5月2日

◆矢車賞・1勝クラス(京都芝1800m)

アルテフィーチェ(牝、ハーツクライ×アルテリテ、栗東・友道厩舎)
1月12日の京都芝2000mの新馬戦でデビューし逃げ切り。それ以来の一戦となる。「厩舎では、『幼い面が残るのでチークピーシズなど馬具を工夫している。その分、伸びしろがある』という話。叩き2走目の変わり身は大きい」と栗東記者。1週前調教では、3頭併せの一番後ろから追いかけ、ダービートライアル有力のポタジェ、ヴァルコスに先着と好内容見せた。格上げ初戦、休養明けでも上位争いに加われそうだ。鞍上は武豊騎手。

キムケンドリーム(牝、オルフェーヴル×スターペスミツコ、栗東・西村厩舎)

半兄メイショウナルト(重賞2勝)、エピカリス(UAEダービー2着)。新馬戦は加速ラップのレースを差し切り。その後2戦は、末脚が不発に終わっている。1週前調教はCWで6F80秒台の好時計を出しており、休養中にどれだけ成長したか楽しみである。

◆しゃくなげ賞・1勝クラス(福島芝1200m)

アスタウンデッド(牡、カレンブラックヒル×サニーアンジェリカ、美浦・小島茂厩舎)
地方競馬出身。JRA初戦の芝のレースは勝ち馬から2・5秒離される大敗。だが使われて芝にも慣れたか、2戦目は6着、そして前走は初めて逃げる競馬に出ると、直線も粘って4着入線。他の先行勢が着外だけに、着順以上の評価を与えられる。福島コースを味方に、馬券圏内も見えてきた。

◆未勝利(京都芝2400m)

ヒートオンビート(牡、キングカメハメハ×マルセリーナ、栗東・松田国厩舎)
母は桜花賞馬、半兄が京成杯勝ち馬ラストドラフトで、POGでも人気になった馬。新馬戦2着の後は、5、6着と成績自体は下降気味だったが、能力よりも運に恵まれなかったイメージ。スムーズに運んだ前走は2着に入線。勝ったダノンセレスタが強すぎただけで、内容は悪くなかった。今度こそ初勝利を。鞍上は川田騎手。

クレイス(牡、ロードカナロア×クリアンサス、栗東・藤岡厩舎)
母はマーガレットS勝ち馬。祖母は短距離GⅠ2勝のフラワーパーク。母系は短距離だが、この馬自身は距離を延ばして良さが出てきており、前走の2400m戦は好メンバーで3着に入線している。ようやく初勝利が見えてきた。

◆未勝利・牝馬限定(京都芝1400m)

ダブルアンコール(牝、ディープインパクト×ドナブリー二、栗東・池江厩舎)
全姉はGⅠ7勝のジェンティルドンナ。新馬戦は惜しくもクビ差2着。2戦目は逃げバテで4着と着順を下げている。「陣営は、『稽古は抜群で能力の高さは間違いないのだが、気性が難しい。レースで真面目に走れれば』という話。能力を出し切れば勝てると思うが…」と栗東記者。ここまで2戦は逃げ。果たして今回の戦法は?

ヴェニュセマース(牝、Siyouni×スターズアンドクラウズ、栗東・角居厩舎)
3月28日のレースでデビュー予定も、熱発で回避。立て直して再度デビューを迎える。前回のデビュー前の直前調教が坂路52秒7-12秒1。今回の直前は坂路53秒8-13秒4。馬場が少々重かったとはいえ、前回ほどの仕上がりでは無さそうだ。

5月3日

◆スイートピーS(東京芝1800m)

デゼル(牝、ディープインパクト×アヴニールセルタン、栗東・友道厩舎)
母はフランスオークス勝ち馬。デビューが遅くなり、未勝利戦デビューとなったが、既走馬を相手に後方から追い込む強い競馬で勝利している。「『経験馬相手がどうかと思っていたが、いきなり走れるのだから能力は高い。輸送や初コースなど課題はあるが、そのあたりを克服してくれれば』と、陣営も楽しみにしている」と栗東記者。前走を一叩きして更に上昇を見せ、1週前調教ではCWで5F63秒台と出色の時計をマークし、天皇賞有力馬ユーキャンスマイルに先着している。レーン騎手を確保し、連勝へ向けスタンバイOKだ。

ミアマンテ(牝、キングカメハメハ×ミスエーニョ、美浦・木村厩舎)
半姉はファンタジーS勝ちのミスエルテ。新馬、ベゴニア賞ともに追い込みで2連勝。前走のフラワーCは不発に終わったが、今回は2戦2勝の東京コースで変身を期待。

アカノニジュウイチ(牝、ブラックタイド×データ、美浦・尾関厩舎)
10月末の東京・新馬戦を快勝。上り3F32秒9をマークし、終い2F11秒0-11秒1の高速上がりとなったレースで、鮮やかな差し切りを決めた。その後は一頓挫あり復帰戦はクイーンC。ここも追い込んで4着と、終いの脚はしっかり見せた。前走以上のデキで臨める今回は、チャンス到来だ。

◆未勝利(福島芝2600m)

パーディシャー(牡、キングカメハメハ×エバーブロッサム、美浦・久保田厩舎)
母はオークス2着、母の姉エイジアンウインズ(ヴィクトリアマイル勝ち馬)。新馬戦は6着、叩いた2戦目は芝2400m戦に出走し4着と着順を上げている。今回は福島を狙い、堅実に勝ちを取りに行く一戦。小柄な馬なので輸送は不安だが、これをクリアすれば勝ち負けを望める。

◆2歳新規入厩

ランドオブリバティ(牡、ディープインパクト×ドバウィハイツ、美浦・鹿戸厩舎)
半姉リバティハイツ(フィリーズレビュー勝ち馬)

ポルトヴェッキオ(牝、ロードカナロア×ポルトフィーノ、美浦・木村厩舎)
母はエルフィンS1着。半兄ポルトドートウィユ(重賞2着2回)。祖母エアグルーヴ(G1を2勝)

ククナ(牝、キングカメハメハ×クルミナル、美浦・黒岩厩舎)
母は桜花賞2着、オークス3着

ギブミーラブ(牝、リアルインパクト×エリドゥバビロン、栗東・藤岡厩舎)
半兄アドマイヤアルバ(京都新聞杯2着)

キルリスト(牡、ノヴェリスト×エールスタンス、美浦・斎藤誠厩舎)
半兄ミュゼエイリアン(毎日杯勝ち馬)

ダノンザキッド(牡、ジャスタウェイ×エピックラブ、栗東・安田隆厩舎)
半兄ミッキーブリランテ(シンザン記念3着)、セレクトセール1億800万円(税込)

プラウドルック(牝、ディープインパクト×プラウドサベル、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄マジカルスペル(現5勝)、全兄グレートウォリアー(現2勝)

ネクサスハート(牡、ブラックタイド×シュガーハート、栗東・武幸厩舎)
全兄キタサンブラック(G1を7勝)、半兄ショウナンバッハ(中日新聞杯2着)