'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

2月2日時点1714勝
東京新聞杯はウンブライルとのコンビ!次週はサウジ遠征へ!
2026/2/6(金)
2週目の東京開催、降雪による開催が危ぶまれるところだが、今週は東京新聞杯などに騎乗する。そして、この開催を終えると、次週のサウジアラビア遠征に向かう。何かと公私で話題は盛り沢山だが、来週の海外に弾みのつくような週末にして欲しいところだ。
勝った際は好感触だったウンブライル
——まずは今週のレースから伺っていきたいと思いますが、アオイミズホからでしょうか。ここまでも出遅れており、今の馬場ではそのビハインドが気になるところですが。
戸崎:前走から体は良くなってきたなとは思っていたんですけど、能力を出し切れているのかな、という感触があります。今回は馬具を着けてくると思うので、変化があればいいなと思っています。
——クレアノアは新馬に乗られましたね。
戸崎:いい内容で走ってくれたかなと思います。あとは一回使って、コンディションが上向いて、また力をつけてきてくれたらいいなと思います。
——アイスメルティングは2戦目で順当に勝ち上がってきましたね。
戸崎:新馬の時からフットワークの良さは感じていました。条件が変わるので、ここで走ってくれると幅が広がると思っているので、頑張ってほしいです。乗りやすいので、距離自体は大丈夫と感じています。
——レースぶり見ていても、立ち回りは上手な馬で、いい意味で大きな癖がないのかなという感覚を受けました。
戸崎:そう感じます。まだ、上積みも期待できそうですし、雰囲気はいい馬ですよ。
——パンジャは前走でも惜しい結果でしたね。
戸崎:馬が良くなってきていることを感じています。前走も東京どうかと思ったところを頑張ってくれたのは収穫です。この距離にも対応できるのではないかなと思っています。
——先週の東京は差しも決まっていましたが、やはり直線のスピードも必要なのかなという感じでしたが、どんな感触でしたか。
戸崎:いや~馬場がとても硬いですね。合う・合わないが出やすいのかなという感じはします。雨も降っていないので仕方ないですけどね。
——今週は東京でも場所によっては雪なんて予報もあるようですが……。日曜のエストゥペンダはどうでしょうか。
戸崎:強い内容で勝ち上がってきています。期待もしているので、ここもクリアしてほしいなというところです。やっぱり折り合いが一番の課題かなと思っているので、その辺りは気をつけたいなと思います。
——1800mでも勝ち、前回2000mでも勝ちましたが、この馬の折り合いにとって、その1ハロンはそこまで大差ないですか。
戸崎:折り合いがつけば、という前提がつきまとうように、大差はないですね。展開次第というかペース次第というか、その辺りの影響はするのかなと思います。距離云々というよりはね。
——最終的にはどれくらいの適性になりそうな馬ですか。
戸崎:距離は今の通りだと思います。短くすれば折り合いは楽でしょうけど、その分、溜めが利かなくなるんじゃないか、というイメージです。
——そして、東京新聞杯(G3)のウンブライルは昨夏以来のコンビです。
戸崎:新潟で勝たせてもらった時は強い内容でした。気持ちに難しいところがある馬かとは思っているので、気持ち切らさないような走りというか、組み立てができたらいいなと思います。
——周りの馬を気にするという話もありますが、そういうところもありますか。
戸崎:いや、僕が乗せていただいた時はそんな感じはなかったです。というのも、揉まれていないので、分からなかったですね。
——スタートに関してはあまり速くないタイプですか。
戸崎:そう思います。まだ、モマれ弱さもあるとするならば、スムーズな隊列になって流れた方が理想的というイメージですね。新潟の後も強い相手のレースで上位に入ったりしていますから、ここで力を発揮して欲しいです!
