初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『マジカルステージデビュー』
2020/6/12(金)
敗因は色々とあるのかもしれませんが、内枠が災いし何もできないままに終わったような気もしますが、どうだったんでしょうか?スタートが良かったのと流れが遅めという感じでしたのでなおさらそう見えてしまったのかもしれません。
休み明けということもあったのかもしれませんし、そうでなかったのかもしれません。脚を余しているようにも見えましたが、脚などなかったのかもしれません。とにもかくにも残念でした。このまま続戦していくとのことですので、次走の巻き返しに本当に期待したいと思います。うーん、残念。
とまあこんなふうに残念な状態を引きずっていてはいけません。今週こそはと気分を変えていこうと思います。マジカルステージが日曜日の新馬戦1600m芝に出走します。鞍上は西村騎手。星座はしし座で僕と同じで誕生日も3日しか変わりません。週末占いが良いことを今から祈っておきます、お互いのために。
そして、その西村騎手、今週は記念の100勝目の勝利まで、あと2つであることをどこぞの記事で確認しましたので、是非、うちの愛馬で達成してください。好騎乗、ファインプレーを期待しております。
マジカルステージの最終追切もなかなかの好時計(53.8-38.4-24.8-12.4)、それまでの調教を見ていても良い動きを披露してくれているように感じています。時間をかけて乗り込んでいるようですので、いきなりの好走を、というかこの時計ならいきなり勝ってくれるのではないかとまで妄想しています。須貝厩舎の期待馬との調教でも予想を上回る動きと手ごたえを披露しておりました。
となると心配なのは梅雨入りの影響、週末の天気かとも思ってみますが、母はダートもこなしていた馬です。多少重くなったところで問題はないでしょう。土曜日や他場の新馬戦の兼ね合いもありますが、モーリス産駒の一番槍の可能性もまだあります。記念のレースになってくれると嬉しいです。
マジカルステージという名前の由来について触れておこうかと思います。正式には魔法のような舞台ということになっておりますので、正式にはそういうことです。非公式に言うと、マジカルステージというのは皆で協力して唱える魔法のことで通常の呪文に比べると、皆の力が合わさることによりかなり強力な力を発揮する魔法なのです。
ということで、デジモンアドベンチャーと共に「おジャ魔女どれみ」が放送20周年を迎えております。20周年を記念して劇場映画「魔女見習いを探して」が、今頃劇場公開されているはずだったのです。劇場公開とともに20周年を盛り上げるために去年一年全国キャンペーンを展開していたおジャ魔女どれみ、そのイベントに僕なんかも参加していたのは今となってはよい思い出でございます。
そんなおジャ魔女どれみのキャンペーンの一環でフラッシュアニメの脚本なんかを書かせてもらったりしておりました縁もあり、個人的にはものすごくおジャ魔女どれみには盛り上がっていってほしいのです。コロナの影響でどうなるかはわかりませんが、年末から来年にかけての公開になるのでしょうか(秋公開を予定だそうです!)?
そのあたりでマジカルステージが大きな所を狙えていたら一緒に盛り上がれるのではなかろうかと個人的には思っております。ちなみに「魔女見習いを探して」は、おジャ魔女どれみのファンだった女の子たちが人生に迷いながらもどれみ達をお手本にして前へ進んでいくというストーリー。僕も一応関係者ですので脚本を読ませていただきましたが、デジモンアドベンチャーラストエボリューション絆同様、あの頃子供だった皆さんに見て欲しい作品に仕上がっておりますので、興味のある皆さんは劇場公開の暁には是非是非見に行ってくださいませ。
それに合わせてというわけではありませんが、デジモンアドベンチャーラストエボリューション絆のDVD、BDの発売が9月2日に決定したそうです。コロナのせいでなんとももやもやした劇場公開な上に、コロナのせいでどこかの映画祭なんて野望もすっかりとん挫、コロナのせいでスタッフ一同楽しみにしていた打ち上げもできないままにここまで来てしまいましたが、ブルーレイは発売が決定です。初回特典のCDドラマは僕が書いておりますのでそちらのほうもお楽しみに。
とまあそんな感じで新馬戦が始まったかと思ったらもう今年の持ち馬がデビューということにあいなりました。順調に来ていたというのもありますが、あっというまにオツウの初仔のデビューの時がやってまいりました。あれよあれよとここまで来たので心の準備ができていないような気もしつつ、これから週末までの数日間、どきどきしながらレースの時を待ちたいと思います。というわけで頑張って!マジカルステージ!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。