初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『カリボール出走』
2020/6/4(木)
前走は折り合いを欠いての大敗ですので人気も落ちることでしょう。馬券も含めて楽しみにしようと思います。ストークステークスは久しぶりに復活したレースだそうです。こちらも久しぶりのレースとなりますので同じく復活に期待したいですね。
そして今年の2歳、マジカルステージなのですが、来週の新馬戦に出走します。入厩したてのころは熱発したりと決して順調ではなかったこの仔ではありますが、その後はゲート試験も無事合格、順調に調教を重ねてきて、気が付けば来週出走となるようです。
来週の阪神1600m芝の新馬戦。鞍上はこちらも西村騎手を予定しています。調教の動きは回を重ねるほどよくなってきているようです。今週の調教も良い動きを披露しているようで須貝調教師の口ぶりも入厩当初のころに比べればよいニュアンスになってきたようにこちらも感じます。
思い返せばオツウの初仔、母馬が自分の馬ですので自家生産の第一号ということになります。なんとも感慨深いものですが、生まれた時から順調だったというわけではありません。
とまあそんな感じで生まれた時からずっと順調というわけではありませんでしたが、その後はとても順調で、あれよあれよとデビューの日がすぐ目の前、熱発なんかがあった時にはしばらくデビューは先なのかとも思いましたが、新馬戦が始まった2週目にデビューすることになるとは思いませんでした。
今年初年度のモーリス産駒は話題の馬が多いようで、今週来週とノーザンファーム産の超良血馬が評判になっています。こちらのモーリス産駒もさかのぼればグラスワンダー、ダイナアクトレス、メジロモントレー、シンボリルドルフ、トウカイテイオー、アイリッシュダンスと、僕ら世代の競馬ファンから言わせれば夢の血統と言っても過言ではありません。私にとっては超良血、期待せずにはいられません。
そんなマジカルステージ、ノーザンファームで育成しているころはなかなかの素質を感じるとのコメントもいただきました。入厩後の調教の動きもかなりのもののような気がしています。勿論ひいき目ではありますが。母親の新馬戦のときのような凄いレースをしてくれることをひそかに期待しております。
走る前ですので馬主はどんな妄想をしても許されますので、来年の今頃は彼女がクラシック戦線をにぎわしてくれていることを期待しながら来週のデビュー戦をわくわくしながら待つことにします。
まずは今週、そして来週。良い流れになってくれればと思います。皆さま応援よろしくお願いいたします。
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。