初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『夏休み特別寄稿 久慈、仙台、東北遠征編その2』
2019/9/27(金)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。まず最初に先週の振り返り、エオスモン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)の未勝利戦なのですが、まったくもって良いところなしでした。次走はダートで巻き返しを図ります。この次こそは何とかなって欲しいなあ。
では夏休み特別寄稿の続きです。今回は2日目の久慈観光からの八戸の有名居酒屋探訪についてです。よろしくお願いします。
久慈旅行の2日目、目覚めると雨雲が空一面に垂れ込めておりました。そして、そうへい君の予告通り、朝の7時になるとあまちゃんのテーマ音楽が町中に響きます。
さて2日目なのですが、実はそうへい君の友人の船長さんに釣りにつれていってもらおう、ということになっておりました。勿論雨が降れば中止、天気予報によれば曇りだったのですが、無情にも雨は降ってまいります。とりあえず釣りの予定は昼頃からということだったので結論を出すのは先送り、所用を済ませたそうへい君と合流し、久慈観光へと出発します。
どこへ行こうかということになり、久慈有数の観光スポットであるモグランピラ久慈という水族館へ向かうことになりました。モグランピアというのは石油の備蓄基地と併設して作られた水族館で、岩盤をくりぬいたトンネルの中にありました。さかなクンがプロデュースしています。規模はそれほど大きいわけではないのですが、工夫が凝らされていて手作り感が満載の素敵な水族館でした。決して大物がいるわけではないのですが、なかなかよさげなコーナーが満載だったと言っておきましょう。
たっぷり時間をかけて見学した後は昼時になりました。そこで空を見上げると、雨でした。今回は残念ではありますが、釣りは断念することになりました。というわけで昼ご飯を食べに行きます。久慈の中心部にほど近い場所にある道の駅くじで昼食です。とても立派な施設でした。そこで食べたのは言うまでもなく海鮮です。盛りだくさんな感じでしたが、美味しかったです。
さて、そうへい君の経営するデイケアの施設の見学を終えた僕らは八戸へと向かうことにしました。結構あっさりめに久慈を去ることに後ろ髪をひかれつつ、そうへい君の言う「久慈にはなにもない」というのは間違いだったというべきでしょう。立派な水族館に立派な道の駅、そしてあまちゃんがいればもうそこは立派な観光地です。ホテルの朝食も美味しかったですし、今度は釣りのリベンジをしに再訪したいと思っております。次はウニの季節に行きましょう。
車で八戸へ向けて出発しました。ドライブがてら青森で有名な種差海岸へと立ち寄りました。何故かといえばお目当ての夕食会場の開店が6時なので時間を潰さなければならないからです。芝生からの海岸という素敵な風景、もし自分がインスタやってたら絶対に自撮りして載せることでしょう。
さらには途中、海沿いにあるアイスクリーム屋さんに寄って、マスクメロン味とバナナ味のソフトクリームをいただきました。ここ地元では有名なところだったみたいです。
さて数時間の移動を経て八戸へとやってまいりました。本日の宿泊先のホテルにチェックインし、本八戸の街を散策します。飲み屋街があったので一杯やって時間調整、そして本日一番楽しみにしていた八戸の名居酒屋『ばんや』へと到着です。
このお店、実は八戸に行くならばここには絶対に行ってみたいと思っていたお店です。僕が口に出す前にそうへい君がここに行こうと言ってきたので驚きました。久慈に行って社長になってすっかりグルメになっていたのかと成長を感じます。とはいえ僕もそうへい君もジャンクフード大好きですけどね。
とまあそういうわけで開店5分前に一番乗りで到着しました。外観は言うまでもなく渋い。中へ入るとさらに渋い。言うまでもなく魚がうまいお店です。しめさば、カレイ、うに、ぼたんえび、かつおに枝豆、そして日本酒をたらふく飲みました。どれも美味しく来て良かったと思いました。お店も30分もしないうちに満員になっていました。さすがは人気店でした。どれもこれもレベルの高い名店でした。ご馳走様でした。
さて、もう年寄のおじさんではありますが、上品な居酒屋の後は脂っぽいものが足りないということになるのです。串揚げやで少しだけつまんで、ハイボールなんかを飲んだりしつつ。へべれけになったところでしめのラーメンに突入します。八戸ラーメンと名乗るこのラーメン。なんか海鮮が沢山入ったさっぱり系のラーメンでした。こちらも美味しかったです。
そうへい君は仕事があるのでここでお別れです。ひさしぶりにゆっくりそうへい君とがっつり遊んだ気がします。また近いうちに東京に来たときは飲みましょう。
こうして2日目も終了です。残るは1日、仙台編へと突入します。
そしてもう一つはカリボールの話題に触れておかねばなりません。来週の自己条件に出走予定です。前走で2着でしたので人気になることが予想されます。ハンデ戦というところが気になるところではありますが、頑張って勝ち上がって欲しいと願っております。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。