうど良かったですね。
-:(ブリリアントS4着の)アンデスクイーンは、人気はなかったのですけど、4着でしたね。
圭太:この馬も立派な馬で、これくらい距離があってちょうど良いかなというタイプで、勝負ところでちょっと忙しくなるところがあるので、ユッタリした方が良いのは良いですね。
-:(湘南S7着の)ミュージアムヒルはどうでしたか。
圭太:直線でちょっと寄られ、ぶつけられているので、その辺がスムーズだったら、もう少し良かったかなという感じですけどね。
-:(4歳以上1000万下2着の)モクレレは若干、馬体重も減っていましたし、2着には来ましたが、前回から進境はありましたか。
圭太:馬は良くなってきていますね。スムーズに走れましたけど、勝った馬(カヴァル)が強かったですね。
-:やっぱり暖かい時期の方が、体も絞りやすいので良いのでしょうか。
圭太:かもしれないですね。体は良くなっていますので。
-:(3歳500万下4着の)グランソヴァールは、勝ち馬(スイープセレリタス)も強かったですけどね。
圭太:そうですね。初芝でしたけど、この馬なりに頑張っているかなという感じで、芝もダートも同じような感じですかね。距離もこれくらいのイメージですね。芝だったらもう少しあっても良いのかな。
-:走りを見ていると、ユッタリ走って、回転数が速いというよりはちょっと遅めに走っているので、1600でちょっと甘くなるのが、逆に僕は意外に思ったのですが。
圭太:ダートだと1600は長いですね。
-:この馬の場合、芝の稍重だったことの影響はありましたか。
圭太:どうなんだろう。むしろ稍重くらいが良かったんじゃないですかね。
-:(3歳未勝利1着の)レッドクーゲルは、こんなに小柄なのによく頑張りましたね。
圭太:そうですね。やはり東京の方がレースはしやすかったですし、決め手も活きるような感じで、強かったですね。コースは大きいですね。
-:(立夏S8着の)イダペガサスは久々に乗られまして、上位勢が強かったと思いますが、いかがだったでしょうか。
圭太:休み明けなのかなぁ。ちょっと着順をこんなに落とさなくてもな、という感じですけどね。
-:いくら内枠とは言え、道中の手応えを見たら、これは来るのかなという感じは受けたのですが。精神的なものとか、そういう訳ではない感じですか。やっぱり休み明けなのですかね。
圭太:ちょっとハッキリとは分からないですけどね。
-:(4歳以上1000万下5着の)アリンナはいかがだったですか。
圭太:ゲートの中でちょっと浮ついているような感じなので、ポンと出ていけなくて、そのまま後は折り合い重視で、という感じでしたね。最後はジリ脚ですけど、伸びてはくれているのかなと。
-:(3歳500万下14着の)ロークアルルージュは2番人気に支持されていましたが、こちらはどうだったでしょうか。
圭太:気性の部分で出てしまった感じですかね。
-:(4歳以上500万下1着の)タンタフエルサは最後接戦でしたけど、届きましたね。
圭太:展開もちょうど良く、スローペースになったのも良かったですし、未勝利を勝った時が500万でも、という思いはあったので、馬も良くなってきていて、ちょうど勝てて良かったですね。
-:確か(未勝利を)勝ったのは去年の今頃でしたもんね。しかし、土曜日の競馬と言えば、突然の雹だったので、ビックリされたかなと思いますけど、現場にいた人たちは大体状況が分かると思うんですけど、雹というのはなかなか経験されないのかなと思うのですが。
圭太:ないですね。初めての経験ですね。返し馬では相当雹も降っていましたし、人も馬も無事で良かったなと。
-:馬の眼に当たっちゃったら、それはそれで危ないですもんね。僕も傘を差して、競馬場のそばを歩いていたんですけど、傘が破けるかなという感じだったんですけど、やっぱり当たって痛みが出るレベルだったのですか。
圭太:あります。あります。
-:結果、中止ということでしたが、その判断はどう思いましたか?
圭太:初めての経験なので、正解かどうか何ともよく分からないんですけど、馬場にもまだ雹がゴロゴロとしていましたのでね。やれば出来たのかもしれないですし、分かんないですけどね。安全第一だと思いますね。
-:アポロケンタッキーで3着のかしわ記念はいかがだったでしょうか。
圭太:全体的に忙しさを感じたんですけど、あそこで3着に来られるというのは、馬の能力があってこそかな、という感じですね。
-:あの日の馬場はちょっと深いみたいな話もありましたが、そういうところもあの馬には良かったのですかね。
圭太:そうですね。
-:ありがとうございました。
いよいよ来る日本ダービー!ダノンキングリーとのコンビで挑む戸崎騎手に応援メッセージをお待ちしております。数が多ければご本人にもみせるかも?沢山のご応募をメールでお待ちしております!keita_tosaki@keibalab.jpまで[お名前またはペンネーム]をお書き添えの上、メールでご連絡ください。
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は5月17日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。