'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
11月4日時点1555勝
新年は今年も中山からスタート!
2022/1/4(火)
昨年は海外遠征による隔離などで一時、戦列を離れたものの、フルシーズンの騎乗で年間100勝に届かず悔しい結果に。挽回を期したい2022年は当人も3桁勝利と大台達成への意気込みを持って挑む一年となるそうだ。新年の開催初日、まずは初白星に期待したい。
中山金杯はアトミックフォースに騎乗
——あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。まず5日の初日は7鞍の騎乗予定となりますね。
あけましておめでとうございます!まずできれば早めに一つ、二つと勝っていきたいところですね。
——ただし、騎乗経験のある存在が少ないようで窺える範囲が狭まりますが、ジュニアカップのインダストリアは追い切りに乗られたようですね。
ポテンシャルの高さを感じましたし、出し切ればここでも通用するんじゃないかと思います。ただ、精神面の若さも感じられるだけにそこがカギになりそうですね。クリストフ(ルメール)も「距離は短くなっていい」と言っていたそうですし、マイルになるのは問題ないと思いますが。
——中山金杯(G3)のアトミックフォースは昨春に一度騎乗されています。
乗り易いイメージはあるものの、どの条件がベストとは言い辛いといいますか、ちょっと掴みどころがない印象も受けました。ただ、急かさない競馬の方がいいのかもしれませんね。その分、広いコースで伸び伸び走るのが良いのだと思います。
——セントオブゴールド前走に続くコンビです。
戦歴通り、ワンパンチ足りないタイプ。そこをなんとかカバーしたいです。
——昨年暮れのレースではスカイトライアは門別から再転入初戦。相手関係を考えると通用しそうなものでしたが、スタートで出遅れが響きましたか。
いや、それよりも走りが軽くてもう少しドッシリしてほしい感覚を受けました。僕も期待していたのですが、スタ―トはもともと遅いそうですし、隣の馬が速くて前もさえぎられるところもありましたからね。一度外枠からスムーズな競馬もみてみたいところですが、いずれにせよ力をつけてほしいですね。
——リュウノブレイクは距離延長でしたが、結果的には少し長すぎるのでしょうか。
コーナー4つのコースも合わないようでダラダラと走ってしまっていました。決め手を活かせるようにワンターンの方が良さそうですね。
——ルワンジュが3着、こちらはどうでしたか。
以前は若さがあってラチに頼ったりしていたそうですが、そんな面も見られませんでした。もう少しリラックスして走れるといいですが、進境はあったと思います。
——2022年の目標などは前回、伺いましたが、年末年始はどう過ごされましたか。
一日置きではありますが、以前の正月と比べても体は動かすようにしていましたね。お正月の過ごし方はだいたいいつも通りですね。繰り返しになりますが、コツコツとやっていくだけなので、乗れるチャンスで少しでも結果が良くなるように乗っていくだけです。
——すぐに3日間開催もやってきますが、また数日後、よろしくお願いします!
よろしくお願いします。
※次回は新年1月7日に更新予定です!当コーナーは電話で取材を行っております。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。