皐月賞と同じ舞台に素質馬が集結!
2019/9/16(月)
セレクトセール高額馬が続々入厩。新馬戦は、有力厩舎の馬が集まる予定の中山2000mに注目!
9月21日(土)
◆中山芝2000m
ベスビアナイト(牡、ルーラーシップ×モルガナイト、美浦・国枝厩舎)
半兄ブラックスピネル(東京新聞杯勝ち馬)、半姉モーヴサファイア(現5勝)。「これからの馬だとは思うが、入厩後も稽古が消化できているし、1週前の動きも悪くなかった。距離もあってよさそう」と国枝師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで5F66秒台半ば、1F13秒台前半の時計をマーク。終いが少々物足りないが、まだまだ余裕があり時計は詰められる。鞍上は三浦騎手。
キングサーガ(牡、キングカメハメハ×ディアマイベイビー、栗東・池江厩舎)
母の兄ゴスホークケン(朝日杯FS勝ち馬)。CWで6F81秒台、5F67秒台前半、1F12秒台前半の時計で、併せた古馬オープンのシルヴァンシャー、新馬のクレアーレに遅れたが、こちらは追走しており時計的にも水準レベルはクリアしている。鞍上は武豊騎手。
レッドアダン(牡、ルーラーシップ×レッドジゼル、美浦・尾関厩舎)
母の弟レッドアンシェル(CBC賞勝ち馬)。美浦ウッドで5F70秒、1F12秒台後半を馬なりと全体時計を見ると軽めだが、2週前の坂路では53秒8-12秒3を出しており、やれば時計は出る。鞍上はデムーロ騎手
エバービクトリアス(牡、ダノンシャンティ×シーズアン、栗東・友道厩舎)
CWで一杯に5F68秒台前半、1F12秒台前半。新馬のヒュッゲに遅れたが、こちらは大きく追走したもの。2週前に比べると時計を大きく詰めており、変わり身が見られる。
◆中山ダート1800m
グッドフェイム(牝、ヴィクトワールピサ×グッドチョイス、美浦・和田郎厩舎)
母の弟にグレープブランデー(フェブラリーS勝ち馬)。美浦ウッドで5F67秒台後半、1F12秒台前半を余力をもってマークなら悪くない時計だ。鞍上は藤田菜七子騎手。
◆阪神芝1600m
セウラサーリ(牝、オルフェーヴル×サマーナイトシティ、栗東・西園厩舎)
半兄サダムパテック(マイルCS勝ち馬)、半姉ジュールポレール(ヴィクトリアマイル勝ち馬)。2週前にCWで6F78秒台、5F64秒、1F13秒台前半の速い時計が出たため、前倒して阪神2週目にデビューの可能性もあったが、当初の予定通り当週のデビューとなった。1週前は坂路で57秒1-12秒1(一杯)。CWの時に比べると見劣るが、本数そのものが少ないので直前調教で更に前進を見込みたい。鞍上は、ジュールポレールの主戦だった幸騎手。
アドマイヤチャチャ(牝、ディープインパクト×ホットチャチャ、栗東・友道厩舎)
半兄エタリオウ(菊花賞2着)。「順調に乗り込めている。ディープインパクトの産駒らしく素軽いフットワークをするし、血統馬らしくいい馬」と大江助手。CWで6F82秒台、5F66秒台半ば、1F12秒台半ばで、古馬2勝クラスのワールドプレミアに3馬身、新馬ポタジェに2馬身程度遅れたが、大きく追走してのものなので、全体時計は悪くない。鞍上はルメール騎手。
ベイキングヒート(牡、ジャスタウェイ×リーサルヒート、栗東・須貝厩舎)
半兄トータルヒート(5勝)。栗東芝コースで6F77秒台、5F61秒台、1F12秒台前半の時計をマークし、新馬と併入。手応えはこちらほうが上だった。速い時計こそ出ているものの、陣営はまだ物足りなさを感じている模様。それだけ期待が高いのだろう。鞍上は浜中騎手。
ロータスランド(牝、PointofEntry×LittleMissmuffet、栗東・角居厩舎)
近親にカラビナ(現5勝)。CW5F71秒台、1F11秒台後半の時計を抑えたままで、2勝クラスの3歳馬シーリアに先着。全体時計を見ると軽めだが、2週前には坂路52秒8-12秒7を楽に出しており、仕上げは進んでいる。
