今週の新馬は中京2000m戦では、POG人気馬2頭が激突!福島、函館の中距離戦にもPOGお馴染みの一族が登場する。

7月21日土曜日
◆中京芝1600m

フゼアノート(牡、ロードカナロア×ブーケフレグランス、栗東・宮本厩舎) 母は4勝。母の兄にGⅠ5勝のダイワメジャー、母の姉にGⅠ4勝のダイワスカーレットがいる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CWで4F51秒台後半、2週前にもCWで似たような時計をマーク。ともに併せ馬で遅れているが、時計そのものは水準レベルをクリアしている。鞍上は松山騎手。

◆中京芝1400m

アマネセール(牡、エイシンフラッシュ×アウトオブザウィム、栗東・斉藤崇厩舎) 半兄はバクシンテイオー(北九州記念)。調教はCWで6F80秒台、5F65秒台、上がりは12秒半ばと上々の時計を出し、デビュー戦が楽しみになってきた。

ジョニーズララバイ(牡、マンハッタンカフェ×メジロアリス、栗東・音無厩舎) 半兄はコウソクストレート(ファルコンS)。坂路51秒4-13秒5を一杯の手応えでマークし、併せた相手に0・4秒先着。直前は、もう少し上がり時計を詰めたい。

◆福島2000m

ボスジラ(牡、ディープインパクト×ミスパスカリ、美浦・国枝厩舎) 全兄にマウントロブソン(スプリングS)、ポポカテペトル(菊花賞3着)がおり、POGでも人気になった一頭。1週前は美浦ウッドで5F70秒台と遅めだったが、2週前にはウッドで5F68秒台を楽に出しており、仕上げは進んでいる。兄のイメージから新馬戦勝負の匂いは感じないが、それでも格好はつけてくれるだろう。

ゲインスプレマシー(牡、ルーラーシップ×スカーレットレディ、美浦・高柳瑞厩舎) 半兄のヴァーミリアン(JCダートなど、交流含むGⅠ9勝)をはじめ、兄姉にはダートの活躍馬が多数いる。美浦ウッドで5F67秒台と、時計も悪くはない。高柳調教師もお奨めの一頭で、まずは芝デビュー。確かに上はダート馬が多いのだが、ヴァーミリアンはラジオたんぱ杯2歳S(後のラジオNIKKEI杯)、キングスエンブレムはすみれSを勝つなど2、3歳時には芝で活躍実績もあり、当馬もPOG期間内なら芝でも楽しめそうだ。

◆福島芝1200m

ルメッサージュ(牝、ヨハネスブルグ×チアズメッセージ、美浦・大和田厩舎) 半兄はクリプトグラム(目黒記念)。兄を見てしまうと1200mが微妙に感じられるが、こちらは父がヨハネスブルグでスピード馬と判断したのだろう。調教は美浦坂路54秒5-12秒8と目立たないが、血統馬らしくレースへ行って変身を期待。

7月22日日曜日
◆中京芝2000m

プランドラー(牡、父ディープインパクト×プラウドスペル、栗東・池江厩舎) POG大人気馬。半兄マジカルスペル(現4勝)、全兄グレートウォリアー(現2勝)も、これからが期待される注目馬だ。「稽古では水準以上の動きを見せている。血統的にも中長距離が合いそうなタイプ」と池江師。調教はCWで6F81秒台、5F66秒台、1Fは11秒半ばの好時計をマーク。併せたシルヴァンシャーに少差遅れたが、大きく追走したもので問題はない。鞍上はデムーロ騎手。

サターン(牡、ディープインパクト×シャンロッサ、栗東・中竹厩舎) 全姉は今年のフラワーCを勝ったカンタービレ。所属は中竹厩舎が、元は角居厩舎で、キセキ、カンタービレと同じ角居-石川達絵氏ラインである。調教も動いており、CWで6F82秒台、5F66秒台、上がりは11秒台半ば。2週前にデビューして2着だった同厩のトーセンカンビーナに比べると、こちらのほうが新馬戦へ向けて仕上がりは良さそうだ。鞍上は浜中騎手。

◆福島芝1800m(牝馬限定)

マジックリアリズム(牝、ディープインパクト×ソーマジック、美浦・尾関厩舎) 母は桜花賞3着。半兄にソーグリッタリング(現3勝)がいる。「前向きだが稽古では折り合いもついて走れている。父の産駒らしく、いいフットワークをする」と尾関師。1週前は美浦ウッド5F70秒台だが、2週前には6F82秒台、5F67秒、上がりは12秒半ばと速い時計をマークし、新馬戦に向けていいイメージで進んでいる。鞍上は石橋脩騎手。

レヨン(牝、ルーラーシップ×ディミータ、美浦・菊沢厩舎) 母の兄にダイレクトキャッチ(共同通信杯2着)、母の弟にステラロッサ(スプリングS3着)がいる。調教は美浦ウッドで5F70秒台と遅いが、馬ナリのもので、まだまだ時計は詰められる。鞍上は横山典騎手。

◆函館芝1800m

ウィクトーリア(牝、ヴィクトワールピサ×ブラックエンブレム、美浦・小島茂厩舎) 母は秋華賞勝ち馬、半兄にブライトエンブレム(札幌2歳S)がおり、POGでは毎年注目される一族。「性格は上に比べて素直。今は体幹を鍛えているところだが、馬格があっていいモノを秘めていそう」と小島茂師。函館への輸送で熱発もあったようだが、すぐに回復。14日の土曜日には時計を出しており大丈夫だ。鞍上は岩田騎手。

アルテヴェルト(牡、ハーツクライ×アルテリテ、栗東・庄野厩舎) 母は北米GⅠ勝ち馬。調教は芝で4F52秒前半の時計を馬ナリでマーク。2週前には函館ウッドで5F68秒台を出しており順調だ。鞍上はルメール騎手。

ダイスアキャスト(牡、スマートファルコン×ダイワオンディーヌ、美浦・加藤征厩舎) 半兄はケツァルテナンゴ(オープン特別2勝)。2週連続で函館ウッド5F69秒台を出している。鞍上は藤岡佑騎手。

レークサイド(牡、ルーラーシップ×アイアムノココロ、栗東・鮫島厩舎) 母の弟にベストディール(京成杯)がいる。調教は函館ウッドで5F69秒、2週前には芝で5F65秒台を出している。15日の新馬戦で産駒が2勝したルーラーシップを父に持つ馬。この流れに乗りたい。

新規入厩

ガラチコ(牡、ディープインパクト×サラフィナ、栗東・藤岡健厩舎) 母はアルゼンチンのGⅠ勝ち馬。昨年のセレクトセールでは目玉の一頭で、里見氏も狙っていたほどの馬だが、欠場している。

ゴータイミング(牡、ディープインパクト×サラフィナ、栗東・松永幹厩舎) 母はフランスオークスなどGⅠを3勝し、凱旋門賞は3着。全欧3歳チャンピオンにも輝いた名牝。

ランブリングアレー(牝、ディープインパクト×ブルーミングアレー、栗東・友道厩舎) 母は4勝。母の弟にトーセンラー(マイルCS)、スピルバーグ(天皇賞・秋)がいる。

オーロトラジェ(牝、オルフェーブル×ミュージカルウェイ、栗東・池江) 半兄はGⅠ2勝(オークス、秋華賞)のミッキークイーン。

エスポワール(牝、オルフェーブル×スカーレット、栗東・中竹厩舎) 元は角居厩舎所属。半兄にアドミラブル(青葉賞)、母の兄にヴィクトリー(皐月賞)、リンカーン(GⅠ2着3回)がいる。