2019年最終日にも評判良血馬が続々登場!
2019/12/22(日)
いよいよ今年のJRA開催最終日。コントレイル出走のホープフルSは当然楽しみだが、中山&阪神の芝中距離新馬戦も、評判良血馬が登場で見逃せない。
12月28日
◆中山芝2000m
フォアシュピール(牡、ディープインパクト×ミュージカルロマンス、美浦・手塚厩舎)
母は北米G1を2勝、アメリカ牝馬チャンピオンスプリンター。全兄キラーコンテンツ(現4勝)、全姉セリユーズ(現2勝)。「スピードはあるが、まだ力んで走る面があり、コントロールが今後の課題。いいモノはあり、そのあたりを修正していければ」と手塚師。
フェルマーテ(牝、ゴールドシップ×カルマート、美浦・戸田厩舎)
母は3勝、紫苑S1着。15日の中山芝1800m戦を予定も、除外で2週延ばしてきた。除外もあって乗り込み量は多く、ここまで3週連続で5F66秒台をマークし、初戦から好勝負できる仕上がりにある。鞍上は武藤騎手。
ドミナシオン(牡、エスケンデレヤ×アンフィルージュ、栗東・藤岡厩舎)
半兄サンリヴァル(皐月賞2着)、ヴァンケドミンゴ(現3勝)。坂路で一杯に53秒3-12秒9で、新馬に先着。レースまで更に時計を詰めていきたい。
スプリッツァー(牡、ゴールドシップ×テキスタイル、美浦・菊沢厩舎)
近親デンコウリキ(4勝)。美浦ウッドで5F67秒台、1F13秒台前半の時計を余力をもってマークし、3頭併せで最先着している。
◆中山ダート1200m
ヴェリズモ(牡、シンボリクリスエス×トリノレージョ、美浦・加藤征厩舎)
おじにサンカルロ(阪神カップ2勝)。22日のダート1200m新馬戦を除外になり、こちらへ回る。美浦ウッドでF54秒台、1F12秒台後半を抑えてマーク。2週前にはウッドで5F67秒台を出し、除外もあって仕上がりは他馬以上に進んでいる。
トウカイエトワール(牡、ヘニーヒューズ×トウカイミステリー、栗東・安田隆厩舎)
母は北九州記念勝ち馬。半兄トウカイオラージュ(現3勝)。22日の中山ダート1200m戦を除外で、ここへ回る予定。坂路で54秒5-12秒6を馬なりでマーク。1週前には坂路51秒4の好時計を出し、準備万端だ。
シャークスコーブ(牡、キンシャサノキセキ×ワイオラ、美浦・上原厩舎)
半兄アプルーヴ(イギリスG2勝ち馬)。調教は、濃霧で時計は不明。2週前にウッド5F67秒台を出しており、仕上がりは順調のようだ。
◆阪神芝2000m
シルヴィス(牝、ルーラーシップ×ラキシス、栗東・角居厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬、おじにサトノアラジン(マイルCS勝ち馬)。「ガッチリした体つき。母とは少しタイプが違うが、稽古は動いている。幼い面もあり、まだまだこの先良くなってきそう」と小滝助手。調教はCW67秒台、1F11秒台後半で、エルプシャフトに先着。15日の日曜日にも坂路で51秒2と好タイムを連発しており、楽しみな一頭だ。鞍上は北村友騎手。
リヒトブリック(牡、ディープインパクト×パイタ、栗東・藤岡厩舎)
母はフランスG1勝ち馬。半姉ピリカは、フランスG1メルヴェイユ賞2着。「体質的に弱さもあったがここにきて良くなってきたし、入厩から順調にきた。芝向きのフットワークで距離もあって良さそうなタイプ」と藤岡健師。調教はポリトラックで5F62秒台、1F11秒台半ばを楽にマーク。2週前には坂路で52秒2-12秒6の好時計を出している。兄姉は調教から動かない馬が多かったが、この馬は上とは違い、デビュー戦から楽しみである。
サトノシャローム(牡、ロードカナロア×シャムロッカー、栗東・池江厩舎)
母豪州G1を2勝、豪州3歳牝馬チャンピオン。全兄サトノグロワール(現2勝)、セレクトセール1億9440万円(税込)。CWで5F67秒台、1F11秒台後半の時計を軽々マークし、古馬オープンのトゥザクラウンに先着。これで3週連続で好内容の調教を見せており、デビュー戦から楽しみだ。鞍上は川田騎手。
レッドエーデル(牝、ルーラーシップ×アドマイヤリッチ、栗東・斉藤崇厩舎)
母は6勝、半兄レッドソロモン(オープン特別2勝)。芝コースで5F66秒台、1F12秒台前半を楽にマークしている。鞍上は松山騎手。
ヴィクトリーレーン(牡、ヴィクトワールピサ×カウアイレーン、栗東・清水久厩舎)
半兄ステイフーリッシュ(京都新聞杯勝ち馬)。CWを馬なりで5F68秒台、1F12秒台半ば。速い本数が少ないので、まだまだ上積みは見込める。鞍上は藤岡康騎手。
ルーセントスカイ(牡、ゴールドアリュール×スカイアライアンス、栗東・西園厩舎)
母は北米G3勝ち馬。坂路で一杯に54秒4-13秒3。坂路の動きは平凡だが、走法から坂路は合っていないようだ。鞍上は幸騎手。
◆阪神ダート1400m
エイシンシャンツェ(牡、エイシンアポロン×エーシンラージシー、栗東・中尾厩舎)
半兄エイシンヴァラー(交流・黒船賞勝ち馬)、エイシンバッケン(7勝)。CW68秒台、1F12秒台後半を馬なりでマーク。目立った時計は無いが、抑えたものばかりなので、まだまだ変わり身は見込める。
◆新規入厩
ストークダバノン(牡、オルフェーヴル×フォーストバイオリン、栗東・松永幹厩舎)
半兄サウンズオブアース(G1で2着3回)。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。