'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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2月23日時点1716勝
オーシャンSのレイピア、中山記念のレーベンスティールともに久々のコンビ!
2026/2/27(金)
今週から関東圏の舞台は開催替わりへ。土日ともに中山での騎乗となるが、開幕週から土日続けて重賞に騎乗する。海外遠征もあったとはいえ、勝ちあぐねた東京開催から心機一転、ここからの巻き返しを期待したいところだ。
実績重ねたレイピア、開幕週の馬場がどう出る
——今週は開催替わり、中山での騎乗となりますが、フレキシブルからいかがでしょうか。
戸崎:前走はスタートも遅くて流れにも乗れなかったので、一回使って変わってくれればいいかなと思います。
——レーヴブリリアントも継続騎乗ですね。
戸崎:掛かる馬ということで、前走は折り合いをテーマに行きました。走りそのものは手に走ってくれたなと思います。少しずつでも前進してくれればいいなと思います。
——オーシャンS(G3)のレイピアは以前にも乗られていますね。
戸崎:能力は感じていた馬です。僕が勝たせてもらった後もしっかりと結果出してここまで来たなという感じですね。重賞でも好走していますし、ハマり待ちのところはあるとは思うのですが、ここでも良い走りができたらいいなと思います。
——昔と違って折り合い面も解消されていると見ていいでしょうか。
戸崎:クラスが上がっているので、多少は楽にはなるのかなとは思うのですが。昔はすごいペース飛ばしてという感じでしたけど。どちらかといえばパワーが有って時計が掛かる馬場も合うので、開幕週の芝にも対応して欲しいですね。
——ホレーショはどうでしょうか。
戸崎:すごく乗りやすい馬で、メンバー次第なのかなというところですかね。
——日曜日のモーゲンセンは2走前が厳しいペースでも頑張っていただけに、前走は案外な結果に感じました。
戸崎:これは東京のほうがいいのかなと思って乗ったのですが、ちょっと力を発揮できなかったのでね。1200mのほうがいいなと感じたので、改めてという感じです。
——マタミカンサンも続けて乗られますね。
戸崎:こちらもすごく乗りやすい、レース上手な馬で、メンバー次第かなというところですね。
——カラヴァジェスティは以前、中山の芝で勝ちましたが、初ダートになります。
戸崎:1200mはいいとは思うのですが。ダートがどうなのかというところです。
——中山記念はレーベンスティールに騎乗されます。
戸崎:重賞ウィナーですし、改めて乗せていただけることを嬉しく感じます。ここ最近の状況がどうかわかりませんが、ここでは、という気持ちで行きたいなと思っています。
——1800mという条件はどう感じられますか。
戸崎:良い条件だとは思います。ただ、開幕週でもありますし、もともと枠順や流れにかなり左右される条件ではあるので、そこ次第かなというところですね。あとは斤量も少々重いですね。現時点で枠がわからないので、いい条件をゲットして欲しいです。それでも、頑張って欲しい思いはありますね。
シックスペンスは課題を露呈した敗戦に
——レース回顧では、フェブラリーS(G1)のシックスペンスにからよろしくお願いいたします。
戸崎:(国枝)先生ともお話をして、プランとしては前に壁を作っていってみようかという感じでした。スタートは良かったのですが、行く馬がいたら下げていこうかなというつもりで乗っていながら、主張する馬も特にいなくという感じで。下げようと思えば下げられたのですが、無理やりな感じは嫌だったので、ハナに行く形になっていました。そこまで取ろうと思って行ってはいないので、そんなムキになっている感じもなかったのですが……。
——そういうムキな雰囲気には見えなかったですね。
戸崎:そこは全く問題なかったですよ。結果が結果なのでね……。先生とも話したプランだったので、最後のG1だったのでそこが申し訳なかったなという思いはあります。
——戦前におっしゃっていた、バランスの問題、傾きも相当やっぱり影響している感じですか?
