今週から函館が開幕。そして新馬戦は、東京と阪神のマイル戦に注目。新規入厩は、池江厩舎に話題の馬が続々入ってきている。

6月15日

◆東京ダート1400m

ラグリマスネグラス(牡、カジノドライヴ×フォレノワール、美浦・藤沢和厩舎)
祖母は交流GⅠ帝王賞を勝ったネームヴァリュー。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のも)は、坂路55秒4-12秒2(馬なり)で、古馬3勝クラスのファーストアプローチを追走し併入している。既に1F12秒台の時計は3本出し、仕上がりは順調だ。

サザンレインボー(牡、サウスヴィグラス×レインオアシャイン、美浦・高柳瑞厩舎)
母の姉にアズマサンダース(京都牝馬S勝ち馬、オークス2着)。調教は美浦ウッドで、5F70秒台前半、1F13秒台前半を一杯と時計は平凡。「初戦向きではない」という話もあり、1週前調教からも叩いてからのイメージは強い。最終調教で変わるか。

ヴィンカマヨール(牡、ゴールドアリュール×カラヴィンカ、美浦・田島厩舎)
母の兄弟に名種牡馬のタピットがいる。美浦ウッドで一杯に追われ5F70秒台前半、1F13秒台前半。古馬1勝クラスの馬を追走し併入している。まだまだ時計は目立たないが、2週前に比べるとしっかり前進は見られる。

◆阪神ダート1200m

ジェネティクス(牡、サウスヴィグラス×ソラコマチ、栗東・西村厩舎)
近親にユビキタス(ユニコーンS勝ち馬)。調教は栗東坂路54秒4-12秒3(一杯)で、古馬2勝クラスの馬を追走し、2馬身程度先着している。鞍上は川田騎手。

◆函館芝1000m

レッドヴェイパー(牝、キンシャサノキセキ×レジェンドトレイル、栗東・安田隆厩舎)
近親にシンコウラブリイ(マイルCG勝ち馬)、兄姉はアドマイヤジャガー(4勝)など、8頭のうち7頭が勝ち上がっている。5月22日に栗東坂路で52秒8-12秒6(一杯)の好時計を出し函館へ移動。「早めに函館入りしてここまで順調だし、減った体も回復が早かった。初戦から期待できる」と安田隆師。函館の芝コースでは古馬1勝クラスの馬を大きく追走し、5F67秒台半ば、1F12秒前半の時計を楽にマークし、併入している。鞍上は北村友騎手。


6月16日

◆東京芝1600m

サクセッション(牡、キングカメハメハ×アディクティド、美浦・国枝厩舎)
全兄クルーガー(マイラーズC勝ち馬、豪GⅠロンジンクイーンエリザベスS2着)。「スピードもそうだが、総合的にいい馬。マイルから中距離あたりでいいのでは」と国枝師。美浦ウッド69秒台前半、1F13秒台前半と目立った時計は出していないが、動きは良好で順調に仕上げは進んでいる。鞍上は福永騎手。

ウインドジャマー(牡、スピルバーグ×クラウンアスリート、美浦・藤沢和厩舎)
半兄ハンソデバンド(共同通信杯勝ち馬)、マリームーン(現4勝)。調教は美浦坂路55秒0-12秒7(馬なり)。5月半ばには坂路で53秒4-12秒6(馬なり)の時計を出し、新馬戦2着のアブソルティスモを追走して併入しており、速めの時計は重ねている。初戦から期待したい。

フィロロッソ(牡、ハービンジャー×アルティメイトラブ、栗東・中竹厩舎)
祖母コイウタ(ヴィクトリアマイル勝ち馬)、母の弟ミッキーラブソング(7勝)、ユラノト(6勝、フェブラリーS3着)。元は阪神戦を予定も、有力騎手の確保がならないため東京でのデビューとなった。調教は栗東坂路で54秒9-13秒8(一杯)。併せた2勝クラスのカフジキングに遅れは相手を考えると仕方ないが、時計はもう少し詰めたい。鞍上は石橋騎手。

トライフォーリアル(牡、リアルインパクト×エンプレスティアラ、美浦・萩原厩舎)
祖母ゴールドティアラ(交流GⅠ南部杯勝ち馬)、半姉レッドレグナント(現2勝)。美浦ウッドで一杯に4F53秒台半ば、1F13秒台半ば。時計は平凡だが外目をまわり、古馬1勝クラスの馬を追走し先着。ハミにもたれるなど、まだまだ改良すべき点があるので、走りがしっかりすれば時計は詰まるはずだ。鞍上は三浦騎手。

