
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

10月5日時点1766勝
土日は東京、月曜は南部杯でレーベンスティールに騎乗!
2026/10/9(金)
ジャパンダートクラシックではイッテラッシャイに騎乗するも、悔しい結果に。レースでのライバル馬との兼ね合いや敗因について率直に振り返ってもらいました。
さらに今週末の東京では、サウジアラビアRCをはじめとする騎乗馬の感触を聞くとともに、月曜に盛岡で行われる南部杯で新たにダートへ挑む注目馬についても、その可能性を語っていただきました。
今週は栗東で調教に騎乗
——まず、今週のレースについて伺います。今週は栗東トレセンで追い切りに騎乗されたようですね。関西馬のアスクゴクジョウはいかがだったでしょうか。
戸崎:常歩やダクなどでは少し硬さも感じるのですが、追い切りへ行って走らせると良いフットワークでしたよ。いい馬だなと感じました。
——条件的に芝1800mの新馬戦というのは王道かと思いますが、この条件は合いそうでしょうか。
戸崎:そうですね。今後はどんな方向性に進んでいくかまでは未知数ですが、今のところはいいのかなと思います。
——今週は栗東で追い切りに乗られていて驚きましたね。続いて騎乗経験のあるウップヘリーアはどうでしょうか。
戸崎:基本はワンペースなタイプですね。東京だと、もう少しメリハリがほしいところです。前走を踏まえて乗れたらと思います。
——ジュンツバメガエシは以前乗られていますね。
戸崎:勝ち切れていないところが少しもどかしいところですけれど、広いコース、距離が長いところは合っていると感じます。勝つためのアプローチができればいいなと思っています。
——サウジアラビアRC(G3)のサトノハクマイは追い切りに乗られたようですね。
戸崎:先週に乗りましたけれども、いいスピードを持っている馬だなという感じでした。 初戦は乗っていないのですが、追い切りでは少し気が入っている感じはあったので、そのあたりは初戦と変わってきているところかと思います。レースへ行ってどうかという懸念もありますね。
——新馬戦は重馬場で勝利。芝の良馬場になったらどうなのでしょうか。
戸崎:いいとは思います。あとはここでの相手関係はどうかわかりませんが、決して新馬勝ちだけで終わる馬ではないと思います。
——シュヴァルツシルトは、前走は枠順が気になるところでした。
戸崎:そうですね。それに体の緩さが解消してくるといいなというところですね。 ペース自体は東京の方が乗りやすくなるのかもしれないですが、長い直線で頑張ってくれればなと思います。
——日曜日のアイルランドT(G2)はミラビリスマジックに騎乗されます。
戸崎:すごく乗りやすくてセンスのある馬だなという感じです。 重賞挑戦ということで、ここでどこまでやれるかなと。コースは問わない器用さもあるイメージです。
展開が厳しくなったジャパンダートクラシック
——昨日ですが、ジャパンダートクラシック(Jpn1)はイッテラッシャイと挑みましたが、いかがだったでしょうか。
戸崎:まず、枠も出て、同型馬のフィンガーとの兼ね合いかなとは思っていました。
——フィンガーはこれまで乗られていた馬でしたし、同じく逃げるとしても、タイプは違いましたね。返し馬ではどうだったでしょうか。
戸崎:雰囲気は悪くなかったですし、操縦性の方も前回から引き続き良くなっているなという感触もありました。
——スタートもいつも通りの出方といいますか、出てくれましたね。
戸崎:そうですね。やはりフィンガーとイッテラッシャイで2頭が抜け出したという形になりましたけれど、戦前は向こうの出方を見て、2番手でもいいなという気持ちではいました。こちらの方が早く前に出ていたので、どうしようかなと思いながら折り合いをつけていたのですが、それでも来なかったので、行った方が楽だから行ってしまおうと思いました。
結果的にはその判断は余計だったかなと。そのまま2番手で行かせていれば良かったなとは思っています。結果、ペースも速かったですし、折り合いは問題なかったのですが。
——ただ、と言っても負けすぎといいますか。
戸崎:向正面から4コーナーへ入る手前から少し苦しくなっているような感じで、走りを少し整えるくらいしかできなかったなという感じですね。
——ペースもかなり速くなったのは事実だと思いますけれども、それでも直線くらいまではもう少し良いところにいてもおかしくないかなという感じはするのですが。やはり体調面など、そういったところはあったのでしょうか。
戸崎:う~ん、そうですね……。ないと思いますが。
——結果にしては少し負けすぎた印象ですが。
戸崎:そうですね。これだけ負けるということは、何かそういうところも心配になってしまうなと思います。
——現段階では、木曜日のレース結果はまだ分からない段階でお話を伺っていますが、レディスプレリュードのアピーリングルックはいかがだったでしょうか。
戸崎:追い切りも動きの良さを感じたので、結果次第で少し頑張れるのかなという印象はありました。 ただレースへ行ってしまうと、少しメリハリも感じないですし、フットワークも変わらないですし……というところで。以前の走りだったらギアが変わっていたはずなのですが。