戸崎:傾きはもう終始あるような感じです。
——それは道中からずっとそういう感じですか。
戸崎:そうですね。
——人によって展開予想が少し違うレースだったかなと個人的には感じますが、スタートは確かに速かったですけど、周りももっと行ってくれるのかなという気はしていました。
戸崎:ですよね。意外と行かないんだな、という感じですね。ただ、あんなにポンと行けていたら、そこから下げるっていうのもちょっとな……という思いもありましたね。今回は結果を残せませんでしたが、まだ先はある馬だと思います。バランスの問題も改善できれば能力を出せると思うので、改めて頑張ってほしいです。
——ヒヤシンスSのイッテラッシャイは健闘しているかなと感じますが。
戸崎:随分行きっぷりが増しているなという感じはありました。それでも、道中のリズムも良かったですし、他の馬のほうが弾けたなという感じですかね……。
——ペースが少々速いのかと思ったのですが、もう少し伸びてほしかったですか。
戸崎:ただ、あのくらいのペースだったら伸びていいという感じなので。直線も我慢していますし、確かに速いなとは思ったけど、無理してついていっているわけではなかったのでね。一頓挫あったのも少なからずあるのかもしれないですね。
——サノノワンダーは未知の距離でしたね。
戸崎:敗因として距離もあったのかもしれないですけど、ゲートの中とかの雰囲気も随分煮詰まってきちゃっていましたね。これは使い込んでいる影響は出てきたかなという感じはしました。
——カザンラクはいかがだったでしょうか。
戸崎:スタートも上手に出てくれて、リズムも良かったです。切れるタイプではないので、そんな乗り方を意識しました。追ってからやっぱりバラつきがまだあるなというところで、今後変わってきてくれればいいかなと思います。
——レピュニットは着順を落としてしまいましたが……。
戸崎:前走よりも落ち着きはあったかなと思います。スタートの出の行きっぷりは前回のほうがバキュンと出ていたなという感じですね。道中も上手に走れていました。しかし、追ってからがもうひとつ踏ん張り腰かなというところです。改めて芝に行ってもいいのかなという感じもします。
——クラリネットソナタはどうだったでしょうか。
戸崎:前よりも随分幅が出たなとは思っていたのですが、返し馬のキャンターが前より弾んでいる感じがなかったですかね。その延長戦上のレースぷりだったという印象です。中1週の影響でしょうか。正直、敗因を特定しづらいレースぶりでした。
——ダイヤモンドS(G3)のホーエリートはアクシデントもありました。
戸崎:まず、先にお伝えすると、直線で鐙(あぶみ)が外れたことは大変申し訳なかったなという感じでした。あれがなければ着順は上がったなと思ってはいます。
スタートも良かったので、壁も作りたかったなと思いながら運びましたが、結果、消極的だったなとは思っています。そのまま強気で2番手から押し上げちゃえばよかったかなと、そのほうがスムーズだったなとは思っています。
——目黒記念の2着の時くらいの運びのほうがよかったですか。
戸崎:運びはそうですね、そのほうが良かったかなと思います。ただ、馬もまた良くなっている感じがありました。
——逆に良くなっていたからこそ難しかったと。
戸崎:けっこうムキになっていましたね。ペースも遅かったのですが、掛かっていながらまた最後伸びたので、そこは成長を感じたなと思います。
——鐙が外れる理由に、周りの馬との兼ね合いはあったのでしょうか。
戸崎:少なからずあったかもしれないですけど、僕のミスなので……。何かの影響で勝手に外れたわけではないので。
——先日「模範騎手」の話題が出たばかりでしたが、先週は(フェブラリーS含め)制裁が出てしまいましたね。
戸崎:制裁になってしまったことには反省です……。何とかゼロで行きたかったのですが。
——1番人気のメビウスロマンスは2着でした。
戸崎:前走よりも落ち着いてくれてはいたかなと思います。あとは相手が強かったのかなという感じですね。もうメンバー次第という段階ではあるはずです。
——23日には名古屋でかきつばた記念が行われ、ウェイワードアクトは2着でしたね。
戸崎:プランとは違う形にはなったのですが、ああいう内容でもしっかり走ってくれたなとは思います。小回りも地方の砂も対応できましたし、幅が広がればいいなと思っています。
——地方競馬場でもコンスタントに走ってきそうですか。
戸崎:そうですね。ただ、前よりもちょっと距離が持たないかなという印象は受けました。そこがどう今後に出るか、でしょうか。
——最近は海外遠征やロケもお忙しいと思いますが、今年の冬季五輪はチェックされましたか?
