初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『オツウ出産』
2020/4/23(木)
そんなはかどらない僕が毎日何をしているのかというと『どうぶつの森』をしています。この調子でいけば、次回の更新はどうぶつの森一色になりそうな気もしているくらいやってます。仕事しろよとセルフ突っ込みをしておきましょう。
そんな外出自粛な緊急事態の中、北海道より嬉しい連絡がありました。オツウの三番仔が無事産まれたとのことです。可愛らしい顔をした牝馬で、なかなか期待ができそうな馬体をしているとのことです。顔、というか流星がかなり特徴的なので、ひと目でわかるのが僕にとってはありがたい感じです。
ふりかえればジャスタウェイもオツウも特徴的な流星をしておりました。いまだに北海道の馬たちに会いにいけていないのが心苦しいところではありますが、今年の自家生産の馬たち全てが無事に生まれてきてくださいました。
父はハービンジャー、今年もハービンジャーを種付けする予定です。仔馬ちゃん、このまま無事にすくすくと育って二年後に無事元気にデビューしてくださいね。今から期待です。なんというか暗いニュースばかりの世の中でこういうニュースが届くとほっくりします。どうか私の愛馬達、イイナヅケの男の子、マダムジェニファーの女の子、皆無事に、元気に育っていってください。
そしてもうひとつ、我が愛馬エオスモン(牝3、栗東・須貝尚厩舎)が今週の土曜日に出走します。鞍上は今乗れている若手のホープの西村騎手。今回良いところがまったくなかったら引退することになりそうです。後がないので頑張って欲しい。西村騎手にはなんとか彼女のやる気を引き出していただきたいです!頑張ってください!お願いします!
さらにもうひとつ、二歳馬情報です。オツウの初仔、マジカルステージ(父モーリス)は数日のうちに移動するとの報告を受けています。最近ではこの時期で早いのかどうかもわからない傾向にはありますが、問題なく進めていけているようなので、良い方向にとらえることにします。ちなみに僕の一口持っている馬なんかはすでに入厩しゲート試験に受かって現在ノーザンファーム天栄に放牧に出ています。
マジカルステージはいたって順調、去年の今頃はエオスモンが期待大だと鼻息が荒かったのを考えるとあまり大きなことは言えないのですが、ノーザンファームのスタッフの方からは高評価をいただいておりますので今年こそはとひそかに思っています。そろそろPOGの季節がやってきますね。参考にしていただいても良いと思います。
今週はなんといってもエオスモン出走です。なんとか見どころのあるレースをしてほしい。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。