今週のコラムは、アメリカ・デルマー競馬場現地からの特別版!パシフィッククラシックS(G1)フィンガーとのコンビを控える戸崎騎手に、現地のコースや馬場への印象、レースへの手応えを聞きました。さらに先週の新潟開催を振り返りながら、注目馬の評価や今後の展望についても語ってもらいました。

日本のコースとは異なる形態

——今回はアメリカから連絡をいただく形でお伺いします。よろしくお願いします!

戸崎:多少ラグはあるかなという感じはしますね。よろしくお願いします。

——そちらは現在17時半頃でしょうか。実際に着いてから、どれくらい時間が経ちましたか?

戸崎:月曜日のお昼頃に着きましたね。2日ほど経ちましたか。

——時差ボケなどはいかがでしょうか?

戸崎:特に厳しさはないです。ただ、昼間に少し眠くなるかなという感じですね。

——ソングラインと共に以前にアメリカへ行かれた時の経験もあり、対策はしやすいですか?

戸崎:そうですね。一度行けていたり、他の国に行った経験も活きているのかもしれません。

——ご自身の現地での体調管理などはどうでしょうか?

戸崎:時差ボケもなく眠れていますし、問題ないです。ただ食事が問題ですね、普段体調を管理する上で食べなければいけないものがなかなか食べられないので、そこが思い通りにいかないかなとは思うのですが。そのためにサプリメントを持ってきています。

——競馬場の近くに泊まられているとのことですが、周辺はお店や繁華街などはあるのですか?

戸崎:いや、そこまで繁華街ではないですね。

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戸崎騎手ご提供

——フィンガーと挑むパシフィッククラシックS(G1)について伺います。調教には乗らずに挑まれるとのことですので、印象として語っていただく形になるかと思います。相手関係もなかなか測りづらいと思いますが、まずコース形態についてはどう感じていらっしゃいますか?

戸崎:今日、競馬場を見てきましたが、コーナーはすごく緩やかなのかなという印象です。コーナーで距離があるといいますか、完全な丸ではないですが、それに近いイメージのコースでしたね。実は攻め馬に乗りました。違う厩舎の馬を頼んでくれて。ダクだけだったのですが、そこで馬場の感触はつかめました。

——スタートしてから2000mのコースだと、1コーナーまではそれなりに距離はある感じですか?

戸崎:そこは距離がありますね。

——大きく言えば、日本ではどんなコースに近そうですか?

戸崎:どこになるのでしょうか。奥まっていての2000mというコースはどこかありましたかね。パッと出てこないですね。

——コーナーの奥から発走して、1周という意味では、川崎の1600mみたいな感じでしょうか。

戸崎:そうですね。ただ、大きさやコーナーの角度は全然違いますね。

——ダートの砂の質はどうですか。

戸崎:粘土質といいますか、日本とは全然違うダートですね。クッション性もあるのですが、蹄で固まりになるような感じです。馬にとっては走りやすいのでしょうね。だから時計も出やすいのだと思います。

——日本とは蹄鉄も違ったり?

戸崎:どうですかね、その辺りは分からないですね。

——そういった砂質の違いは、急に走ることで馬が戸惑いなど、気にするほどではないですか?

戸崎:気にする馬もいるかもしれませんね。ただ、フィンガー自体1週間くらいは滞在しているので戸惑うということはないかと思います。

——今回に限らずですが、日本馬で言えばどのようなタイプに向きそうな馬場質なのでしょうか?

戸崎:競馬の展開やスタイル的にも、やはりスピードは必要なのかなと思います。ただし、スピードだけではダメでしょうね。距離が2000mなのでタフさも求められるでしょうし。スピードとタフさという、アメリカ競馬っぽい性質という感覚でしょうか。そんなイメージです。

——そう伺うと、相手とのレベル差は分かりませんが、今回のフィンガーには向いているのかなという気もするのですが。

戸崎:そうですね。血統的にもアメリカ血統ですので、そういったところに通ずる部分はあるのかなと思います。自然とそう対応していくのではないかと感じています。

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——枠順に関しての印象はいかがでしょうか?

戸崎:できれば前に行きたいので、(3番枠)これが良いのか悪いのかは、やってみないと少し分からないですね。周りがどれくらい出てくるか、どれくらい速いのかという兼ね合いもあると思いますから。

——良い意味で言えば、頭数があまり多くないというところはありますね。

戸崎:ただ、当初耳にしていた印象ですと、毎年頭数が揃わないレースという話を耳にしていて、もっと少ないと思っていましたね。

——YouTubeの動画の方では「尻尾を持つ」というお話もあったと思います。その点に関して、アメリカのゲートであれば少し違った感じで挑めそうでしょうか?

戸崎:そうですね。アメリカは尾持ちというよりはゲートボーイがいますので、おそらく前で持っている感じになるかと思います。

——どのようなレースになるのか、日本のファンもほとんど未知数だと感じていると思いますが、現状での見通しはいかがでしょうか?

戸崎:本当に全く分からないという感じですね。人気になるであろう外枠の馬が注目になるのかなとは思います。フィンガー自身、追い切りでも順調に来ているみたいですし、走っている姿も見ましたが、堂々と気持ちよく走っていたので、馬に関しては心配ないかなと思っています。

——あとはもう、ある程度やれることが決まっているのであれば、そこを信じてやるだけですか?