戸崎:いや~、今年は全然で……。
——日本時間ではリアルタイムで観戦するのも難しい時間帯が多かったですね。
戸崎:今回はそれも知らなかったくらいで、全く観られなかったのは残念でしたよ。
——そして、先日発表されたように、金鯱賞(G2)はドゥラドーレスに乗りに行かれるということですね。
戸崎:はい、また乗れるということで楽しみです。
——そういえば、この時季となると、毎年ささやかれる!?ようですが、花粉症はいかがですか?
戸崎:毎年言っていますね。ちょっと目がかゆくなる気もしますが、特にないですよ!大変な人のような症状はありませんね。
——3月11日(水)にはダイオライト記念でナルカミに騎乗されますが、他にも交流重賞の騎乗もありそうですね。そして、今週からの中山開催でもオリジナルカクテルの販売が継続されるそうですね。今週もありがとうございました。
戸崎:ありがとうございました!
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勝負師の極意はもちろん、名馬たちとのエピソードや
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地方競馬からキャリアをスタートし、努力と結果で日本競馬のトップに上り詰めた騎手・戸﨑圭太。
大井競馬場で頭角を現した後、JRAに参戦し、数々のビッグレースで結果を残してきました。現在も第一線で活躍し続けるその姿は、多くの競馬ファンから厚い信頼を集めています。
しかし、その歩みは決して華やかな成功譚だけではありません。勝てない若手時代、落馬による大怪我と長期離脱、中央移籍の壁、好成績の裏にあったスランプ――。
トップジョッキーとして知られる戸﨑圭太の裏側には、数えきれないほどの試行錯誤と耐え抜いた時間がありました。
●迷い続けた先に見つけた「勝ち続ける考え方」
本書は、戸﨑圭太がこれまでの騎手人生を振り返りながら、挫折や遠回りをどう受け止め、どう力に変えてきたのかを語る一冊です。
馬とは縁のない家庭環境から競馬の世界に飛び込むことに不安はなかったのか? 結果が出ない時期をどう乗り越えたのか?大怪我やスランプの中で、何を考え、どんな行動を選んできたのか?
人生のターニングポイントを通して、勝負の世界で生き抜くための思考法や、名馬たちとのエピソード、海外遠征で生まれた【あの迷言】の舞台裏など、人間・戸﨑圭太の素顔に迫ります。
競馬ファンはもちろん、スポーツや仕事に向き合うすべての人に通じる「考え方」が詰まった1冊です。
◆目次◆
巻頭カラー 忘れ時のベリベリホースたち
フリオーソ/リアルインパクト/ストレイトガール/ソングライン/ジャスティンミラノ/ジェンティルドンナ/レガレイラ/ダノンデサイル
序章:ベリベリホース!誕生――笑われた言葉が世界を変えた
第1章:万年補欠、ジョッキーになる――馬に触れたことのない少年時代
第2章:念ずれば、花開く――勝てない時期を乗り越えて
第3章:JRA移籍という決断――厩舎や人、馬と築いた関係
第4章:32歳のオールドルーキー―― JRAで3年連続リーディング獲得!
第5章:焦りが招いた大きな代償??迷走の果ての大怪我
第6章:競馬の神は細部に宿る――馬の上が一番幸せ!
Special Interview 名手が語る戸﨑圭太のここがすごい![福永祐一・石崎隆之]
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。





