いよいよクラシックが開幕!良血2歳馬も続々入厩
2020/4/5(日)
サンデーレーシング所属馬、セレクトーセル高額馬を中心に、ノーザンFの良血馬が続々入厩!
4月11日
◆1勝クラス(中山ダート1800m)
ヴァンタブラック(牡、ブラックタイド×プチノワール、栗東・須貝厩舎)
新馬戦を快勝。格上げ初戦の前走は、マカオンブランに上手く逃げ切られたが、半馬身差まで迫る2着と内容は良かった。「前走は逃げ馬に楽をされてしまった。脚を使っているし、昇級でも能力があるところを見せてくれた。まだ伸びしろを感じる」と須貝師。今回を含め、デビューから3戦全てルメール騎手騎乗に、この馬の期待感が窺える。
◆1勝クラス(中山ダート1200m)
サザンレインボー(牡、サウスヴィグラス×レインオアシャイン、美浦・高柳瑞厩舎)
前走はハイペースで流れ、結果は後方に位置していた馬のワンツー。逃げた同馬は4着も、展開を考えれば着順以上の内容だった。同じく先行して3着だったエンプティチュアは次走で勝っており、前走の価値を証明している。マイペースで行ければ2勝目は近づく。
◆未勝利(阪神芝1400m)
レッドデュラン(牡、エピファネイア×レッドオーヴァル、栗東・角居厩舎)
スプリンターズSで3着だった母の初仔。中距離のデビュー戦は15着と惨敗だしが、距離短縮した前走の1400mで一変し5着入線。前走騎乗の三浦騎手が「良馬場だったら」とコメントしており、良馬場なら更に前進が見込める。
4月12日
◆オープン・忘れな草賞(阪神芝2000m)
リリーピュアハート(牝、ディープインパクト×リリーオブザヴァレー、栗東・藤原英厩舎)
「未勝利の勝ち方から前走は期待していたが、期待通りの走り。デビュー当初に比べて全体にしっかりして力をつけてきた」と田代助手。新馬戦こそ2着も、その後は2連勝。特に前走は東京芝2400mのレースに出走して勝ったように、陣営は早くからオークスを意識。まずは忘れな草賞を勝って、オークスへ勢いをつけたい。鞍上は福永騎手。
◆未勝利(阪神芝2000m)
ノーウェアランド(牡、ディープインパクト×ハヤランダ、栗東・友道厩舎)
母はフランスG1凱旋門賞4着。昨秋デビューを予定も軽い骨折が判明し、ここまで延びてしまった。トレセン入厩後は順調で、1週前には大きく先行したとはいえ、ダービー馬ワグネリアンに先着。ほとんどの調教で先着するなど動きは良く、期待度もますます上がっている。既走馬相手でも勝ち負けになりそうだ。
◆未勝利(中山芝1600m)
レッドカルマン(牡、ダノンシャンティ×ココロチラリ、美浦・手塚厩舎9
母はスイートピーS2着。3月頭から時計を出し、1週前はウッドで5F67秒台、1Fは12秒台後半を余裕十分にマークと一追い毎に良くなっている。既走馬相手にどこまでやれるか。鞍上は武藤騎手。◆未勝利(福島芝1800m)
ペルセウスシチー(牡、トゥザワールド×ローレルオードリー、美浦・池上和厩舎)
「惜しくも敗れたが、3着馬には7馬身差。距離は現状で1800mがベスト。ここは何とかしたいところ」と池上和師。新馬戦は完敗も、2戦目で変わり身を見せ4着。そして前走は国枝厩舎の期待馬アンティシペイトに迫る2着と、レース内容は格段に良くなっている。鞍上は藤田菜七子騎手を予定。
◆未勝利(福島芝1200m)
ゴールデンエポック(牡、ダイワメジャー×ゴールデンイエラ、美浦・栗田厩舎)
デビューから6戦して未勝利だが、2着1回、3着3回、4着2回と成績は安定している。前走は勝ち馬から千切られたが、直線の長い中京は合わないのかも。2戦前の福島では2着に来ており、福島開催で初勝利を掴みたい。
◆未勝利(福島芝2600m)
ダンスグルーヴィ(牝、ルーラーシップ×フローレスダンサー、美浦・大竹厩舎)
母は1勝も、アルテミスS、京都2歳Sともに4着と2歳戦から活躍。祖母は桜花賞などG1を2勝のダンスインザムード。デビューから2戦は、東京芝のマイル、中山ダート1800mと違った性格のレースで、ともに勝ち馬から離されている。今回は芝2600m戦。デビュー戦で騎乗したルメール騎手がレース後「距離が伸びたほうがいい」と話しており、この距離で変身を期待したい。鞍上は吉田隼人騎手。