戸崎:そうですね。やることは決まっているというか、シンプルだとは思うので、それができるかどうかというところです。

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ハイペースを逃げ切ったロードフィレールの評価は!?

——先週の話題にも少し触れさせていただければと思いますが、ポルトフェリスは2着でしたね。

戸崎:テンションが良く、いい走りだったので期待していたのですけれどね。返し馬は前走の方が良かったなというイメージでした。ただ、その中でも上手に走ってくれて力は通用するので、また改めて、というところですかね。

——ブレードサクセスのレースは結果的にハイペースになってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

戸崎:う~ん、もっとやれる馬だと思いました。ペースが速かったにしても、少し止まりすぎかなという感じはしますね、能力的に。

——先行した馬は残っていましたね。

戸崎:そうですね。何か気性的にちょっとやめる感じなどがあるのかなという気もしました。ただし、はっきりとした敗因は分からないですね。

——ヤマニンアルリフラは再びダートに戻った形になりましたが、どうだったでしょうか?

戸崎:スタートがその時によって違うらしいのですが、上手に出てくれたので良かったなと思っていました。ただし、パサパサのダートが合っていないというか、砂を噛めていない感触でした。だからこそちょっと忙しさも感じたかなという印象でしたね。

——ダノンファンスターは初めての新潟でしたが、いかがだったでしょうか?

戸崎:人気していましたし、初戦が強い内容だったので期待はしていました。乗った感じ、ちょっと手先だけというか脚先だけで走っている感じで、もう少し体を使えてもいいのかなという印象は受けました。よってスタートしてからもポジションも、いつもなのでしょうけれど取れなかったですし、前残りだったので。最後は伸びてはいるのですが、体を使えればもう少し良くなるのかなという印象でした。

——新馬のマルスレジーナはどうでしたか。

戸崎:芝の1600mでしたが、少し追走が忙しかったですね。促して促してという感じだったので。直線ももう左に持たれるような感じで、もう一度使ってからですかね。

——ラキアーヴェは距離短縮で新馬からは大きく変わり身を見せて勝利しました。

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戸崎:少しハミ掛かりが良いと聞いていたので、内枠でしたしスタートだけは気をつけていました。返し馬は落ち着いて走れていたのですが、やはりレースに行ってからは一息で走っている感じでしたね。距離が短くなったのも良かったのですが、先々は一息で走ってしまうところは改善の余地があるかなと思います。

——気になる存在では、インナーパッションはブリンカーを着けたのですが4着でした。

戸崎:ずっと追いっぱなしで、ハミを取ってくれない感じですね。東京ダート2100mで勝っているように、あまり急がせない方が、少しハマり待ちの方が力は出しやすいのかなという印象は受けました。

——初めて騎乗されたグリオンヴールは惜しくも2着でした。

戸崎:すごく上手に走ってくれたと思います。体はまだ少し緩さがあって、一本芯が通るとかなり良くなるのかなという感じはするのですが。今後その部分が成長してほしいなと思います。ただ、乗りやすかったです。

——リバーススイープは所属する田島厩舎の新馬でした。

戸崎:気性的に少し怪しいところがありましたね。入場してもなかなかキャンターに下りなかったりとか。美浦ではあまりそういう面は見せないようなところを出していましたね。レースに行ってからはそこまで大きな問題は見せなかったのですが、美浦で乗せていただいた時よりも、芝に行った方が良い感触でした。

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——先週の中では、ロードフィレールの勝ち方には少し驚かされたところがありました。

戸崎:こちらも内側の枠順で、馬群に入ると少し厳しいというか、難しさが出るかなと思っていたのですが、スタートを出てくれて行けたのが良かったですね。こういう形を取れれば良い感じなのですが、行けなかった時はどうなのかな、という印象が本音です。

——けっこう厳しい流れで勝ったなという感じでしたが。

戸崎:でも、まだ器用さに欠けるといいますか。その辺りは枠順や並びによって変わってくるのかなとは思います。ただ、能力は確実に持っていますし、自分のスタイルに持ち込めば強さがあるなという感じです。

——距離は2200とか2400mくらいが良いのでしょうか?

戸崎:そうですね。長い分には良いというか。

——そして、次週は福島での騎乗ですね。配信でも語られていましたが、そちらの気候はどうですか?

戸崎:暑いです。昼間は暑いですね。夜はそうでもなくて、朝も涼しいです。

——日本に戻ると相変わらず暑さが残っていますからね。甲子園も準決勝まで来ています。

戸崎:今はどこが残っているんでしたっけ?

——横浜高校、智弁和歌山高校で、今日の残りの試合は健大高崎と天理高校ですね。

戸崎:ああ、そこが残っているのですね。

——戸崎さんの後輩である壬生中出身の投手は1回戦で負けてしまいました。

戸崎:ああ~、以前も教えてもらいましたね。

——それでは、まずは今週末ですね。

戸崎:ありがとうございます。

——そして、次週の新潟記念(G3)ステレンボッシュに騎乗されます。また次週もよろしくお願いいたします。健闘と無事に帰国を願います。

戸崎:はい、よろしくお願いします。ありがとうございます。