'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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12月16日時点1567勝
ユニコーンSはヴァイトブリックに騎乗&惜敗続きのうっぷんを晴らせるか
2019/6/14(金)
ユニコーンS通算3勝目へ。JRA入りして以降、重賞初勝利を上げるなど、戸崎騎手にとって相性のいいレースの一つが、今週行われる3歳ダート重賞のユニコーンS。今年は3戦騎乗してオール連対と安定しているヴァイトブリックと挑むが、重賞初勝利に導くことができるか。また、JRA通算1000勝の節目へ向けても、勝利の上積みを期待したい1週間だ。(聞き手:競馬ラボ・小野田)
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-:今週も東京開催での騎乗となりますね。よろしくお願いします!まず、ユニコーンS(G3)のヴァイトブリックは前走が交流重賞の兵庫チャンピオンシップで2着でしたが、昨年から4度目の騎乗となりますね。
圭太:よろしくお願いします。中山の1800m戦でも勝っていますが、前走は距離(1870m)がギリギリだなという感覚はありました。というのも、以前に比べたら気が入ってきている雰囲気もありましたからね。
-:園田といえば、小回りのコースですが、それでも距離の不安を感じるところがあったと。また、気性的な部分は2度目とはいえ、遠征競馬だからだったのではないでしょうか。
圭太:距離はやはりマイルくらいの方が良さそうですね。精神面は分からない部分もありますが、本質的なところが出てきたのかと思いますね。今なら短くした方が決め手は活きるのではと感じています。
▲最終追い切りを行うヴァイトブリック(厩舎スタッフが騎乗)
-:ただ、この馬は砂をかぶってもひるまなかったり、中山で勝利した際も狭いところを割って出てくる器用な面もみせていました。
圭太:センスはある馬ですからね。距離が短くなればいいんじゃないかと思います。前はそんなことはなかったと思いますが、前回のようにコーナーが多いよりはワンターンの競馬も合いそうですから、条件は良くなると思います。
-:ちなみに、この中間は乗られていないでしょうが、前走の状態面はどうでしたか。
圭太:そこまで大差はないのでしょうが、デキよりもテンションの方が課題でしたね。パドックや返し馬でもそういう気配もわかるかもしれません。
-:今回は3歳ダート勢にとっては初めてのJRA重賞となるレースです。短距離からくる馬もいて、ペースが速くなるかもしれません。改めてモマれ強さという点でどうでしょうか。
圭太:大丈夫だと思いますけどね。ここ2戦、惜しい競馬が続いているので、今度は巻き返したいですね。
-:土曜日は6R(3歳未勝利)のジェイケイエース、8R(3歳上1勝クラス)のクリップスプリンガと前走2着馬に継続騎乗ですね。
圭太:ジェイケイエースは甘さがあるので、そこを補いつつ乗りたいですね。いい競馬はしてくれているので、あと一歩です。コース適性を考慮すると、東京のうちに決めたいところです。クリップスプリンガは条件が合いますね。状態さえキープしていてくれれば、と思います。
-:稲城特別のキタサンバルカン、ジューンステークスのスパイラルダイブはどうでしょうか。キタサンバルカンは追い切り映像をみたところ、遅れていた部分は気になりました。
圭太:キタサンバルカンは追い切りでもともと動かないらしいのですが、素質はありそうですね。ただ、小柄な馬で道悪になると、どうかなあと。スパイラルダイブは乗りやすくて、競馬も上手。勝てるように組み立てたいですね。
-:青梅特別のブルベアイリーデは前回、強敵相手に善戦していましたね。
圭太:1400の方が決め手はいきそうですが、前回も上手に走ってくれていました。
-:そして、先週のエプソムカップ(G3)はブレスジャーニーに騎乗。内を突く競馬で、一瞬はやったかという勝ちにいく内容でした。結果は惜しくも5着でしたが、いかがだったでしょうか。
