待望の芝2000m戦 その中心を担うのはノーザンFの評判馬
2015/7/13(月)
一番の目玉となりそうなのがジュンヴァルカン(牡2、栗東・友道、父ネオユニヴァース、母ピンクリップス)。ここまでポルトフォイユ、プロディガルサンなどノーザンFはトップクラスの評判馬を続々デビューさせているが、この馬もそれらに匹敵する評価を早くから得ていた馬である。その評判通り入厩後も好調教を連発し、1週前には上がり11秒半ばの時計を軽くマークした。
「追い切りの動き、時計ともに目立っている1頭です。レースでどんな走りをするかが楽しみですね」と、友道師も将来性を高く期待する。父の産駒らしく、ガッチリした筋肉質の馬体は迫力十分。鞍上は福永騎手を予定している。
- ジュンヴァルカン
- 牡、栗東・友道、ネオユニヴァース×ピンクリップス
▲ネオユニヴァース産駒から久々の活躍馬登場となるか ジュンヴァルカン
先週、2歳世代最初の馬がデビューし(ゴールドラッシュ)、いよいよエンジンがかかりだした池江寿厩舎は、トラストルーク(牡2、栗東・池江寿厩舎、父ハービンジャー、母ジターナ)を投入。「グングンと動きが上向いてきた。いい脚を長く使うタイプで距離はあった方がいいね」と語るのは池江寿師。
祖母のマルバイユはグランデッツァ、 マルセリーナを輩出した名繁殖牝馬。一つ上の兄には躍進が期待されるキングカラカウアがいる。1週前調教は同厩のアイアンマンに先着し、動きは良好だ。なお鞍上には香港の名手パートンをブッキング。
ブラックスピネル(牡2、栗東・音無厩舎、父タニノギムレット、母モルガナイト)は、10戦4勝でG1にも出走したモルガナイトの初仔。祖母タンザナイトの半弟には、ジャパンCダートを勝ったアロンダイトがいる良血。調教では同週の中京マイル戦でデビューするシルバーメール(牝2、栗東・音無厩舎、父ネオユニヴァース、母シルバーコースト)に先着し貫録を見せている。
フサリア(牡2、栗東・森厩舎、父Kittens Joy、母Mountain Mambo)は、終いはかかったものの、坂路で50秒台をマーク。厩舎期待の馬で、名門・森厩舎から久々のクラシック候補が出るか。
土曜日の中京マイル戦では、アイアンマン(牡、栗東・池江寿、父ディープインパクト、母シャイニングエナジー)に目が行く。全兄には朝日杯FSで1番人気になったアトムがいる。
「薄手の馬体だが、距離には融通が利きそう。併せた馬にも臆さないし、いい勝負根性がある」と池江寿師。当初は目立たなかったが、1週前調教を見る限り、レースへ向けて徐々に態勢を整えつつある。鞍上にパートン騎手を予定。
- トラストルーク
- 牡、栗東・池江寿、ハービンジャー×ジターナ
- ブラックスピネル
- 牡、栗東・音無、タニノギムレット×モルガナイト
▲ハービンジャー産駒のトラストルーク
函館の芝1800戦には、このコース大好き須貝厩舎(ゴールドシップ、ローブティサージュのG1馬が函館芝1800戦デビュー)のアドマイヤエイカン(牡、栗東・須貝尚、父ハーツクライ、母ペルヴィアンリリー)が主役か。近親にはフサイチリシャール、フサイチエアデールがいる。栗東ではレッドヴェルサス(牡2、栗東・須貝尚厩舎)に先着、函館に着いてアドルナメンテ(牝2、栗東・須貝尚厩舎)に先着と、動きも上々だ。
最近入厩した組に目を移そう。アドヴェントス(牝2、美浦・堀厩舎、父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー)は、アヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーの全妹というPOGお馴染みの超良血。個人的にもおいしい思いをさせてもらった一族である。母も高齢になって、これまでのような活躍馬を出せるか微妙だが、なにせ管理するのは堀厩舎。久々に、この血統が暴れてくれるのではと期待している。
函館ではアットウィル、ファインチョイスの半妹となるキャンディバローズ(牝2、栗東・矢作厩舎、父ディープインパクト、母アフレタータ)が入厩予定。活躍している2頭は父がアドマイヤムーンだが、父がディープインパクトに変わってどんな馬になるのか見ものである。
- アドヴェントス
- 牝、美浦・堀、ジャングルポケット×アドマイヤサンデー
再入厩組で期待が高まるのはサトノキングダム(牡2、美浦・国枝厩舎、父ディープインパクト、母ダリシア)。ケンタッキーダービーやドバイワールドカップを勝ったアニマルキングダムの半弟という良血だが、日本で走った兄が思ったほどの結果を出していないため、日本の競馬に合わないという不安も一部では持たれていた。だが、一つ上のサトノメサイアが強い内容で現在2連勝中。これで評価も変わって来た。新潟デビューを予定しており、サトノメサイアよりも覚醒が早ければ、クラシックも見えてくる。
- サトノキングダム
- 牡、美浦・国枝、ディープインパクト×ダリシア
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。