初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『ようやっと』
2019/12/19(木)
とうとうやってくれました。ロードマイウェイ(牡3、栗東・杉山厩舎)がチャレンジカップを強い勝ち方で勝利し、ジャスタウエイ産駒重賞初制覇となりました。連勝記録を伸ばすロードマイウェイ、これからも目が離せない存在となりそうです。
いやあ、長かったしほっとしました。重賞勝てない呪縛からようやく解き放たれた今、今週末のヴェロックスが有馬記念でやってくれたりしないだろうかとも思ったりしています。
気が付けば年末、早いなあ。とまあそんな感じで今年も終わりそうな勢いですが、現在我が愛馬達は放牧中、来年にはカリボールもエオスモンも一回り大きくなって戻ってきてくれるかと思われます。どちらも成長力のあるジャスタウエイ産駒ですので頑張ってくれるでしょう。というか頑張って欲しいです。
そしてもうひとつ。ようやく情報が解禁になりましたので触れておきたいと思います。
「劇場版デジモンアドベンチャー ラストエボリューション絆」
2月21日公開なのですが、その予告編が解禁されました。まずはリンクを貼っておきますので、興味のある方は見てやってくださいませ。
劇場版デジモンアドベンチャー ラストエボリューション絆の詳細はコチラ!
デジモンというのは20年前にフジテレビ系列で放送していた番組で今年が20周年ということで劇場映画が公開されることになっています。言うまでもありませんが昔のデジモンも、今回の劇場版も僕も脚本で参加しております。その頃はデビューしたてで右も左もわからない新人でしたので、なんだかよくわからないうちに終わってしまったような気がしていましたが、そんな番組に参加していたおかげで20年もの時間がたっても仕事が回ってきたりします。なんともありがたい話でもあり、20年たった今になっても仕事ができる番組に参加していたことを幸せに思います。
そんなデジモンの最新作、劇場版でオリジナルということもあり紆余曲折は当然のごとくありましたが、シナリオは今年の春くらいには決定稿になっていて、徐々に絵が出来上がってくるのを楽しみに待っていた僕がいました。
そして今週解禁された予告編、人より先に見せてもらってはいたのですが、自分でいうのもなんなのですが、予告編を見ただけで涙腺が緩んでしまいました。なんというか、どういう話なのかも知っているし、その映像がどこの場面なのかもはっきりわかる数少ない人間なのですが、それでも予告編を最初に見たときは47歳のおっさんの涙腺が緩んでしまったことに驚愕です。
20年前にすでに作る側の人間になっていたのにこんなふうに思うからにはその頃テレビを毎週楽しみに見ていた子供だった人達にはたまらないものになっているはずです。
どこかの女王やどこかのウォーズのように何百館で上映というわけにはいきませんが、あの頃、子供だった皆さんに、そしてあの頃デジモンを見ていなかった人達にも見て欲しい。このような映画は皆さんの口コミこそが勝利への絶対条件と言っていいでしょう。皆さまよろしくお願いいたします。監督はじめ作画スタッフの皆さんはこれから年末年始にかけて修羅場となること必須ですが、皆頑張って作ってくれているはずです。
僕としてもなんとか盛り上がっていってほしいというのとその力に少しでもなれればと思っておりますので、この場を借りてちょいちょい裏話や小ネタなんかを仕込んでいきたいと思います。とまあ、そういうわけで来年2月21日公開です。今年はデジモン、その後に映画には直接関係ありませんがおジャ魔女どれみの20周年の映画が公開されます。まずはエオスモン(牝2、栗東・須貝尚厩舎)の次走に頑張ってもらい、競馬も映画も盛り上げてもらいたいと思う今日このごろ。
人的なことなのですが、ここ数年ずっとくすぶっていたのが、なんというか最近ようやくツキが巡ってきているような気がしている大和屋です。競馬場でのトークイベントに出演した日に、お客さんの前で自分の一口の馬が圧勝したり、2か月の間に一口の馬たちが6回も勝ってくれたり、なんの気なしに勝った馬券が万馬券だったり、当たるはずのないオリンピックのチケット(乗馬)がどういうわけか当たったり、他にもいろいろなんかついてると思ったことがあったりなかったり。この勢いのまま馬も劇場も突き進んでいきたい所存でございます。あまりにもついているのでこれから宝くじを買いにいこうと思っている大和屋なのでした。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。