まさかの敗戦だったウェイワードアクト
——先週ですが、根岸ステークス(G3)のウェイワードアクトはいかがだったでしょうか。
戸崎:残念でしたね。残り100mでパッタリ止まってしまったという感じの内容で、どこが悪かったとか、特にはなかったので、ただただ残念だなという思いですね。
——はっきりとした原因が見当たらないと。
戸崎:そうですね。
——クラスが違うとはいえ、逃げ残りが多かったダートだったと思いますが、リズムも雰囲気も良かったですか。
戸崎:そうなんです。ペースもそんなに厳しくなかったですし。直線の雰囲気で行けば「これは行けた」という感じはあったんですけどね。何とも敗因が思い当たらないところです。
——リスレジャンデールはいかがだったでしょうか。
戸崎:少し気持ちが高ぶっていたかなというのは感じました。あとは終始右に流れるような感じで、その辺りも影響したのかなとは思います。
——サトノフレイはいかがだったでしょうか。
戸崎:返し馬までは乗り味も良かったですし、いい馬だなと感じました。最後の脚だけ見たらすごく良いもの持っているなという感触でした。スタートから道中はもう少し成長というか、競馬を知ってほしいなというところですけど、能力は感じます。
——距離が延びていいという感じではないですか。
戸崎:そう思います。
——ホウオウファミリーはどうだったでしょうか。
戸崎:頑張ってくれているとは思います。勝った馬がハマった面もあったものの、強かったですからね。
——モーゲンセンはコースが替わったとはいえ、前走はハイペースを先行して粘っていただけに物足りなく感じました。
戸崎:条件が合わないのかな、というところでしょうか。中山であれだけのペースで粘れて、ここでこんなにダメか、という感じでした。
——フクチャンショウは惜しかったです。
戸崎:いいスタート切っていたので、リズム重視で行き過ぎてしまったなというところはあります。内容的は良かったと思いますし、一回使っていれば、また反応も違ったかなと思うんですけど。それでも大事に乗りすぎてしまった感はあります。
——ヴィヴァンは低評価での勝利でしたね。
戸崎:返し馬に行ってすごく良さを感じたというか、状態はすごく良いだろうなという感触はありました。伏兵扱いだったらしいですが、具合の良さも繋がって、レースも労せずに走ってきてくれて、楽な勝ち方ができたなと思います。
——ラッキーキッドは重賞での頑張りを思えば、もう少しやれると思っていたのですが、どうでしたか。
戸崎:こちらは気持ちが盛り上がりすぎているなという返し馬でした。スタートも一息でしたけど、現状はもう少し距離を短くした方がいいのかなという感じですね。
——新馬のスワーヴマルスはどうでしたか。
戸崎:追い切りが一息だったのでどうかなと思っていたんですけど、血統馬らしいといいますか、芝に行ってからの方が走りは良かったかなと思います。戦前にも話したように、使って確実に良くなる雰囲気はあります。
——アトミックブレスも新馬で3着でしたが。
戸崎:初動の動きに硬さがあるというか、もっと伸びやかに走れるだろうなというところで、まだ良くなりそうな感じがあります。競馬は上手に走ってくれました。
——来週はサウジアラビアですね。以前は砂漠ばかりだったと仰っていた記憶もあります。レース以外で楽しみはありますか。
戸崎:それ以外も楽しみな感じがないわけではないです(笑)。レースはすごく楽しみです。前回、行った時はコロナの時だったので、全く外に出ていないんですよね。だから余計に砂漠の印象が強かったです。今回は外に出られると思うので、何かあるのかなとは思います。一番はお酒が飲めないというのが一番嫌です(笑)。
——ドバイのようにどこかで飲めるわけではないんですか。
戸崎:全くないです。
——では、帰国してから飲み過ぎないように、ですね。
戸崎:いや、飲みすぎると思います。飛行機の中は飲めるので、飛行機の中で「爆発」すると思います。
——そして、今週は佐々木竹見カップ優勝おめでとうございました。
戸崎:ありがとうございます。まあ2レースだけなのでね……(笑)。でも、竹見さんや桑島(孝春)さんにお会いできる機会で良かったです。
——勝ったレースの口取りでは他の方が戸崎さんのタオル持たれていましたね。しかも年下の調教師さんの厩舎で。
戸崎:厩舎の人だと思います。驚きました。
——パーマで挑まれるということで、その成果もありましたかね。
戸崎:今週もうまくいくといいですが。
——その翌週はダイヤモンドステークス(G3)にホーエリート、フェブラリーS(G1)でシックスペンスに騎乗ですね。そして、中山記念(G2)ではレーベンスティールと再コンビを組むことも明らかになりました。今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました。よろしくお願いします。
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。




