3億円馬サトノソロモン、ハープスター初仔アストライアが登場!
2019/1/6(日)
POGで大人気になったサトノソロモンがいよいよデビュー。先を考えると、ここは負けられない一戦。他にもプリモシーンの半妹、ハープスターの仔など良血馬が続々登場。3日間開催も、京成杯をはじめ見逃せない3歳戦が連続する。
1月12日(土)
◆京都ダート1400m
ハートスナッチャー(牡、ダイワメジャー×スナッチド、栗東・音無厩舎)
半兄はスナッチマインド(5勝、京都牝馬S3着)。当初はマイル戦予定も、調教をつけたジョッキーのアドバイスもあり、デビューはダート1400m戦を選択した。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は、坂路53秒8-13秒5(馬なり)で、3歳500万の馬に2馬身ほど先着。11月末には坂路53秒1、12月半ばには坂路52秒4を出しており、初戦から結果を出せるだけの調教は積んでいる。
◆中山芝1600m
パロネラ(牝、ロードカナロア×モシーン、美浦・木村厩舎)
半姉はプリモシーン(フェアリーS、関屋記念勝ち馬)。12月中山のマイル戦を除外。その後、当該距離がなかったため、ここまでデビューを伸ばした。調教は美浦ウッドで4F54秒台後半、1F12秒台後半。既に本数は積んでおり、それほど速い時計は必要ないだろう。
フォルコメン(牡、ヴィクトワールピサ×イマーキュレイトキャット、美浦・堀厩舎)
近親にリアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)。美浦ウッドで気合を入れる程度に5F68秒台前半、1F13秒台前半の時計をマーク。京成杯の有力馬ダノンラスターを追走し、1馬身先着している。鞍上はM.デムーロ騎手。
サマーアイランド(牡、ロードカナロア×ジュリエットソング、美浦・奥村武厩舎)
母の妹にココロノアイ(チューリップ賞など重賞2勝)。12月23日のマイル戦を除外され、ここへまわってきた。調教は美浦ウッド5F72秒台と軽めだが、12月半ばには長めから時計を出しており、仕上がりは進んでいる。
ノンストップ(牝、オルフェーヴル×メイビーフォーエヴァー、美浦・栗田徹厩舎)
半兄はエクセルシオール(福島2歳S勝ち馬)、プレイズエターナル(5勝)。坂路53秒8-13秒4(一杯)と目立たないが、年末には坂路52秒7をマークしている。活躍した兄は1000~1200mを主戦場としており、マイルの距離が課題となる。
レッドパルテール(牝、ブラックタイド×シェーンフレール、美浦・手塚厩舎)
近親にアグネスデジタル(海外、交流含むG1を6勝)。坂路55秒1-12秒9(強め)でヤングマンパワーに遅れたが、相手は古馬オープン馬なら問題は無い。ただ馬体が減り気味ということなので、レース当日はパドックのチェックを欠かさずに。鞍上は石川騎手。
1月13日(日)
◆京都芝2000m
サトノソロモン(牡、ディープインパクト×イルーシヴウェーヴ、栗東・池江厩舎)
セレクトセールで3億240万円(税込)。この馬も高額だが、全弟は6億円近い高額で落札され話題になった(アドマイヤの近藤氏)。「かなりの大型だが、徐々に体つきが引き締まってきた。稽古は動くし、いいモノを持っている」と池江師。調教は坂路で51秒7-12秒3(一杯)の好時計をマークし、クライムメジャーに先着。追う毎に動きは良くなっている。ここまで待たされたPOGファンのためにも、初戦は軽々突破してもらいたい。鞍上はMデムーロ騎手。
ジェットモーション(牡、ハーツクライ×トップモーション、栗東・藤岡厩舎)
