東でザレマの仔グランドピルエット、西で超高額馬トーセンブレイヴ出陣!
2017/9/18(月)
▲2015年セレクトセールで1億5500万円の値がついたトーセンブレイヴ
中山芝1600m戦は、グランドピルエット(牝2、美浦・田村厩舎)。母はザレマ(京成杯AH)、半兄に4連勝したミッキーオリビエがいる。「稽古は古馬と併せても見劣らない走りをしている。新馬はもちろん、先々まで楽しみ」と高木助手。鞍上は田辺騎手。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)はウッドで5F69秒台と時計は目立たないが、古馬オープンのセンチュリオンに先着し、動きはいいようだ。
ベリータ(牝2、美浦・水野厩舎)は、母がマイネイサベル(重賞3勝)。南Dコース(ダート)で5F64秒前半の時計を出し、初戦から行ける構えだ。ショウナンバリウス(牡2、美浦・奥村武厩舎)は、半兄にフェイトフルウォー(京成杯、セントライト記念)。ウッド68秒前半の時計なら悪くない。
阪神では芝1200m戦。メジャーレート(牡2、栗東・斉藤崇厩舎)は、近親にブルミラコロ(5勝)、ハクサンルドルフ(4勝)がいる。CWで6F80秒台の速い時計を出し、仕上がりは進んでいる。鞍上は川田騎手。ヘヴンリーブライド(牝2、栗東・浜田厩舎)は、近親にパッションダンス(重賞3勝)、アドマイヤキッス(重賞4勝)。以前のCWではバタバタになったが、芝では63秒台を出しており、軽い馬場向きなのかもしれない。
日曜日は、中山で芝2000m戦。ドーファン(牡2、美浦・中川厩舎)は近親にハリーズコメット(5勝)。ウッドで66秒を楽にマークし、初戦から勝負だ。鞍上は柴山騎手。マイネルプリンチペ(牡2、美浦・畠山吉厩舎)は、母がマイネプリンセス(5勝)。ウッドでは70秒と遅いが、外目をまわったもので、上がりも12秒台半ばが出ているので及第点。シャープスティーン(牝2、美浦・武井厩舎)は、近親にミリオンベル(7勝)。ウッド4F56秒台はもう少し詰めたい。
中山ではダート1200m戦も。リードザウインド(牝2、美浦・小島茂厩舎)は、半兄に新馬、野路菊S、デイリー杯2歳Sと3連勝したオースミダイドウがいる。ウッドで4F54秒台も、馬ナリなら十分。
この日は阪神でも芝2000m戦。トーセンブレイヴ(牡2、栗東・池江寿厩舎)はセレクトセールで1億6740万円(税込)の高馬。母の姉にトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯)がいるほか、一族には活躍馬が多数いる。「大型でパワーがあるが、芝でいけそうなタイプ。これだけの血統なので当然クラシックにのせていきたい」と池江師。鞍上はルメール騎手。2週前までは物足りない時計だったが、1週前はCWで6F82秒、5F66秒台で、上がり1F12秒半ばと詰めてきた。大型馬らしく変わり身は大きい。
レッドエクシード(牡2、栗東・松永幹厩舎)は、ディープインパクト×ストームキャットのニックス配合。近親にマンボツイスト(重賞2勝)がいる。「まだ体が成長段階なのでスッと反応できないが、スピードに乗るといい伸びを見せる。やれば動くし、持っている素質は高い」と松永幹師。。まだ成長途上というが、それでもCWで上がり12秒を切っていたように、早くも能力の一端を見せている。
エタリオウ(牡2、栗東・友道厩舎)は、セレクトセールで1億円近い値がついた馬。母はアメリカでGⅠを勝っている。芝調教では同厩の新馬アドマイヤキング(来週デビュー予定)に遅れたが、相手も評判馬だけに仕方がない。
阪神では、ダート1400m戦も。スーブレット(牝2、栗東・石坂厩舎)は半兄にベストウォーリア(南部杯2勝)。坂路53秒8(一杯)は物足りないが、少し重いようなので、まだまだ変わり身を期待したい。エンジェルウィング(牝2、栗東・牧田厩舎)は、半兄がグリッターウイング(5勝)。坂路56秒8は平凡も、上がりは12秒台でまとめている。
続いては、新規入厩。サトノシリウスを挙げておこう。セレクトセール7344万円(税込)のディープインパクト産駒で、母のパールシャドウはデビューから2連勝しており、新馬から楽しみ。
再入厩では、POGで大人気になったサトノエターナル(牡2、栗東・池江寿厩舎)。栗東に入ってすぐにCWでいい動きを見せ、評判は上々だ。デビューは京都開幕週を予定している。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。