初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『ジャスタウェイ日高へ移動』
2020/12/24(木)
もうご存じの方も多いかもしれませんがジャスタウェイが日高ブリーダーズスタリオンへ移動となりました。日高の生産関係者の皆さま、近くお安くなりましたので来年の繁殖牝馬のお婿さんとして是非ご一考くださいませ!
種付け料も300万円とお安くなりましたし、今週無敗でG1制覇なるかのダノンザキッド、交流重賞3連勝中のマスターフェンサーをはじめ、スプリント路線で活躍中のアウィルアウェイ。長期休養していたヴェロックス、ロードマイウェイともども復調を果たし、来年へ向けての大きな飛躍を期待されております。生産者の皆さま、ジャスタウェイを今後ともよろしくお願いいたします。
そんなことを冒頭で書きつつ、今週の土曜日は待望の瞬間がやってきそうな予感です。ダノンザキッドがホープフルステークスに出走。1番人気が予想されています。前走の東京スポーツ杯は危なげないレースでした。鞭を使ってなかったのも考えれば完勝を言ってよいでしょう。
競馬が上手で好位でレースができるのも強みですし、まだまだ完成途上ということであればこれからさらなる上昇が期待できるかと思われます。コーナー4つの2000ⅿをこなせれば来年のクラシックがとてもとても楽しみになってきます。
お父さんのためにもここは通過点ということで完勝してくれることを祈ります。土曜日は頑張れ馬券で応援します。
コロナのお陰で今年一年まともに出歩くこともできませんでした。そのせいかどうかはわかりませんが、僕の持ち馬、カリボールもマジカルステージも未勝利のまま一年を終えます。とはいえマジカルステージは間もなく復帰できそうですし、故障前の成績からいえば次こそはという状況ですので来年の飛躍を期待できそうです。カリボールにしてもこれを良い休養としてスランプを脱出してほしいですね。
そして来年の話を少し。来年は自家生産馬が2頭デビューすることになります。1頭目は父キングカメハメハ母オツウの牡馬。キンカメのラストイヤー、生まれたての時には一とん挫ありましたが、それ以降、順調に育ってくれています。育成も順調に進んでいるようですので、来年の活躍を期待しています。
彼ら2頭の名前を考えなければというのが来年に向けてまずやるべきことになりそうです。良い名前をつけてあげなければと思っています。
来年は現役の2頭とデビュー予定の2頭、全4頭持ちということになります。飼葉代も大変ですので皆に頑張ってほしいと思います。一口の愛馬達も長い休養を経て続々とトレセンに入厩してくれています。
土曜日のダノンザキッドでG1未勝利の呪縛を解き放ち、来年こそはジャスタウェイ産駒達の飛躍の年になってくれることを祈ります。そして願わくば私の愛馬達の一層の飛躍も期待しております。来年は僕にとってもいろんな意味で新しい年になりそうです。良い一年になってくれるよう努力していきたいと思います。
それでは皆様良いお年を。ダノンザキッドが勝ったらもう一回更新するかもしれませんが、もしかすると勝っても更新しないかもしれません。そんなこんなで来年もよろしくお願いいたします。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。