初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『春ですね』
2020/3/10(火)
打ち合わせが無くなったり、イベントが延期になったり、劇場公開中の映画が思い切り影響を受けていたりしています。そしてこれが一番悲しいのですが、劇場版の打ち上げも例に漏れることなく延期となりました。果たしてこの騒動はいつ収束してくれるのでしょうか?
劇場版デジモンアドベンチャー、ラストエボリューション絆、無事?公開とあいなりまして、お陰様で好評ということだそうです。好評なのは良いのですが、コロナの影響で……となんとも歯がゆい現状です。見たお客さんからは大絶賛の声をいただけているとのことですので一安心です。
《外部リンク》大和屋さんが脚本を担当!映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』公式サイトはコチラ
http://digimon-adventure.net/
コロナの影響もありますので無理に劇場へとは言えません。とはいえライブハウスとは異なり映画館では整然と並び皆静かにしているので、それほど濃厚感染ではないとテレビで言っていたような気がします。ですが無理に劇場とは僕からは言えません。興味のある皆さま、夏ぐらいにブルーレイが発売されると思いますので、そちらも是非よろしくお願いいたします。初回購入特典にはきっと何かおまけがつくはずです。
ちなみに評判が評判を呼び劇場の公開館数が増えたとのことです。この調子で海外(特にアメリカやEU圏)でも評判になって顎足つきで海外の映画祭にご招待!なんてことを妄想してもよさそうな雰囲気になっているので、それが実現してくれることを楽しみに待ちたいと思っています。
とまあコロナのせいで社会不安が蔓延している世の中ですが、春といえば桜の季節、桜の季節といえば出産の季節なのです。
まず最初に3月4日、辻牧場さんよりマダムジェニファーの初仔が無事産まれたとの報告がありました。可愛らしい牝馬です。父ジャスタウェイ母マダムジェニファー、母の父ヘニーヒューズ。ちなみに辻牧場さん、立つ瞬間の動画を送ってくださいました。こちらになります。
いやあ、見るだけで感動です。涙が出そうになりました。なんというかもう立ってくれるだけで感激です。おじさんが立っても何も感動しませんけど、仔馬ちゃんが立ち上がってくれる姿はこんなにも感動させてくれるのだなぁと思いました。
さらに春は続きます。こんどは3月8日、ノーザンファームからイイナヅケの子供が生まれたとの連絡が、2年連続のジャスタウエイ産駒、今回は待望の男の子ということです。父ジャスタウェイ母イイナヅケ、母の父ワークフォース。去年の初仔は女の子、今年もお相手もジャスタウェイの予定ですので、まさにジャス君のイイナヅケと言っていいでしょう。あ、もう嫁さんか。
残るはオツウとハービンジャーの子供のみ。出産予定日は来月の末あたりだと聞いています。こちらも楽しみですし、無事に生まれてきてくれることを願っております。
本当に競馬をしていると一年があっという間にすぎていきます。ジャスタウェイがもう11歳という事実にびっくりです。気がつけば10年以上も馬主資格を所有していられる自分にも驚きました。この調子でなんとか長く馬主を続けていければいいなぁと思います。
カリボール(牡4、栗東・須貝尚厩舎)は放牧中、温かくなってからのほうがよさそうとのコメントです。ここ数戦リズムが悪く惨敗が続いていますが、次走、なんとか復活を遂げてくれることを祈ります。
そしてアウィルアウェイ(牝4、栗東・高野厩舎)、トレセンに入厩しています。鞍上は今絶好調の松山騎手で高松宮記念(G1)に出走予定です。
そして前走は不可解な敗北後のルーツドール(牝3、栗東・藤岡健厩舎)も来週には入厩、次走は桜花賞と同じ週の忘れな草賞への出走を予定しているそうです。体質が弱いとは聞いていましたが、きさらぎ賞の敗北から桜花賞を即諦めていたとは思いませんでした。この仔には是非頑張って欲しいと思っておりますのでまだ間に合うので是非にクラシック戦線をにぎわせていただきたいと願っております。
そしてもうひとネタ。今年の2歳馬の名前が決定しました。父モーリス母オツウ、母父ハーツクライの牝馬、名前を「マジカルステージ」と命名しました。由来は魔法のような舞台、となっておりますが、20年前に参加したあの番組の魔法です。
皆が力を合わせることにより発動する強力な魔法。スタッフ一同の力を合わせてこそ、力を発揮することができる競走馬にぴったりの名前のような気がしています。すでに15秒の調教を行っており、動いてますよとの報告を牧場の方から聞いております。
ぼやぼやしているとあっというまに入厩してデビューの日までやってきそう。本当に月日のたつのは早いですね。コロナウィルスの影響はいつまで猛威をふるい続けるのでしょうか?高松宮記念も無観客だったりするのでしょうかねえ……。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。