再手術へ。年が明け、通院によるリハビリも再開していた戸崎騎手だが、17日(金)に負傷箇所を固定するための手術を施すこととなった。経過は順調だったはずだが…その容態は?入院先からコメントを寄せてくれた。

-:実は先週の記事には掲載していなかったのですが、今週は金曜日に再手術されるとのこと。入院先から報告をいただくことになりますが…改めて手術でどんな処置をされる予定ですか。

圭太:ここまで順調な経過をみせていたのですが、負傷箇所の骨をピンで留めていたんですよね。それをプレートで固めるために再度の手術となりました。

-:「再手術」と聞くと、ショッキングというか、重く感じてしまうところ。容態が気になるところですね…。

圭太:でも、怪我をした時の手術でも最初からプレートを入れるか、という検討もされていたようなんです。それにあくまでなるべく早く治すための処置でもあり、手術することに対しては悲観していないというか…下向きには捉えていないですね。そもそも怪我をした時も開放骨折なわけで、その時の手術も急を要するものですから、決して悪い対処だったと思っていないですから。

ただ、術後の痛みが…ね。あれはどうやったって慣れない。その辛さを味わうのはキツいですよ。一晩明ければある程度、収まりますが、手術した日の夜は痛みで寝付けないですから。麻酔から目が覚めて痛み止めはだいたい6時間くらいの効き目かな。次の痛み止めをもらうまでの間が厳しいですよね。

-:今回はどれくらいの長さの手術となりそうですか。

圭太:3時間と聞いています。1度目は2時間半だったかな。もう入院しているのですが、今までは怪我をして、そのまま入院という形。今回は手術をしに病院へいくわけでして、どんな物を持っていったらいいのか、なんて考えるのが初めてというか慣れなかったですね(笑)。全部持っていけるわけじゃないとはいえ。抜糸もあるし、リハビリ施設もついている病院なので、術後もそのままリハビリもやらせてもらう予定です。

-:11月の時は急遽の怪我だった割にすぐに退院。今回は少し滞在する予定ということですね。

圭太:でも、デビューしてすぐくらいの時の方が長く入院していましたからね。1ヶ月以上かな。その時ほどにはならないと思います。ここのところJRAでも南関東でも、怪我が続いているじゃないですか?南関東のヤツらとはちょくちょく連絡するんですけど、やっぱり皆、手術の痛みは辛いと聞きますからね。「頑張ろう」としか言えないけどね。中央でもまた怪我人が増えてしまって、こんなに多いことは今まであったかな…と。しかも、それぞれ別の落馬事故なわけで。とにかく気をつけて乗ってほしいですね。

-:声を伺っている限りですが、あくまで最善を尽くすための手術とはいえ、気落ちしたり、ということはないですか。

圭太:いや、それはないけど、痛いのがね(苦笑)。痛いからせめて手術は1回で良かったなあと。ただ、自分には腹が立っていますよ…。情けない。前にも(三浦)皇成なんかが怪我をした際、再手術したとは聞いたので、大怪我なら致し方ないのかもしれないけど。

-:怪我なのでやり場のない怒りではありますよね。自制心の高さがあってこその思いでもあると思いますが。

圭太:でも、今回の怪我を通じてもファンの方々の応援を思い浮かべて、力にできればと思います。この前も一度、ファンレターを取りにいったんだけど、沢山来ていて。あと、ラボで募ってくれた応援メッセージも読ませていただきましたし、何度も言っているけど、この期間を無駄に出来ないですよね。

-:しかし、精神面の強さを考えると、勝手ながら痛みにも強いイメージがありました。

圭太:いやいやトレーニングでキツイとかは我慢がきくけど、やっぱり痛いのは厳しいですよ。

-:ただ、こうして再手術などの経緯をこまめに報告されるケースは珍しいですね。

圭太:まあ、そうですね(笑)。言わなくてもいいかと思ったところはありましたが、せっかく発信させてもらっているので。

-:今回は再手術ということで、無事を祈るしかできませんし、なかなか言葉が出てきませんが、今週はこんなところでよろしいでしょうか。

圭太:先週の競馬の話はいいですか?

-:そうですね(笑)。では、お時間もあるようなのでお願いします。

圭太:フェアリーS は(柴田)大知さんのスマイルカナが逃げ切りましたが、やっぱりまだ中山の馬場も良さそうですね。それにフェアリーSって僕も勝たせていただいているので分かるところもありますが、キャリアの浅い3歳牝馬同士。それだけにどうしても波乱になりやすいですよね。今年のスマイルカナは人気をしていたと思いますけど、人気馬が負けるあたりはそういった部分もあるでしょう。シンザン記念ルーツドールがどんな走りをするのかなと思いましたけど、やっぱり今の馬場で脚をとられているんですかね。それに、後から見れば、テンションも上がっていたようなので、これもキャリアの浅さ故なのかなと。

-:乗っていた馬でいえば、そろそろ前走戸崎圭太ではなく、2走前戸崎圭太という馬柱が増えてきましたね。その中でも、アーバンイェーガーは何度か騎乗されていた馬ですね。

圭太:1200mは忙しいイメージはあるのですが、どちらかといえば、新潟の1200mよりは中山の方がハマりやすいイメージはありますね。

-:他には、浦和競馬のニューイヤーCではグリーンロードという馬が圧勝しましたね。

圭太:強かったですね。僕も高月賢一厩舎には南関東の頃に乗せていただいて、当時から好成績を挙げている厩舎でしたが、今年も有力馬が多数いるようで楽しみですね。

-:来週も入院先からお話を伺うことになりますが、まずは手術の成功を祈ります。そして、何とか頑張ってください。

圭太:ありがとうございます。ファンや関係者の方々にも沢山応援されている、待ってくれているなと改めて実感しますし、早く復帰できるようベストを尽くします。

※次回は1月24日(金) か25日(土)に更新予定です!

戸崎

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