初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『スプリンターズステークス』
2020/10/1(木)
まずは嬉しいニュース、マスターフェンサーが白山大賞典に優勝し、嬉しい地方重賞2連勝を果たしました。2着の多い馬でしたが今回は首差の競り合いをきっちり制してくれました。ジャスタウェイ産駒らしく秋の充実期へと向かっているのではないでしょうか？この勢いでダートの頂点まで上り詰めて欲しいですね。
今までの海外遠征実績から鑑みると、来年になればサウジやドバイの遠征もきっと視界に入っているのではないでしょうか？非常に楽しみになってきましたね。まずは国内の大きな所、期待しております。
前回は力が発揮できない不完全燃焼なレースでしたので、今回はそのリベンジを是非果たして欲しい。人気はないかもしれませんが実力は足りていると信じています。かならずハイペースでレースは進むと思いますので、うまく末脚を温存し馬群をさばいてスムーズに直線に向くことができれば一発あるのではとかなり期待しております。
まあ自分の馬がいるので何を見るにもひいき目ではありますが、1200ｍの距離ならば付け入る隙もあって欲しいと願うばかりです。アウィルアウェイも将来的にはスプリント専門というよりは1400、1600ｍなんかの距離に挑戦していってほしいと思っています。もし距離延長に対応できれば来年には安田記念にヴィクトリアマイルと、使ってくれないかなぁと妄想できるG1が目白押しです。
どちらにしろハンデ戦では毎回重たい斤量を背負わされるようになってしまっているのですから、G2、G1への柔軟な対応が求められるようになるのではないでしょうか？とまあいろいろと御託というか妄想はありますが、とにもかくにもまずは今週末、きっちりと実力を発揮してほしい。そう思っている今日このごろでございます。人気もなさそうですのでアウィルアウェイ絡みの凄いオッズの馬券も積極的に狙っていきたいと思っております。
我が愛馬達の近況です。カリボールは北海道にて骨折の療養中です。レースに使えないのは残念ですが、成長期の今をゆったり過ごすということは彼にとってプラスになってくれるはず。きっちりリフレッシュして昔のようにレースに真面目に向き合うメンタルを取り戻してほしい。
そしてもう一頭の愛馬、マジカルステージなのですが、前走を使ってからノーザンファームしがらきへと放牧に出したのちに軽度の骨折が判明しました。というわけで彼女も現在療養中です。馬は元気いっぱいとの報告を受けていますのでターフに戻ってくるのはそう遠い日ではないはずです。
デビュー戦で闘った馬たちが上のクラスでも結果を出しているのでこの仔にも期待してしまいます。早く戻ってきてくれるといいなぁ。それから蹄鉄の不具合で長期休養していたルーツドールが入厩しています。休養中とんでもなく体重が増えていたので休養明けのレースでプラス何十キロで出てくるのか今から心配でたまりません。がんばって痩せてくれ！
いうわけで競馬に関する情報にアップデートがまったくといってよいほどありませんでした。ていうか所有馬2頭のどちらも骨折という稀有な状況に陥っている僕の運勢は振り返ってみると8月、9月と最悪だったのかもしれません。とはいえ運勢とは下がればあがるもの、10月に入って一気に俺のターンが来るかもしれないというか、来てくれ頼む。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。
