2歳新馬開幕戦は、大物の呼び声高いリアアメリアが持ったままのぶっちきりと衝撃のデビュー。今度のPOGもディープインパクト産駒がメインなのか。新規入厩もディープインパクトの評判良血馬が目立ち、厚みを増している。

6月8日(土)

◆東京芝1400m

ファートゥア(牝、エピファネイア×アロマティコ、美浦・手塚厩舎)
母は秋華賞、エリザベス女王杯で3着。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで5F69秒、1F12秒台後半を持ったままでマークし、古馬1勝クラスの馬を煽ってみせた。動きは良好で、初戦から期待できる。鞍上はルメール騎手。

サトノポーラスター(牡、ダイワメジャー×ゼラスキャット、美浦・大和田厩舎)
半姉はアメリカG3勝ち馬。半兄ダノンカイザーは現未勝利も、セレクトセールで1億7280万円(税込)で落札された高額馬。調教は美浦ウッド5F67秒台後半、1F12秒台後半の時計で、古馬2勝クラスの馬と併入している。

◆阪神芝1200m

アレグリアシチー(牡、ジャスタウェイ×クリールダイナー、栗東・高橋義厩舎)
祖母はオークス馬ウメノファイバー。調教はCWで一杯に追われ、6F82秒台、5F66秒台半ば、1F12秒台前半の好時計。いきなり好勝負できるだけの仕上がりにある。

ミーアシャム(牝、キンシャサノキセキ×ダークサファイア、栗東・池添学厩舎)
全兄サフィロス(カンナS1着、京王杯2歳S2着)、半姉ローガンサファイア(マーガレットS1着)、コーディエライト(新潟2歳S、ファンタジーS2着)。調教はCWを予定も、馬場が悪いため芝に変更。5F66秒台前半、1F12秒台前半を軽々にマーク。2週前にはCWで5F68秒台後半、1F12秒台前半の時計を軽く出している。上は2歳戦から結果を出した馬が多く、早くからの活躍が見込める。鞍上は川田騎手。

ロードクラージュ(牡、ロードカナロア×レディルージュ、栗東・安田隆厩舎)
母は5勝(室町S1着)。母の弟にロードゴラッソ(現4勝)。調教は、CWで5F67秒台前半、1F12秒台前半の時計を楽にマーク。2週前には坂路で52秒9-12秒2の好時計を出している。一つ上のリップグロスは新馬直前に好タイムを出しながらレースは苦戦したが、弟は果たして?鞍上は北村友騎手。

エアリーフローラ(牝、ロードカナロア×パッシフローラ、栗東・寺島厩舎)
母の妹にマジックタイム(ダービー卿CTなど重賞2勝)。CWで5F67秒台前半、1F12秒台前半を余裕でマークし、古馬1勝クラスの馬に先着している。鞍上は福永騎手。


6月9日(日)

◆東京芝1800m

ゴルコンダ(牡、ヴィクトワールピサ×ゴレラ、美浦・木村厩舎)
半兄ネオウィズダム(5勝)。調教は美浦ウッドで一杯に追われ、5F68秒台後半、1F12秒台半ばの時計。古馬オープンのフローレスマジックを追走し僅かに遅れたが、相手を考えれば仕方あるまい。500キロを遥かに超える大型馬だが、初戦から動ける状態にある。鞍上はレーン騎手。

ワーケア(牡、ハーツクライ×チェリーコレクト、美浦・手塚厩舎)
母はイタリアオークス(G2)勝ち馬、母の妹シーオブクラス(欧州G1を2勝、凱旋門賞2着)。「追い切りを重ねて動きが良くなってきた。併せた相手に対しても楽に動けているし、いいモノがありそう」と手塚師。調教はCW5F68秒台後半、1F12秒台後半の時計を馬なりで、古馬2勝クラスのムスコローソと併入。2週連続で好調教を見せている。鞍上はルメール騎手。

ウインカーネリアン(牡、スクリーンヒーロー×コスモクリスタル、美浦・鹿戸厩舎)
母は4勝。芝で余力十分に4F57秒台、1F12秒台後半。かなり軽いが、4週前には美浦ウッドで4F51秒台を出しており、既に出来上がってきているのだろう。鞍上は松岡騎手。

アピテソーロ(牡、ブラックタイド×チェリーフォレスト、美浦・武井厩舎)
半兄ショウナンタイガ(現3歳・2勝)。坂路56秒3-12秒4(馬なり)と全体時計は軽めも、既に速めの時計を何本も出しており、3週前にはウッド5F67秒台を出すなど仕上げは進んでいる。

◆阪神芝1600m

ヒシタイザン(牡、トーセンホマレボシ×サンキュースマイル、栗東・角田厩舎)
祖母はオークス馬スマイルトゥモロー。調教は一杯に追われ、CWで6F80秒台、5F64秒台後半、1F11秒台後半の好時計をマーク。時計面では一歩リード。