◆未勝利(福島ダート1700m)
ヴェルテックス(牡、ジャスタウェイ×シーイズトウショウ、栗東・池江厩舎)
母は重賞5勝で、桜花賞2着。半兄はトウショウピスト(6勝)。この血統に接点の薄い池江厩舎入厩で相当な期待を感じたが、デビュー戦はまさかのタイムオーバー。その後立て直され、ダートの近3戦は2、2、3着と好走している。POG人気馬でもあり、勝ってもらわないと困る時期に来ている。
◆2歳新規入厩
グラティアス(牡、ハーツクライ×マラコスタムブラダ、美浦・加藤征厩舎)
半姉レシステンシア(阪神JF勝ち馬)、半兄ミッキーブラック(芙蓉S1着)、セレクトセール2億4840万円(税込)。
サンデーアーサー(牡、ハーツクライ×シンハディーバ、栗東・岡田厩舎)
母の兄アダムスピーク(ラジオNIKKEI賞勝ち馬)、母の妹シンハライト(オークス勝ち馬)、リラヴァティ(マーメイドS勝ち馬)。セレクトセール2億9160万円。
ジュリオ(牡、リオンディーズ×ヒストリックレディ、美浦・木村厩舎)
半姉イストワールファム(4勝)。母の妹ハープスター(桜花賞馬)。
ソナトリーチェ(牝、ルーラーシップ×ソムニア、栗東・奥村豊厩舎)
半兄タイセイビジョン(京王杯2歳S勝ち馬)。
ジネストラ(牝、ロードカナロア×ハッピーパス、美浦・鹿戸厩舎)
母は京都牝馬S勝ち馬。半兄コディーノ(重賞2勝)、半姉チェッキーノ(フローラS勝ち馬)。
ディアマンテール(牡、ドゥラメンテ×ダイヤモンドディーバ、美浦・国枝厩舎)
母は北米G1で2着。半姉シャドウディーヴァ(重賞2着2回)。
ブエナベントゥーラ(牡、モーリス×ブエナビスタ、美浦・堀厩舎)
母はG1を5勝。母のきょうだいに重賞勝ち馬が5頭。
ヴィレンスクラフト(牝、ダイワメジャー×ウィルパワー、栗東・池添学厩舎)
半兄インディチャンプ(G1を2勝)、半姉アウィルアウェイ(シルクロードS勝ち馬)。
ドナウエレン(牝、モーリス×ドナウブルー、栗東・高野厩舎)
母は関屋記念勝ち馬、ヴィクトリアマイル2着。母の妹ジェンティルドンナ(G1を7勝)。半兄イシュトヴァーン(4勝)、半姉ドウナデルタ(現4勝)。
サルファーコスモス(牝、キングカメハメハ×ミクロコスモス、栗東・中内田厩舎)
母は阪神JF3着。半兄コズミックフォース(ダービー3着)。
パタゴニア(牝、キズナ×ライフフォーセール、栗東・池添学厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。
トレジャーアイル(牡、ミッキーアイル×スーヴェニアギフト、美浦・宮田厩舎)
半姉デアレガーロ(京都牝馬S勝ち馬)、シュプリームギフト(函館SS2着)、半兄ロワアブソリュー(6勝)、ベステゲシェンク(6勝)。
ペイルライダー(牝、ルーラーシップ×ピサノグラフ、栗東・角田厩舎)
全兄ムイトオブリガード(アルゼンチン共和国杯勝ち馬)。
アドマイヤシャリオ(牝、ハービンジャー×エルダンジュ、栗東・友道厩舎)
半兄エルデュクラージュ(現5勝)、アドマイヤスピカ(セントライト記念3着)。
セファーラジエル(牡、キズナ×ダークサファイア、栗東・高柳大厩舎)
半姉コーディエライト(重賞2着2回)、ローガンサファイア(マーガレットS1着)、半兄サフィロス(京王杯2歳S2着)。
サンデージャック(牡、ダイワメジャー×ホットチャチャ、栗東・宮本厩舎)
半兄エタリオウ(菊花賞2着)、セレクトセール1億8360万円(税込)。
アカイトリノムスメ(牡、ディープインパクト×アパパネ、美浦・国枝厩舎)
母はG1を5勝。全兄ジナンボー(新潟記念2着)、ラインベック(中京2歳S1着)。
サトノレイナス(牝、ディープインパクト×バラダセール、美浦・国枝厩舎)
全兄サトノフラッグ(弥生賞勝ち馬)。セレクトセール1億800万円(税込)。
ディヴィーナ(牝、モーリス×ヴィルシーナ、栗東・友道厩舎)
母はヴィクトリアマイル2勝。半兄ブラヴァス(現4勝)。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。