初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『新馬戦が始まります』
2019/5/30(木)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。日本ダービー(G1)はロジャーバローズ(牡3、栗東・角居厩舎)が優勝、 ジャスタウェイ産駒のヴェロックス(牡3、栗東・中内田厩舎)は3着という結果となりました。その前日の葵ステークス(重賞)、ジャスタウェイ産駒のアウィルアウェイ(牝3、栗東・高野厩舎)も3着でした。
2頭ともに頑張ってくれましたが、今日までジャスタウェイ産駒、重賞勝ち馬はいないままということになりました。いつ勝ってくれるのか、その日まで祈り続けようと思います。
ダービーが終わったかと思えば、すぐに新馬戦が始まります。そんな新馬戦、第1日目の東京芝1400M、ジャスタウェイ産駒のスタインウェイ(牡2、美浦・古賀慎厩舎)が出走予定でございます。
スタインウェイ、父ジャスタウェイ母ジュエルオブナイト。サンデーサラブレッドクラブ、美浦・古賀慎明厩舎の所属。姉にスイートピーステークス勝ちのディープジュエリーがいる血統。
早いうちから素軽い動きを披露していて、牧場、そして外厩での評判も上々、早いうちに入厩し、ゲート試験に合格、ルメール騎手をキープし、今年2番目の2歳新馬戦に出走することになりました。
HPのコメントの中ではスピードがあって前向きだとのこと。人気になりそうな気配ではありますが、裏切ることなくきっちりと結果を出して欲しいですね。ここでしっかり勝ち上がることができるならば、その次は重賞挑戦みたいなことが見えてくるのではないでしょうか。という個人的な願望なのですけどね。
どの仔でもいいので早く重賞を!というわけで、今年も早いうちに勝ち星をあげてもらってジャスタウェイ産駒はやっぱり走るという印象を皆に持ってもらいつつ、産駒全体に勢いをつけてくれると助かります。
ちなみにカリボールは現在も放牧中。成長を促しつつ、秋以降の本格化を待ちましょう、ということになっていますが、いつ使うことになるかもわかりませんので、何かわかりましたら報告したいと思います。
次はエオスモン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)情報です。6月末の中京の牝馬限定の新馬戦に出走予定。担当は榎本優也君。そして鞍上は福永騎手を予定しております。久しぶりのジャスタウェイチーム復活、お父さんの新馬戦のような良い結果になってくれるといいなあと思っております。
そして、繁殖牝馬情報です。オツウ、イイナヅケの仔が生まれた話はしたかと思いますが、今年からマダムジェニファーも繁殖にあがっております。いうまでもないことですが、イイナヅケもジェニファーもジャスタウェイを配合、無事受胎しております。
そしてオツウ、今年はハービンジャーをつけました。こちらも問題なく受胎しているそうなので、来年を楽しみに待ちたいと思います。
ダービーが終わったかと思えば、すぐに新馬戦が始まります。新馬が始まったかとちょっと思ったら、もうセレクトセールの季節です。季節がめぐるのが早いなあ。
歳をとった証拠かもしれませんが、無理せず自分のできる範囲でやっていきたいと思います。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。