レッドフラヴィア(牝、ダイワメジャー×レッドメデューサ、栗東・平田厩舎)
半姉レッドランディーニ(現3勝)。CW5F68秒台前半、1F13秒を馬なりでマークし、併せた3歳馬に僅かに先着している。鞍上は川田騎手。

アドマイヤヴェラ(牡、カレンブラックヒル×コズミックショア、栗東・須貝厩舎)
母は新馬勝ち。祖母は北米G2勝ち馬。芝で一杯に5F65秒台、1F12秒台半ば。4月後半から坂路で速めの時計を何本も出しており、仕上げに抜かりはない。「操縦性が高く、乗りやすいタイプ。距離はまずはマイルから。合っていると思うし、楽しみにしている」と陣営。鞍上はデムーロ騎手。

シャルロワ(牝、ハーツクライ×フェリシア、栗東・梅田厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬。「素直でいい走りをする。もう少しパワフルさが増してくるといいが、初戦から動けるくらい仕上がっている」と梅田智師。CWで6F81秒台後半、5F66秒、1F12秒台前半の速い時計を出し、先行したとはいえ古馬オープンのヒデノインペリアルに先着してみせた。鞍上は岩田康騎手。

ルーチェデラヴィタ(牡、キズナ×トウカイライフ、栗東・西村厩舎)
母はJRAで3勝。坂路で51秒7-12秒4(一杯)。併せた3歳未勝利馬に遅れたが追走したもので、これだけの時計が出ていれば問題はない。2週前にも坂路を馬なりで1F12秒1を出しており、順調に仕上がっている。


▼新規入厩

ルナシオン(牝、ディープインパクト×ピラミマ、美浦・藤沢和厩舎)
半兄スワーヴリチャード(大阪杯勝ち馬)

サンクテュエール(牝、ディープインパクト×ヒルダズパッション、美浦・藤沢和厩舎)
半兄ヨシダ(北米GⅠ2勝)

タイミングハート(牡、ディープインパクト×リッスン、栗東・武幸厩舎)
全姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、全兄ムーヴザワールド(重賞3着2回)、サトノルークス(すみれS1着)

ブレッシングレイン(牡、ディープインパクト×レインデート、美浦・木村厩舎)
チャンピオンズF生産馬を、ノーザンFがセレクトセールで、7560万円(税込)で落札

クロワルース(牝、ディープインパクト×ルシルク、美浦・古賀慎厩舎)
半兄グランシルク(京成杯AH勝ち馬)

ゴールデンレシオ(牡、ディープインパクト×ディヴィナプレシオーサ、美浦・国枝厩舎)
母はチリの2歳牝馬チャンピオン

シャドウブロッサム(牝、ディープインパクト×ヒアトゥウィン、栗東・藤岡厩舎)
全姉サトノワルキューレ(フローラS勝ち馬)

マジックキャッスル(牝、ディープインパクト×ソーマジック、美浦・国枝厩舎)
母は桜花賞3着。半兄ソーグリッタリング(7勝)

レインカルナディオ(牡、ルーラーシップ×リビングプルーフ、美浦・小西厩舎)
全姉テトラドラクマ(クイーンC勝ち馬)

ヴィクターバローズ(牡、ロードカナロア×モスカートローザ、美浦・堀厩舎)
近親ナイスミーチュー(シリウスS勝ち馬)、フライングアップル(スプリングS勝ち馬)

ホウオウピースフル(牝、オルフェーヴル×ツルマルワンピース、美浦・大竹厩舎)
半兄ブラストワンピース(有馬記念勝ち馬)

ピオグラフィー(牝、ロードカナロア×チアズメッセージ、栗東・藤岡厩舎)
半兄クリプトグラム(目黒記念勝ち馬)

アイアンバローズ(牡、オルフェーヴル×パレスルーマー、栗東・角居厩舎)
半兄パレスマリスは、ベルモントSなど北米G1を2勝。セレクトセール1億1340万円。先のダービー馬ロジャーバローズと同じ角居&猪熊氏のライン

ヤマカツマーメイド(牝、ロードカナロア×ヤマカツマリリン、栗東・池添兼厩舎)
半兄ヤマカツエース(金鯱賞など重賞5勝)

ヴェルトラゼンデ(牡、ドリームジャーニー×マンデラ、栗東・池江厩舎)
半兄ワールドエース(重賞2勝、皐月賞2着)、ワールドプレミア(現2勝)

レーヴドゥルワ(牡、キングカメハメハ×レーヴディソール、栗東・池江厩舎)
母は阪神JF勝ち馬、母の兄弟レーヴミストラル(重賞2勝)、アプレザンレーヴ(青葉賞勝ち馬)

カイザーライン(牡、エピファネイア×アヴェンチュラ、栗東・藤原英厩舎)
母は秋華賞勝ち馬。母の姉トールポピー(G1を2勝)、母の兄フサイチホウオー(重賞3勝)