未勝利戦デビューの馬も見逃せないゾ!
2020/2/23(日)
未勝利戦デビューの馬も増えてきているので、今週からは新馬、未勝利戦の両方を対象にデビュー馬を取り上げていきます。
2月29日
◆新馬・阪神ダート1200m
サクセスリボーン(牡、ゴールドアリュール×サクセスアイニー、栗東・北出厩舎)
半兄サクセスエナジー(交流重賞3勝)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路53秒3-12秒6を一杯にマーク。2週前も54秒1-12秒3と終い上々の時計を出しており、デビューへ向け順調だ。
◆未勝利・中京芝1600m
ブリリアントコール(牝、ディープブリランテ×レイズアンドコール、栗東・奥村豊厩舎)
半兄モンドキャンノ(京王杯2歳S勝ち馬)、カリボール(現3勝)。調教はポリトラックで5F71秒台、1F11秒台後半。併せた相手に遅れたが、こちらも一杯に終わったわけではない。負荷のかかった調教が少ないので、変わり身の余地は大きい。鞍上は吉田隼人騎手。
3月1日
◆新馬・中山ダート1200m
トーセンリーブル(牡、スピルバーグ×ザルソバ、美浦・池上厩舎)
1週前の東京ダート1400m戦を除外され、ここへ回る予定(※以降、中山ダート1200m戦で紹介の馬は全て1週前に除外)。「除外を見越して順調にきている。厩舎の動く馬と併せられるくらいで、いいモノを持っている」と池上和師。調教はウッドで一杯に5F66秒台、1F13秒台前半。終いは少しかかったが、全体時計は上々だ。
キセキガクル(牡、マジェスティックウォリアー×セキサンキセキ、美浦・加藤士厩舎)
近親フミノファルコン(5勝)。「追い切りを重ねて良くなってきた。本当に良くなるのは先だが、背中の感触がいい馬で、雰囲気を持っている」と会津助手。調教は坂路で一杯に52秒9-12秒8。古馬1勝クラスに遅れたが、時計は水準レベルに近い。
リアトリス(牝、スマートファルコン×フサイチジェット、美浦・高木厩舎)
半姉ビスカリア(交流G3・TCK女王盃勝ち馬)、半兄シンキングマシーン(5勝)。坂路で54秒4-12秒8。1週前の除外は想定通り。元々当レースが目標で、調教内容もレースへ向けて上向いてきている。
サラマンドラ(牝、パイロ×ピクシープリンセス、美浦・古賀慎厩舎)
母はエリザベス女王杯3着。坂路で55秒3-13秒1。時計は目立たないが、普段からあまり速い時計を出さない厩舎なので心配はあるまい。
ロードヴィクトリー(牡、ロードカナロア×シンメイフジ、美浦・斎藤誠厩舎)
母は新潟2歳S勝ち馬。半兄ロードクラディオ(現4勝)。坂路で一杯に53秒5-13秒0。2週前に比べると、良化は見られる。
◆新馬・阪神芝2000m
アリーガル(牡、エピファネイア×マトゥラー、栗東・池江厩舎)
母はPOGでも人気になった馬だが、屈腱炎のため2戦で引退。母の兄にオルフェーヴル(G1を6勝)、ドリームジャーニー(G1を3勝)がいる。「ゲート試験をパスした後も順調。まだ全体に幼いが、稽古は時計的にも出ているし、態勢は整ってきた」と池江師。調教は坂路で53秒9-12秒3で、併せた3歳未勝利馬に先着している。鞍上は浜中騎手。
ミラードムーン(牡、SeaTheMoon×Algarade、栗東・須貝厩舎)
近親にレッドエルディスト(青葉賞2着)。調教はCWで一杯に5F66秒台、1F12秒台前半の好時計。初戦から行ける態勢にある。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。