有力馬揃いの中京マイル新馬！池江寿厩舎の2騎に注目！

毎週、関西圏の新馬戦を注目レースに挙げているが、今週も中京のマイル戦に面白いメンバーが集まりそうだ。その主役は池江寿厩舎のクライムメジャー(牡2)、ソーグリッタリング(牡2)の2頭。前者は、半兄にサトノノブレス、ヒカルオオゾラ、後者は母が桜花賞3着ソーマジックという良血だ。2週前のコース調教ではソーグリッタリングが優勢だったが、1週前の坂路(以降、調教時計は主に1週前)では50秒2－12秒2(一杯)という木曜日の一番時計で、クライムメジャーが先着している。どちらも動きは良好で、同じレースに出すのがもったいないくらいだが、そこは生産牧場、馬主が違うため仕方のないところか。この池江厩舎対決は見ものだ。

ソーグリッタリング

クラシックで善戦したソーマジックを母に持つソーグリッタリング


ただ1週前の時点で判別していないが、調教過程から同じレースにアドマイヤミヤビ(牝2、栗東・友道厩舎)が出てきたら、2頭にとっては脅威。CWで長めから時計を出し、5Fでは65秒2、上がり1F11秒7の好時計をマークし、同厩の良血期待馬に先着している。

2週前のCWで6F80秒を切ったサトノマサムネ(牡2、栗東・西園厩舎)も上位を睨む。「追い切りはやれば動くし、厩舎スタッフも手応えを掴んでいる。走りそうだし、いいモノを持っているのでレースが楽しみ」と西園師。
仕上がり面では他にヒケはとるまい。その他、母がエリザベス女王杯勝ち馬リトルアマポーラのエジステンツァ(牡2、栗東・藤岡健厩舎)もおり、楽しみな一戦だ。

前日の中京1400m戦も好調教馬が並ぶ。半姉にベルルミエールがいるヴゼットジョリー(牝2、栗東・中内田厩舎)は、坂路で2週前に53秒4－12秒1を馬なりでマーク。ファームフェイス(牝2、栗東・笹田厩舎)は坂路で終い1F12秒台を連発。半姉にアンブロワーズ(函館2歳S勝ち馬)がいるハムレット(牡2、栗東・松元茂厩舎)も、終い重点で坂路の終い1F12秒1と、こちらもなかなかのメンバーだ。

福島からは秋華賞2着レインダンスの3番仔がデビュー！

福島では、土曜日の牝馬限定の芝1800m戦にPOGでも人気になったエイプリルミスト(牝2、美浦・手塚厩舎)が出走。「小柄な馬だがディープインパクト産駒らしくバネのある動きをする。仕上がりも早いタイプ」と手塚師。鞍上には戸崎圭太騎手を予定している。母はアメリカでG1を5勝の名牝。半兄のキングカヌヌはダートで頭角を現してきたが、こちらは父がディープインパクトに変わり、芝でも楽しみだ。
同じレースを予定のアンネリース(牝2、美浦・尾関厩舎)は、半姉にマーメイドS2着のコスモバルバラがいる。ウッドで68秒7－12秒5を出し、初戦から動ける態勢だ。

日曜日の2000m戦は、血統的に目立つのが、母に秋華賞2着レインダンスを持つフリージングレイン(牡2、美浦・古賀慎厩舎)。調教からは、ウッド4Fから52秒8－12秒3の好時計を出したキングズラッシュ(牡2、美浦・久保田厩舎)が推しだ。

フリージングレイン

フリージングレインの母、レインダンスは秋華賞でウオッカに先着する2着と激走


最後に函館。やはりメンバーが濃いのは中距離戦になる芝1800m。まずはサトノプライム。(牡2、栗東・南井厩舎)「力強い走りをする。1週前は芝に入れて初めて強いところをやったが、それでもしっかり動けていたし、能力はありそう」と南井師。近親には、同じ南井厩舎所属でフェブラリーS、ジャパンCダートを勝ったウイングアローがおり、洋芝は合いそうだ。

オメガドラクロワ(牡2、美浦・堀厩舎)は、半兄にトーセンマイティ、半姉にアイアムルビーがおり、堀厩舎という背景からも上以上の期待を持てる。函館勝負の色が濃い厩舎からアドマイヤウイナー(牡2、栗東・須貝尚厩舎)もマークは必要。他にも、半姉にメジャータイフーン(函館2歳S2着)がいるコパノベスト(牡2、栗東・村山厩舎)も予定している。

今週は新規入厩で目立った馬は少ないが、スワーヴリチャード(牡2、栗東・庄野厩舎)は採り上げておきたい一頭。セレクトセールで1億を超える値がついた馬で、半兄にはきさらぎ賞2着のバンドワゴンがいる。ノーザンFでの評判も非常に高く、私自身もPOGで上位に指名した。ぜひクラシック戦線に乗ってほしい。