◆東京芝1400m

アルムブラスト(牡、リアルインパクト×ヴァンフレーシュ、美浦・高橋文厩舎)
母はカンナS1着。「前向きでスピードがあり、いい動きを見せている。実戦でどうかだが素質は感じている」と高橋文師。美浦ウッドで一杯に追われ、5F70秒台、1F13秒。時計は平凡だが、併せた2歳馬に大きく先着している。牧場時から「早くから動ける」と評価されてきた馬。初戦から注目したい。

◆阪神芝1600m

カヴァス(牡、カレンブラックヒル×ラテアート、栗東・平田厩舎)
母はクリスマスローズS1着。栗東CWで5F68秒台前半、1F12秒台前半を一杯にマークし、3歳未勝利馬に先着。初の強めの調教で、終い上々の時計が出たことからも能力は感じられる。鞍上は和田騎手。

チェルヴィーノ(牝、リアルインパクト×スネガエクスプレス、栗東・音無厩舎)
半兄サトノグラン(現4勝)。栗東坂路52秒4-13秒6と、前半から飛ばしたこともあり終いはかかってしまったが、古馬2勝クラスのアルマドゥルセに先着している。鞍上は松山騎手。

メイショウボサツ(牡、エピファネイア×ユメノオーラ、栗東・西浦厩舎)
母はフィリーズレビュー2着。半兄ベバスカーン(現3勝)、半姉ラユロット(3勝)。栗東CWで5F68秒台、1F12秒台前半の時計を一杯にマーク。新馬を大きく追走し、最後は1馬身程度先着している。

◆函館芝1200m

アポロセイラン(牡、アポロキングダム×ウインドクラスト、美浦・中舘厩舎)
美浦ウッドで4F55秒台の時計を2本出して函館へ移動している。全兄のアポロビビは新馬勝ちしており、この馬も初戦から勝負だ。


▼新規入厩

ヒートオンビート(牡、キングカメハメハ×マルセリーナ、栗東・松田厩舎)
母は桜花賞馬、半兄ラストドラフト(京成杯勝ち馬)

アブルハウル(牡、American Pharoah×キトゥンズダンプリングス、栗東・池江厩舎)
母はクイーンエリザベス2世チャレンジカップS(北米GⅠ)勝ち馬。

ディープキング(牡、ディープインパクト×ダリシア、栗東・藤原英厩舎)
半兄アニマルキングダム(ケンタッキーダービー、ドバイワールドC勝ち馬)、全兄サトノキングダム(現4勝)

ガニアン(牡、ダイワメジャー×ダイアモンドディーヴァ、美浦・田村厩舎)
半姉シャドウディーヴァ(フローラS2着)

フォーテ(牡、ロードカナロア×エノラ、栗東・藤原英厩舎)
母はドイツオークス(GⅠ)勝ち馬、半兄はドイツGⅢ勝ち馬。

クレアーレ(牡、ディープインパクト×ミリアグラシア、栗東・池江厩舎)
母はダート短距離で3勝。馬主は池江調教師の父である泰郎氏。馬体はマイラーっぽいイメージ。

レザネフォール(牡、キングカメハメハ×ラナンキュラス、栗東・池江厩舎)
母はフィリーズレビュー2着。祖母はファレノプシス(GⅠ3勝)。

パリスデージー(牝、エピファネイア×ルミナスハッピー、栗東・高野厩舎)
半兄ルミナスウォリアー(函館記念勝ち馬)

フェアレストアイル(牝、ディープインパクト×スターアイル、栗東・中内田厩舎)
全兄ミッキーアイル(GⅠ2勝)

レイトバックライフ(牝、ディープインパクト×アルーリングライフ、栗東・矢作厩舎)
母は4勝。母の姉アルーリングボイス(重賞2勝)、祖母アルーリングアクト(小倉2歳S勝ち馬)

アトリビュート(牡、ディープインパクト×ブラックエンブレム、栗東・高野厩舎)
9日に函館に入厩予定。母は秋華賞勝ち馬。半姉ウィクトーリア(フローラS勝ち馬)、半兄ブライトエンブレム(札幌2歳S勝ち馬)、アストラエンブレム(エプソムC、新潟記念2着)

クロミナンス(牡、ロードカナロア×イリュミナンス、栗東・藤岡厩舎)
母はクイーンC、クイーンS3着。母の兄フラガラッハ(中京記念勝ち2回)、母の弟フェルメッツァ(アーリントンC、小倉記念3着)、母の妹エスティタート(シルクロードS2着)