4月20日(土)

【京都】

◆あずさ賞(芝1800m)

カリボール(牡、ジャスタウェイ×レイズアンドコール、栗東・須貝厩舎)
ジャスタウェイの馬主である大和屋暁氏が、セレクトセールで落札した馬。半兄にモンドキャンノ(京王杯2歳S1着)がいる。2月小倉の新馬戦は2着と惜敗したが、2戦目の未勝利戦は快勝。4月6日の芝千六戦(500万下)に進んだが、競走除外となっている。「大事をとってレース前に競走除外をしたが、その後の回復の経過は良かった。力のある馬だと思うし、仕切り直したい』と陣営。未勝利戦の勝ち時計は速く、500万クラスでも通用する。鞍上は藤井勘騎手。

ジャストアジゴロ(牡、ノヴェリスト×ヒューマカフェ、栗東・安田翔厩舎)
2戦目の未勝利戦では、切れ者シャドウディーヴァを破って初勝利。G1のホープフルSに挑戦したが、さすがに力負けしている。自己条件に戻ったアルメリア賞では3着。次戦で毎日杯を勝つことになる1着ランスオブプラーナからは0.3秒差だった。500万クラスでは力量上位。

ドラウプニル(牡、ルーラーシップ×ヴェルザンディ、栗東・斉藤崇厩舎)
G3のサウジアラビアロイヤルCでは4着。自己条件に戻してひいらぎ賞は1番人気もダノンキングリーの3着。続く若竹賞も7着と成績が下降し、休養に入っていた。調子さえ戻せば、500万クラスなら上位を狙える。

◆未勝利(ダート1800m)

ルプレジール(牝、ゴールドアリュール×ワールドリープレジャー、栗東・藤原英厩舎)
昨年夏の札幌でデビューし4着。その後は秋競馬に向かう予定も、鼻出血で放牧。7か月ぶりの復帰戦は4着に敗れたが、一叩きされた前走は勝ち馬から0.2秒差の2着に入っている。叩き3走目で更に上昇となれば、頭も見えてくる。鞍上は、ここ2戦岩田望騎手が騎乗していたが、今回は父である岩田康騎手に乗り替わる予定。

【東京】

◆新緑賞(芝2300m)

パラダイスリーフ(牡、ディープインパクト×シルキーラグーン、美浦・木村厩舎)
全兄に重賞2勝のゼーヴィントがいる良血馬。2月末の新馬戦は1番人気に応え、好位から抜け出し快勝している。その前走は勝ったとはいえ緩いところもあり、使った変わり身は大きいだろう。「まだ緩さがあるなかでも新馬戦は結果を出してくれた。これからの馬だが、広いコースや距離自体は大丈夫」と太田助手。1週前はロシュフォールに遅れたものの、相手は古馬オープン馬。終いの時計は悪くなく、格上げ戦でも期待したい。鞍上は川田騎手。

アイスブラスト(牡、ゼンノロブロイ×キングダンサー、美浦・戸田厩舎)
新馬勝ち後、クラスが上がってからは勝てないものの、水仙賞、大寒桜賞とメンバーの強いレースに出走し、上位と差のない競馬をしている。切れは無いもののスタミナは十分で、ここ2戦も好位からしぶとく伸びて掲示板には残っている。東京の長距離戦は向きそうだ。

エデリー(牡、ディープインパクト×エデリー、美浦・藤沢和厩舎)
ゴドルフィン軍団の1番馬の評価もあった馬。高速上りの新馬戦はラストドラフトの4着と敗れたが、2戦目は快勝。格上げ戦も期待されたが、フリージア賞は見せ場がないまま終わっている。勝った未勝利戦の内容から、前走は走らなさすぎ。改めて注目したい。

ミライオー(牡、ハービンジャー×ミライエ、美浦・加藤征厩舎)
母の弟にトーセンスターダム(重賞2勝)、母の妹にセンテリュオ(現3勝)がいる。デビューから5、11着と成績を落としたが、東京芝2400mの前走で一変。見事な差し切りを決めた。今度も東京の長距離戦で、期待は高まる。

◆未勝利(芝1800m)

ミスマリア(牝、ハーツクライ×カレドニアレディ、美浦・栗田徹厩舎)
「東京が合うと見てこの開催を目標に調整。追い切りは文句なし。デビュー前から期待していた馬で、ここは何とかしたい」と栗田徹師。中山の新馬戦は人気を裏切ったが、2戦目の東京芝千八戦は惜しくもハナ差2着。それでも走破時計の1分46秒5は、未勝利戦では出色。前走だけ走れれば勝利濃厚だ。鞍上は田辺騎手。

4月21日(日)

【京都】

◆未勝利(牝、芝1400m)

グレイシャスギャル(牝、オルフェーヴル×ギャビーズゴールデンギャル、栗東・中内田厩舎)
ダートのデビュー戦は3番人気も12着大敗。2戦目もダートを使う予定だったが、除外の可能性が高かっため芝に変更。するとダート時に比べて行きっぷりも良くなり、結果も5着と前進した。この結果から、2戦目も芝を選択。先週に使う予定もあったが、1週伸ばしてここを使ってきた。連対率が4割を超える中内田厩舎。3戦目になる同馬も、確率的には連に絡んでいい頃だ。鞍上は岩田望騎手。

ティレニア(牝3、栗東・高橋亮厩舎)(牝、ジャスタウェイ×アマルフィターナ、栗東・高橋亮厩舎)
新馬戦で頭差2着。この結果から初勝利は近いと思われたが、続く2戦は4、7着と成績は下降。しかし前走は、新馬戦好走時と同じように積極策に出て2番手につけると、粘って3着と好走。上位に差し馬勢が多かった展開を考えると、内容の濃いレースだった。きれいな馬場のほうがいいという陣営の話から、開幕週は歓迎だ。

【福島】

◆未勝利(芝1800m)

リトミカメンテ(牝、オルフェーヴル×カルマート、栗東・高野厩舎)
新馬戦は1番人気8着、続く未勝利戦も2番人気で9着。大敗続きで8番人気に急落した前走は2着と好走。勝ったのが「遅れてきた大物」との評価もあるセラピアだから、価値ある2着だ。前走時騎乗の川又騎手が、「内回りかローカルが合いそう」とのコメントを出していたが、それに合わせるように福島へ遠征。鞍上ももちろん川又騎手で、初勝利へ更に前進。

▼2歳馬入厩情報

ファートゥア(牝、エピファネイア×アロマティコ、美浦・手塚厩舎)
母はG1で2着2回。近親にステイヤーズS3連覇のアルバート。

コンドゥクシオン(牡、ダイワメジャー×アドマイヤハッピー、美浦・中舘厩舎)
半兄ウォータクティクス(アンタレスS1着)、キタサンアミーゴ(小倉大賞典2着)、ハッピーモーメント(目黒記念3着)、ルタンデュボヌール(現4勝)。

エクセンブルグ(牡、エピファネイア×アイスフォーリス、美浦・相沢厩舎)
母はオークス3着。