厩舎ゆかりの母系コパカティがM.デムーロ騎手でデビュー!
2018/7/8(日)
中京開催に入って、角居厩舎の有力馬が続々登場。しかし角居調教師は、例の件で調教停止処分を受け、馬は中竹厩舎に一時移籍。角居師の処分が長引くと、更に他厩舎への移籍もあるかもしれない。POGにどれだけ影響がでるか?
7月14日土曜日
◆中京芝1400m(牝馬限定)
ララフォーナ(牝、ヴィクトワールピサ×メジロフォーナ、栗東・武英厩舎)
母は3勝。近親に宝塚記念勝ち馬メジロライアンがいる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は芝で5F62秒台後半、上がりは12秒で、古馬1000万のテイエムヒッタマゲと併入している。鞍上は福永騎手。
ブリングイットオン(牝、キンシャサノキセキ×ゴーファイトウィン、栗東・宮厩舎)
近親にジャングルクルーズ(ジャパンC4着)。坂路53秒3-12秒3で、併せた相手に先着している。終いまで脚色はしっかりしており、初戦から好勝負可能。
◆福島芝1200m
ヴァルドワーズ(牝、ダノンシャンティ×ウィストラム、美浦・和田正厩舎)
半兄にアウトライアーズ(スプリングS2着)がいる。調教は気性を考え軽め。天栄である程度仕上げてきているのだろうが、他馬に比べれば少々物足りない。直前にどの程度やれるかで新馬戦の勝負度合も見えてくる。
◆福島ダート1150m
イベリスリーフ(牝、ヘニーヒューズ×グローバーリーフ、美浦・中舘厩舎)
母は3勝。近親にレッドソロモン(オープン特別2勝)がいる。調教は美浦ウッドで68秒台を出し、併せた相手に大きく先着。まだまだ余裕もあり、もっと時計は詰められる。
◆函館芝1200m
サンダミアーノ(牝、トーセンホマレボシ×トレッビアーノ、美浦・竹内厩舎)
母の弟にレッドアンシェル(オープン特別2勝)がいる。調教は函館のウッドで5F70秒台を馬ナリでマーク。直前にどれだけの時計を出してくるか。
スズカデュー(牡、ロードカナロア×ビジョナリー、栗東・橋田厩舎)
近親にダノンシャーク(マイルCS)がいる。函館への輸送があったので1週前調教は抜けているが、2週前に坂路54秒0-12秒8、3週前にCWで5F67秒台を出しており、仕上がりは進んでいる。
7月15日日曜日
◆中京芝1600m
アメリカンウェイク(牝、ハーツクライ×アナアメリカーナ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄はメイソンジュニア(ニュージーランドT2着)。CW6F81秒、5F66秒、1F12秒と全体、上がり時計ともに合格点で、初戦から行ける。鞍上は福永騎手。
コパカティ(牝、ハービンジャー×アロマティコ、栗東・佐々木晶厩舎)
母はエリザベス女王杯、秋華賞ともに3着した実力馬。調教は5F68秒台、上がり1F13秒台とかかったが、速い時計は2本目で、まだまだ上積みは見込める。鞍上はデムーロ騎手を予定。
エルモンストロ(牡、ルーラーシップ×ミンティエアー、栗東・中竹厩舎)
母はオークスで4着。角居厩舎所属だったが角居師の調教停止処分で、中竹厩舎所属となっている。調教は3頭併せで遅れてしまったが追走したもの。CWで6F81秒が出ていれば心配はない。
◆中京芝1200m
ディアンドル(牝、ルーラーシップ×グリューネワルト、栗東・奥村豊厩舎)
母の兄にシェーンヴァルト(デイリー杯2歳S)がいる。坂路54秒9-12秒6を馬ナリでマークし、順調に調整は進んでいる。鞍上は福永騎手。
◆福島芝1800m
カイザースクルーン(牡、ルーラーシップ×アイスフォーリス、美浦・相沢厩舎)
母はオークスで3着。「追う毎に動きが良くなってきたし、ここまで順調。ゆかりの血統で、この馬でクラシックに挑戦していきたい」と相沢師。調教は美浦ウッドで5F71秒だが、上がりは12秒半ばでまとめており、動きは上々。鞍上は石川騎手を予定。
◆函館芝1800m
ディキシーナイト(牡、ダイワメジャー×カメリアローズ、美浦・国枝厩舎)
全兄はダローネガ(オープン特別2勝)。「背中の感触が良く、素軽い走りする。大型で馬格に恵まれてパワーもある」と寺本助手。調教は芝で5F63秒、上がりは11秒前半。時計が出やすい芝でも、これだけ出せれば文句なし。陣営の期待感も高まっている。鞍上は池添騎手。
チェルシーライオン(牡、Malibu Moon×Tashzara、栗東・矢作厩舎) 「素直でゲートも速いし、スピードがある。この時期にしては馬がしっかりしており、完成度も高い」と矢作師。調教は芝で5F66秒、上がりは12秒前半をマークし、併せた相手に1馬身程度遅れている。直前調教で更なる上積みを見込みたい。鞍上は岩田騎手を予定。
アルジェンタータ(牝、ハーツクライ×シルヴァーカップ、美浦・奥村武厩舎)
半兄は現3勝でドバイにも遠征したルッジェーロ。調教は前出ディキシーナイトに1馬身程度遅れたが、相手が走り過ぎたもの。こちらも時計は出ている。
ロマンティコ(牡、エンパイアメーカー×ウェーブクイーン、美浦・藤沢和厩舎)
母の兄にキョウトシチー(交流を含め重賞7勝)。2週前に美浦坂路で54秒0-12秒7、1週前は函館の芝で5F67秒台、上がり11秒後半の時計を余裕をもってマーク。北海道の新馬戦に滅法強い藤沢厩舎。この馬も計算に入っているだろう。
モンテアーサー(牡、シンボリクリスエス×ラストワルツ、栗東・松田国厩舎)
半姉はハッピーノリチャン(3勝)。1週前は濃霧で不明だが、2週前は芝で5F64秒の上がり13秒。重い馬場で時計はかかったが、動きは良かったとのこと。
直前時計に注目したい。
新規入厩
アックアアルタ(牝、ブラックタイド×アガルタ、栗東・清水久厩舎)
半姉プロレタリアト(4勝)、半兄マイネルオフィール(現5勝)。
タイムハンドラー(牝、ディープブリランテ×タイムトラベリング、栗東・杉山厩舎)
半兄タイムフライヤー(ホープフルS)。
再入厩
ソルドラード(牡、ロードカナロア×ラドラーダ、美浦・藤沢和厩舎)
半兄レイデオロ(ダービー)。新潟デビューを予定。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。