圭太:先生からの指示で、いつも後方からの競馬で脚を余してしまうので、4コーナーでは前を射程圏内に入れてほしい、という話でした。いずれにせよ、後方からになってしまいますし、それで外を回してもロスがありますから。あえて内を突いてみました。
-:走り方も独特な馬で、湿った馬場もいいんじゃないかと思っていました。
圭太:一瞬の脚はいいものがありますね。ただ、最後は止まってしまいましたね。まだ身体の緩さが残っている馬ですね。馬場は合っていたと思いますよ。
-:グッバイガールは3着、サンクロワは4着でしたね。
圭太:グッバイガールは未勝利戦で乗せてもらった時より、馬は良くなっていましたね。サンクロワは道中でいきなり噛みだしてしまって、ああいうところがスムーズだったら、もっといい競馬になっていたと思います。
-:メッシーナは惜しくも2着。上がり最速の脚を使っていましたが…。
圭太:スタートに尽きますね。興奮気味でテンションが上ってしまいました。追い切りでも妙にハミを噛むようなところがありましたから。未勝利を勝った時と違って、ミルコ(デムーロ)が乗った時に先行していて、あんな競馬をするんだな、と意外に思っていたんです。どうも、精神的な課題が出てきているのかもしれません。
-:ベルゲンハーバーは昇級初戦でしたね。
圭太:まだクラス慣れが必要ですね。前回は乾いた馬場でしたし、スピード負けした感があります。
-:ホーリーラインもまたしても2着。常に強い相手がかち合ってしまいますね。
圭太:毎回状態を維持してくれて、いい競馬をしてくれているのですが、どうしても毎度相手が悪いといいますか…。
-:ミュージアムヒルは前回が不利もありました。今回はどうだったでしょうか。
圭太:今回は硬さを感じましたね。馬場は緩かったですが、それよりも状態の面が出てしまいました。
-:タイセイシャトルは差し切ったように映りましたが…こちらも惜しい結果でした。
圭太:上手にレースはしてくれました。クビの上げ下げで、勝ったかと思ったのですが…。
-:テーオーダンケルクでは勝利されましたね。
圭太:これは枠が外だったことも良かったですね。前にも付けられて、リズム良くいけたのが勝因だと思います。
-:そして、今週はTOKYO FMの『Skyrocket Company』に出演されましたね。久々に競馬以外のメディア出演だったと思います。
圭太:まあ、慣れないですね…(笑)。慣れないもんだから、緊張しました。答えてはいるけれど、何を答えたか覚えていない感じで。
-:ああそうですか?そうは聞こえなかったですけどねえ。
圭太:いやあ緊張しましたね。ただ、僕のことも非常に応援してくれているようで、それは有り難いし、励みになりました。
-:番組の様子は、このコラムが更新される時点ではradikoで聞き直せるようですね。ということで、東京開催も残り2週。来週は交流競走の騎乗はないようですが、週末は東京で騎乗。その先には帝王賞(Jpn1)の騎乗もありますが、引き続きよろしくお願いします。
圭太:よろしくお願いします。
今年もG1戦線で5度の馬券圏内など奮闘が目立った戸崎圭太騎手。久々にジョッキーへの質問を募集いたします!
応募にあたり、2つテーマを設けます。
(1)戸崎騎手への質問(テーマは問いません)
(2)戸崎騎手を通じてやって欲しい、やってみたら面白い企画をご考案ください。
面白い案を寄せていただいた方から、なにかプレゼントがある…かも?しれません。
以下の必要事項を記載の上、メールでご応募ください。たくさんのご考案、お待ちしております。
[必要事項]
お名前(ペンネームも可ですが、送付のためお名前も記載してください)/住所(番地まで正確に)/電話番号/性別/質問・企画案(何点でも可)
[締め切り]2019年6月30日(日)
[備考]
※当選者は発送をもって発表といたします。
※いただきました個人情報は、当キャンペーンの目的にのみ利用させていただきます。
[応募方法]
メールで件名に「戸崎騎手質問・企画メール」と記載して、keita_tosaki@keibalab.jpにご応募ください。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。