——先週のその他のレースについて伺います。毎日王冠はレガーロデルシエロで臨みましたが、こちらは10着でした。
戸崎:岩田(康誠)さんが乗った感じでいってみたいというプランでした。道中もけっこう遅くなったので、そこが流れてくれれば良かったかなと思うのですが、最後脚は使ってくれていました。
——ワイドヴァラーは上位人気に支持されていましたが、こちらはどうだったでしょうか。
戸崎:藤原(英昭)先生のダートの方ですね。まだ背中とトモのつながりに少し甘さがあるかなという感じでした。揉まれても安定してハミを取っていく感じでもなかったので。でもやれば動けたので、直線も伸びるかなと思ったのですが、まだ動ききれなかったです。
——グリーンチャンネルカップはヒルノドゴールに騎乗されましたね。本来は違う馬に乗る予定だったはずですが、どうだったでしょうか。
戸崎:今回は1600mに挑みましたが、以前は1200mを走っていましたね。そんなフットワークではないなという印象です。最後の脚を活かすタイプでしょうが、1400mくらいがいいのかなという雰囲気はありました。
——グーテンベルクは3番人気でしたが。
戸崎:ゲートですね。やはり待機所までは落ち着いているのですが、入ってからが気を悪くしてしまう感じです。うまくは出てくれたのですが、折り合いもうまくいきましたし、もう少し広く空いてくれれば良かったかなと思います。
——ドッグウッドは2着でした。勝ち馬は着差を離しての勝利でしたが、コース替わりにも対応しました。
戸崎:北海道でずっと使ってきていましたが、元気いっぱいでタフな馬だなというのは感じました。レースは上手に、操縦性も問題ないですし、いい感じで走れました。最後もしっかり伸びてくれました。
——小回りコースの方が良さそうでしょうか。
戸崎:いや、相手が悪かったけれど、そんなこともないと思います。
——ワディアルリヤハは惜しかったです。
戸崎:少し外に張る癖はあるのですが、操縦性が難しくなるまではいかないなというところでした。うまく行きましたし、頑張ってくれたと思います。
——藤原厩舎の新馬、ロードディグニティはどうだったでしょうか。
戸崎:ハミを取るところがなかったですかね。レースの流れに乗っていけなかったという感じで。距離はもう少しあってもいいかなと思います。
——シアルナーレも東京に変わっても対応しましたが、残念ながら2着でした。
戸崎:前走も良かったですし、今回もいい感じでした。あとは相手次第といいますか……頑張ってくれています。
——今週は3日間開催ですが、3日目はJRAで乗らずに盛岡へと向かわれますが、マイルチャンピオンシップ南部杯のレーベンスティールはどうでしょうか。
戸崎:正直、ダートはやってみないと分からないというところです。ダートで走るリアルスティール産駒で、南部杯を勝っている田中博康厩舎ですね。そういった後押しも受けながら、走ってくれるといいなと思っています。
——以前レーベンスティールに乗られると伺った時は、ダートも良さそうなんじゃないか、というお話だったと思いますが、そこについて考え方や心境の変化はありますか。
戸崎:変わらないです。いいかなと思っていますけど、初めてですからね。やってみないと分からないです。
——芝では1600mでも走っています。ダートでこの流れに戸惑わないか、どうでしょうか。
戸崎:合うか合わないかですね。合わなければ忙しくなるでしょうし、合えば芝と同じような感じで走れるのかなと思っているので。でも、ダートで乗ってみたい気持ちもあったので。そこは以前から感じるところはありました。
——レーベンスティールに関して、ダートで良さそうな要素は説明できる範囲でどういったところになりますか。
戸崎:フットワークの硬さとかはないのですが、何と言ったらいいのか、合いそうな感覚はあります。
——芝では開幕週の綺麗な芝で結果を残すことも多かったですね。
戸崎:ダートに挑むにしても、パサパサの馬場よりも水を含んだ方がいいなとは思っています。天気予報を見ると、そうはならないかもしれませんね。そこは残念です。
——砂をかぶった場合への対応はどうでしょうか。
戸崎:その辺は課題でしょうね。しかし、対応できる馬ではあると思います。そんなに砂が嫌になりそうか揉まれ弱いとかいう感じではないので。
——以前は京都でかなりテンションが上がってしまいましたね。遠征に関してはもう大丈夫なのでしょうか。大阪杯では一定の目処は立てていたと思いますが。
戸崎:以前はテンションが上がっていたようですが、厩舎も考えて調整してくれていますからね。
——そういった危険性はまだ残っていると、おっしゃっていたような気はしますね。
戸崎:ありますね。
——そこは見られる方であれば、現地の様子とかをチェックしてという感じですかね。
戸崎:そうですね。
——今週は月曜に撮影があり、火曜から木曜まで交流重賞に騎乗。水曜も栗東で調教とお疲れ様でした。次週は秋華賞、2週後は菊花賞に騎乗とのこと。今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました。
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。





