初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『新しい命』
2019/4/19(金)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。先日、久しぶりに自分の馬で勝ち星をあげ、このままイケイケかと思いきや、直前に出走除外な上に、一口愛馬の惨敗と競馬はやはり甘くないぞ、と改めて思い知らされました。
そんな大阪遠征が終わった直後の皐月賞、ジャスタウエイ産駒のヴェロックス(牡3、栗東・中内田厩舎)が頑張ってくれました。絶対王者サートゥルナーリアとの激しい攻防の末の接戦の2着、勝つまであるかと思わされたそのレースっぷりに、ダービーが楽しみになったと思わざるを得ません。自分の馬ではありませんが、とても誇らしい気分であります。まさに悪いこともあれば良いこともあるという典型です。
そして、今週末ですが、カリボール(牡3、栗東・須貝尚厩舎)が出走します。出走除外の後、精密検査をしましたが、どこにも異常が見つからなかったとのことですので、土曜の500万特別、あずさ賞、芝1800mに出走です。鞍上は藤井勘一郎騎手に戻ります。
できることならば距離を短縮してほしかったのですが、適鞍が他にないので、前々走と同距離のレースということになります。前走は一番人気の評価でしたので引き続き期待したいと思います。
続いて、エオスモン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)情報です。昨日無事ゲート試験に合格しました。担当はジャスタウェイの時からお世話になっている榎本君(調教助手)です。それだけでこちらは嬉しいのですが、「世界最強チーム再集結」ということになりますかね。須貝調教師もなかなか良い動きをしていると評価してくれているので楽しみですね。早いうちにレースに使っていけるような気がしております。
そして、もう一つおめでたいニュースです。オツウの仔が月曜日のお昼に無事に生まれてくれました。待望の男の子です。2年後にどのように成長してくれるかが、今から楽しみです。しっかり育ってくれることを祈ります。
とまあそういうわけで、今週はニュース盛りだくさんということになりました。良いことも悪いこともいろいろあるのが人生とは思いつつ、明日はいいことの番であることを祈りつつ、京都行ってきます!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。