ドラフト大人気!グランアレグリア全弟ブルトガング、シルバーステート半弟シルヴェリオ出陣!
2019/6/16(日)
POGでも大人気になったサンデーRの評判馬2頭がデビュー。新規入厩は、当たり年と言われる国枝厩舎に動きあり。
6月22日(土)
◆東京芝1800m
ブルトガング
母は北米のG1を2勝。全姉は、桜花賞馬グランアレグリア。「姉よりも落ち着きがあって、これなら距離は保ちそうなタイプ。まだ動き切れないところはあるが、実戦の芝にいって良さそう」と手塚師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで4F55秒台、1F13秒台前半と時計はもう一つ。陣営も物足りないと思ったか、16日の日曜日に美浦ウッドで5F68秒台後半、1F12秒半ばと強めの調教を施した。この一本で変わり身を望みたい。鞍上はルメール騎手。
ホウオウピースフル
半兄はブラストワンピース(有馬記念勝ち馬)。調教は、美浦ウッドで5F68秒台前半、1F13秒台前半を楽にマーク。ブラストワンピースだけでなく、一つ上のヴィクトリアピースも初戦は快勝しており、デビュー戦から期待大だ。
クローストゥミー
半兄サトノティターン(マーチS勝ち馬)、マチカネニホンバレ(エルムS勝ち馬)。美浦ウッドで5F68秒台半ば、1F13秒台前半をマークし、古馬オープンのランガディアを先行、併入している。日曜日にも坂路で1F12秒2を出し、初戦から勝負の構え。
◆阪神芝1200m
ラウダシオン
半兄アンブロジオ(現3勝)。調教は栗東CWで気合を入れる程度に5F67秒台半ば、1F11秒台半ば。古馬1勝クラスに僅かに遅れたが大きく追走したもので、これだけ終いの時計が速ければ問題ない。まだトモが弱いなど変わり身の余地は大きいが、現状でも好勝負可能だ。
◆函館芝1200m(牝)
ダンツシルビア
半兄にダンツゴウユウ(現5勝)、ダンツキャンサー(6勝)と、上にオープン馬が2頭いる。ブリーズアップセールの牝馬最高落札額(3672万円、税込)。栗東CWで6F81秒台、5Fの65秒台の速い時計を出して移動。函館では芝コースで5F63秒、1F12秒の時計をマークし、新馬に大きく先着している。
オメガシュプリーム
母は4勝し、北九州記念3着など短距離で活躍。栗東で坂路52秒8を出して函館へ。2週前に芝で5F63秒台、1週前に芝で65秒台、1F11秒台後半を楽々マークし、スピードを披露してる。
6月23日(日)
◆東京芝1600m
レインカルナティオ
全姉テトラドラクマ(クイーンC勝ち馬)。調教は美浦坂路54秒1-12秒3(馬なり)。2週前までは平凡だったが、レースは近づくにつれ良化が見え始めた。鞍上は田辺騎手。
ラヴアンドゲーム
全兄マリオーロ(4勝)。美浦ウッドで一杯に追われ、5F68秒、1F14秒台半ば。全体時計は悪くないが、終いがバタバタになってしまった。残り1週で変わってほしいところ。鞍上は石橋脩騎手。
ミモザゴール
母は豪州G1勝ち馬、国内ではチューリップ賞など重賞2勝。開幕週でデビュー予定も、フレグモーネで延期している。調教は美浦ウッドで5F69秒台、1F13秒。併せた新馬に大きく先着している。
ウイングレイテスト
半兄ベストメンバー(京都新聞杯勝ち馬)。美浦ウッドで6F82秒台、5F66秒台前半、1F12秒台半ばを一杯にマーク。この時計は、古馬も含めて当日の美浦ウッド5Fの2番時計である。鞍上は松岡騎手。
エフティクルーク
母は新潟2歳S勝ち馬で、桜花賞、オークス2着。半兄エフティスパークル(現3勝)。坂路55秒5-12秒8(強め)、2週前には坂路53秒8-12秒7を出しており、仕上がりは上々だ。
アルムブラスト
母はカンナS1着。16日の東京芝1400m戦を予定も除外になり、こちらへまわってきた。調教は美浦坂路で53秒5-12秒1の好時計を持ったままでマーク。牧場の頃から評判になっていたが、トレセンに入ってからも評価は落ちていない。なお、1週前段階で鞍上が決まっておらず、前日の阪神芝1200m戦にまわる可能性もある。
◆阪神芝1800m
シルヴェリオ
半兄は幻のG1馬シルバーステート、新馬戦でワグネリアンと好勝負したヘンリーバローズ。「テンションが高く、もう少し落ち着いてくれるといいが、走り出すと問題ない。バランスのいいフットワークで素質を感じる」と池添学師。CWで一杯に追われ5F66秒台前半、1F11秒台後半。古馬2勝クラスのフラテッリに僅かに遅れたが、大きく追走したうえ、相手は稽古駆けする馬で、まったく気にすることはない。2週前にも上り12秒を切る時計を楽に出しており、動きは評判通り。どんな競馬を見せてくれるか楽しみである。鞍上はルメール騎手。
リメンバーメモリー
母はドイツオークス(G1勝ち馬)。セレクトセール9720万円(税込)。調教はCWで一杯に5F67秒台、1F12秒台前半。2週前も同じような時計を出しており、仕上げは順調に進んでいる。鞍上は武豊騎手。
レッドベルジュール
全姉レッドベルローズ(フェアリーS3着)。CWで6F82秒台後半、5F67秒、1F12秒台前半の時計を一杯にマークし、古馬2勝クラスのサトノシリウスに先着している。鞍上は福永騎手。
◆函館芝1200m
ヴェスターヴァルト
母は芙蓉S1着。3代母は桜花賞馬キョウエイマーチ。函館ウッドで、5F68秒台前半、1F12秒台半ばの時計を余力十分にマークし、古馬1勝クラスのブランクエンドに先着している。鞍上は横山武騎手。
▼新規入厩
ペルラネーラ(牝、ディープインパクト×シユーマ、美浦・国枝厩舎)
全兄ヘリファルテ(現4勝)、ブレステイキング(現3勝)
ベスビアナイト(牡、ルーラーシップ×モルガナイト、美浦・国枝厩舎)
半兄ブラックスピネル(東京新聞杯勝ち馬)、半姉モーヴサファイア(現5勝)
ダイワクンナナ
母は有馬記念などG1を4勝
リアンティサージュ(牡、オルフェーヴル×ローブティサージュ、栗東・須貝厩舎)
母は阪神JF勝ち馬
ブラックマジック(牡、ディープインパクト×ナイトマジック、美浦・戸田厩舎)
母はバーデン大賞など、ドイツG1を2勝。全兄フォイヤーヴェルク(現4勝)、全姉アルミレーナ、ノチェブランカ(現3勝)。セレクトセール1億1880万円
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。