初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『先週出走しました』
2019/4/11(木)
皆さんこんにちはライター大和屋です。先週は阪神競馬場へと応援に行きましたが、土曜、日曜ともに残念な結果となりました。まずは土曜日、鞍上の川田将雅騎手がカリボールに歩様の乱れを感じ、その結果、競走除外となりました。
もともと歩様に固い所はあったそうですが、何かあってはいけないという川田騎手の配慮です。一時はどうなるかとも思いましたが、幸いにもその後の検査の結果は異状なし、このまま続戦していくとのことです。ちなみに競走除外になった馬、連闘はできませんが、その翌週、つまり来週より出走が可能になるそうです。適鞍があるようでしたら、すぐにでも使ってくるかもしれません。とはいえマイルカップの道は難しい状況になったと言わざるを得ないですね。本格化するのはまだまだ先とのことですので、無理せずゆっくりやっていってくれればいいと思います。
そして日曜日、久しぶりのG1開催の競馬場へ行きましたが、さすがG1、人が沢山おりました。桜花賞(G1)のアウィルアウェイの巻き返しに期待しておりましたが、残念ながら期待していた結果とはなりませんでした。いろいろな条件があるのかもしれませんが、グランアレグリアがすごく強かったということはよくわかりました。アウィルアウェイも立て直していつか巻き返してくれることを願います。
馬券も散々だった先週末ですが、気分をかえていきたいと思います。今週は皐月賞(G1)、自分の馬はまったく関係ありませんが、ジャスタウエイ産駒の期待の2頭が出走します。ヴェロックスにアドマイヤジャスタ。一頭すごく強い馬も出走しておりますが、競馬に絶対はありません。出走前に妄想するのは自由ですので、いろいろと妄想しております。
ヴェロックスは言うまでもなくあのディープインパクトも歩んだクラシックへの王道路線、若駒S、若葉Sを連勝して皐月賞へ。デビュー戦のインパクトが凄かったこの馬、その後の2戦は歯がゆい結果となりましたが、立て直してからは強い競馬を続けております。レースが上手中山2000mはかなり向いているのではと思います。そしてアドマイヤジャスタ、五戦して連対パーフェクト、本格化はまだ先かもしれませんが、この仔もかなりのレース巧者かと思われます。いつも真面目に頑張って走っているその姿は父のジャスタウェイに似ているのではないでしょうか?
なんだかんだであっというまにクラシック本番がやってきました。どちらのクラシックにもジャスタウエイ産駒の姿を見ることができてとても嬉しい。願わくは良い結果を残してくれると、もっと嬉しいとか思いつつ。静かに週末を待ちたいと思います。頑張れジャスタウエイの子供達!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。