母の兄にアドマイヤメイン(青葉賞など重賞2勝)。CWで一杯に追われ5F67秒、1F12秒台前半の時計をマーク。3歳未勝利馬と併せ僅かに遅れたが、以前に比べると時計面では前進が見られる。鞍上は藤岡佑騎手。
レッドジェニアル(牡、キングカメハメハ×レッドアゲート、栗東・高橋義厩舎)
母はフローラS勝ち馬。CWで一杯に追われ5F67秒台後半、1F12秒前半の時計なら上々だ。
ジェラーニオ(牡、ブラックタイド×アンプレヴー、美浦・大竹厩舎)
母の姉にブルーメンブラット(マイルCS勝ち馬)。美浦ウッドで強めに追われ5F68秒台前半、1F13秒台後半。現状はトモが弱く、重いウッドで上りがかかってしまった。そのためデビューも直線に坂の無い京都を選択した。鞍上はミナリク騎手。
◆中山ダート1800m(牝)
ギャラクシーハニー(牝、スクリーンヒーロー×シルクユニバーサル、美浦・手塚厩舎)
半兄セダブリランテス(重賞2勝)、モンドインテロ(オープン特別3勝)。「半兄セダブリランテ同様にまずはダートから。トモがしっかりしているし、いい走りをする」と手塚師。調教は美浦ウッドで強めに5F70秒台、1F13秒台前半。平凡だが、時計のかかる馬場だったので字面ほど悪くはない。鞍上はルメール騎手。
ブーケオブジュエル(牝、キングカメハメハ×ザッハーマイン、美浦・国枝厩舎)
半兄マインシャッツ(現5勝)。調教は坂路で52秒8-13秒2(一杯)。500キロ近くと牝馬にしては大型で、パワーの要る冬のダートにも対応できそうだ。鞍上はマーフィー騎手。
リーピングリーズン(牝、ブラックタイド×ジョウノファミリー、美浦・奥村武厩舎)
全姉はライジングリーズン(フェアリーS勝ち馬)。調教は坂路53秒1-13秒4(一杯)。レースが近づくに連れ時計も詰めており、順調に仕上げられている。鞍上は田辺騎手。
1月14日(月)
◆京都芝1600m
アストライア(牝、キングカメハメハ×ハープスター、栗東・池添学厩舎)
強烈な末脚を武器に、桜花賞など重賞を4勝したハープスターの初仔。調教はCWで5F67秒台後半、12秒台後半を一杯にマーク。まだ調教本数が少ない段階で、この時計なら上々だ。
ベストチャーム(牝、ロードカナロア×レディチャーム、栗東・松下厩舎)
兄はロードフェリーチェ(シンザン記念2着)。坂路で53秒8-12秒9(一杯)と平凡だが、CWでは12月20日に5F67秒、1F12秒台半ばの時計を持ったまま出しており、脚力はある。
ダルトヴィラ(牝、ディープインパクト×ダルタヤ、栗東・須貝厩舎厩舎)
母はフランス1000ギニー4着、半兄にダルカラ(フランスG1オペラ賞勝ち馬)がいる。調教はCWで一杯に5F67秒台後半、1F12秒台後半。時計を出してくる須貝厩舎にしては平凡な時計で、更なる変わり身を期待したい。鞍上は武豊騎手。
キープザレスト(牝、ドリームジャーニー×キャッシュインクルーデッド、栗東・中尾厩舎)
母は北米G1勝ち馬。調教は坂路で53秒2-13秒3(一杯)。本数は多くないので、まだまだ時計を詰める余裕はある。
◆中山ダート1200m
ガイヤルド(牡、ヘニーヒューズ×ゴールデンロッド、美浦・田島厩舎)
ステイゴールド(香港ヴァーズ勝ち馬)、ショウナンパンドラ(ジャパンC、秋華賞勝ち馬)など活躍馬を多数出しているゴールデンサッシュの一族。調教は坂路で54秒9-13秒1(一杯)と現状は平凡。直前でどれだけ時計を出してくるか。鞍上は内田博騎手。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。