目もくらむような超良血馬が札幌でデビュー!

今週より、新潟、小倉、札幌開催が開幕。小倉は短距離が多いため、有力馬は新潟、札幌に集まる流れ。当コーナーも、新潟、札幌を中心にお伝えしていくことになる。

まずは札幌の新馬戦から見ていきたい。当然のように中距離の芝1800m戦に注目が集まる。ここには早くから評判になっていたソウルスターリング(牝2、美浦・藤沢和厩舎)が出走予定。父は怪物フランケル、母はフランスオークス、ヴェルメイユ賞など欧州でGⅠを4つ、アメリカでGⅠを2つ勝った名牝スタセリタという目も眩むような配合の馬だ。調教では藤沢和厩舎らしく目立った時計を出していないが、1週前にはチェッキーノの胸を借りて併入と動きは良いようだ。この馬で、フランケル産駒の評価が見えてくるのではないか。

ソウルスターリング

▲ソウルスターリング(中央)は7/31(日)札幌・新馬戦(芝1800m)をC.ルメール騎手でデビュー予定


血統の派手さでは負けてしまうが、調教ならアディラート(牡2、栗東・須貝厩舎)のほうが活発。輸送のため1週前調教は無いが、すでに栗東でかなりやっており、7月7日には坂路で52秒8-12秒1の好時計。終い2Fを12秒2-12秒1の時計は、今の時期の新馬ではなかなか出せないものだ。

アドマイヤマンバイ(牡2、栗東・橋田厩舎)も、調教は上々。半姉のシーブリーズライフは新馬勝ちしており、早熟性は持っている。
札幌芝1500m戦はユアスイスイ(牝2、栗東・友道厩舎)が有力。1週前にの函館ウッドで66秒(以降、調教は主に1週前)をマーク。同厩の期待馬インヴィクタを大きく追走し、最後は先着している。2歳戦から活躍する馬が多いユアストーリー(馬主)さんの馬だけに、しばらく注目しておく必要がある。

札幌ダート1700m戦は、血統的に目立つのがバニーテール(牝2、栗東・中内田厩舎)。「父系の影響が強そうで、ダートの適性がありそう。血統的にも期待している1頭」と中内田師。半兄にグリュイエール、近親にマウントロブソンがおり、今が旬だ。

バルコラベーロ(牡2、栗東・橋田厩舎)は、祖母に函館2歳S勝ち馬アンブロワーズがいる。輸送があるため1週前は軽めだが、2週前には栗東坂路で54秒3-12秒7を出しており、仕上がりは進んでいるようだ。

新潟・小倉では好時計馬が続々、早期活躍に期待

続いては新潟。日曜日のマイル戦には、メロディーア(牝2、美浦・尾形和厩舎)が予定。坂路で52秒8-12秒8を出し、先週特別戦を勝ったブラゾンドゥリスと併入と活発な動きを見せている。
他には、マイネルバローネ(牡2、美浦・手塚厩舎)、プロディジャス(牝2、美浦・古賀慎厩舎)も上々の動きだ。

同日の1400m牝馬限定戦には、プレシャスジュエル(牝2、美浦・中館厩舎)。木曜日の坂路で52秒6-12秒5(一杯)をマーク。この日の2歳馬の51~52秒台では、唯一上がり12秒台でフィニッシュしており、初戦から期待。
前日の1400m戦にはプライマルフェア(牡2、美浦・木村厩舎)。調教は軽めが多いが、日曜日にも坂路で1F12秒1を出している。ダート馬が多い一族で、芝への対応が鍵になる。

最後に小倉。こちらは土曜日の芝1200mを予定しているダノンチャンス(牡2、栗東・中内田厩舎)がリードか。
「スピードのある血統で、パワーも兼ね備えている。短い路線で良さそう」と中内田師。
CWで69秒ー11秒8の時計を出し、動きは文句なし。母の兄ダッシャーゴーゴーは、小倉でデビュー勝ちし、小倉2歳S2着。その後、重賞を3勝している。兄が勝てなかった小倉2歳Sを勝つためにも、まずは初戦を楽々突破したい。

新規入厩で目立つのはコロナシオン(牝2、栗東・池添学厩舎)。名牝ブエナビスタの一番仔で、POGで大人気となった1頭。ここへ来ての良化も目立っているようだ。
ディヴァインハイツ(牝2、栗東・石坂厩舎)も、POGでは中位あたりで指名されることが多かった。半姉のリーチザハイツは評判が高かったが、可哀想な結果となってしまった。姉の分まで頑張りたい。



コロナシオン

▲POG1番人気・コロナシオンも遂に本格始動。デビューが待ち遠しい。