9月22日(日)
◆中山芝1600m
アヌラーダプラ(牝、キングカメハメハ×ポロンナロワ、美浦・萩原厩舎)
半姉ディーパワンサ(中京2歳S1着)、半兄ガルヴィハーラ(3戦2勝、全日本2歳優駿3着)。母の妹シンハライト(オークス馬)。美浦ウッドで67秒台後半、1F12秒台半ばの時計をマーク。すぐにスイッチが入りやすいようなので、そのあたりをコントロールできれば、初戦から好勝負とになりそうだ。鞍上は三浦騎手。
サトノジヴェルニー(牡、Syouni×BaldeLaRose、栗東・音無厩舎)
坂路52秒3-12秒4(一杯)の好時計で、3歳馬ミッキーブラックを追走し1馬身先着。「気持ちに前向きさがある。いいスピードのあるタイプだし、マイル前後が合っていそう」と生野助手。初戦から期待大だ。鞍上は福永騎手。
◆阪神ダート1400m
ミステリオーソ(牡、パイロ×ミステリアスオーラ、栗東・武幸厩舎)
昨年のオータムセールで、ノーザンFが購入した馬。CWで一杯に追われ、6F83秒、5F67秒台半ば、1F13秒台前半の時計を出し、併せた新馬に1馬身程度遅れている。時計は平凡だが、延ばす可能性もあったデビュー戦を予定通りに迎えたことから、仕上がりは悪くないのだろう。鞍上は北村友騎手。
ロフティーピーク(牝、ヘイニーヒューズ×ロフティーエイム、栗東・武幸厩舎)
母は福島牝馬S勝ち馬。CWで6F82秒台、5F67秒台前半、1F13秒台前半をマークし、併せた新馬に先着。馬なりでこの時計なら悪くない。鞍上は吉田隼人騎手。
イーベンホルツ(牡、ゴールドアリュール×オフジオールドブロック、栗東・村山厩舎)
半姉オールドパサデナ(5勝)、半兄シュナウザー(4勝)。坂路53秒1-13秒1(強め)の時計で、古馬1勝クラスの馬と併入している。鞍上は和田騎手。
◆阪神芝2000m
ラルナブリラーレ(牝、ハーツクライ×シルヴァーカップ、栗東・石坂正厩舎)
半兄ドラゴンカップ(現4勝)、ルッジェーロ(現3勝)。坂路51秒1-12秒6で、古馬1勝クラスに3馬身程度の先着。2週前までは馬なり調教が中心だったが、初めて強く追ったところ、大きく時計を詰めてきた。この時計なら、初戦から楽しみだ。。鞍上は和田騎手。
◆新規入厩
サウンドレベッカ(牝、キズナ×サウンドバリアー、栗東・武英厩舎)
母はフィリーズレビュー勝ち馬。半兄サウンドキアラ(現3勝)。
オスカーステージ(牝、キングカメハメハ×キングスミール、栗東・西園厩舎)
半兄ブルミラコロ(6勝)、ハクサンルドルフ(エプソムC2着)
ラブアンバサダー(牝、ディープインパクト×オーサムフェザー、栗東・松永幹厩舎)
全兄スーパーフェザー(青葉賞3着)、セレクトセール1億368万円(税込)
ボンボヤージ(牝、ロードカナロア×ディープインアスク、栗東・梅田厩舎)
全兄ファンタジスト(重賞2勝)
サトノフウジン(牡、ディープインパクト×コンテスティッド、美浦・堀厩舎)
全兄ギベオン(中日新聞杯勝ち馬)、セレクトセール2億1600万円
パイネ(牝、ディープインパクト×ミスアンコール、美浦・国枝厩舎)
全兄ワグネリアン(ダービー馬)
エイカイクイーン(牝、ロードカナロア×マルトク、栗東・梅田厩舎)
半姉レッツゴードンキ(桜花賞馬)
アドマイヤベネラ(牡、ハーツクライ×ライフフォーセール、栗東・友道厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)、セレクトセール2億4840万円(税込)
ルーツドール(牝、ジャスタウェイ×リュヌドール、栗東・藤岡厩舎)
半兄フィエールマン(G1を2勝)
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。