初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『格上挑戦』
2022/8/10(水)
皆さんこんにちはライター大和屋です。今年の2歳馬プリティジェニーが先月末にデビュー、新馬戦の内容は満点に近い感じでしたがヤクシマの鋭い末脚に差されてしまい2着。福永騎手の完璧な騎乗に鞍上の重要性を感じました。そして同じ週の札幌HTB賞。マジカルステージがやってくれました。内枠でじっくり脚をため直線に向くと先に抜け出した2着馬をきっちりとらえてゴール。前走の凡走がなんだったのかと思うくらいの鮮やかな勝ちっぷりでした。鞍上は吉田隼人騎手。本当に上手に乗ってくれて感謝です。あと一つでオープン入り。あと一つ勝てば恐らくエリザベス女王杯に出走できるのではと思っていますのでとても楽しみ。
今週末はジャスコの未勝利戦とプリティジェニーがもしかしたら2歳のOP特別、フェニックス賞に格上挑戦をするかもしれません(※結果的に自己条件へ)。このレースは例年あまりメンバーがそろわないので面白いかもと。新馬戦が終わった直後から言われていたのでメンバーがどんなものかと登録の発表を楽しみにしていたのです。そして登録を見ると勝ったことがある馬が2頭しかいないではないですか!これならば勝負になるのではと思えるメンバー構成。前走はヤクシマに完敗の2着でしたが、なかなかのレースをしているので1勝クラスの馬相手にも引けをとらないレースをしてくれるに違いない。なんせ2頭以外の登録馬は皆ジェニーと同じ未勝利馬。だったら賞金の高いこちらに向かうのも当然と言えるのではないでしょうか?
もしもここで勝つことができれば本賞金面でも有利になります。年末の重賞は勿論、下手すれば桜花賞前のトライアルレースまでは除外の心配がなくなります。ある意味でクラシックにほとんど乗ったと言ってもよい状況になるのです。まだ未勝利戦に行く可能性も残っていますが多分格上挑戦してくると思いますのですごく楽しみです。勝って欲しいなぁ。と書いてはいますが未勝利戦と両睨みという話ですので当日未勝利戦に出走している可能性もありますのであしからず。
もう一頭、ジャスコが牝馬限定の未勝利戦、芝2000mを使ってきます。未勝利戦がもう少ない中での出走となりますが、できれば勝ってもらいたいのですが、もし勝てなくても続戦していこうという話になっています。牝馬限定の芝2000mレースならば1勝クラスがフルゲートになることは稀ですので地方へ転厩などということはしないで行くことになると思います。とはいえここで勝ってくれれば言うことありませんので是非頑張ってほしいです。前走大敗もしっかり立て直してきています。直線長い新潟コースで末脚爆発を狙っていきます。鞍上は田辺騎手がまた乗ってくれるとのこと。ここできっちり決めて1勝クラスへと向かっていきたいと思います。
どちらも未勝利馬ではありますが、OP挑戦やら最後の未勝利やらと話題には事欠かない内容となっております。最近個人的には成績好調にきておりますので、ここも勢いにのって2連勝となってくれると嬉しいですね。
カリボールは夏バテとのこと。しばしお休み。キングロコマイカイも脚元に不安が出ているようで、しばしお休みとなるかと思われます。エルデストサンは北海道で順調に調教をつんでいます。そろそろ移動するのではとのコメントを頂いております。そしてオツウの三番仔。ハービンジャーの牝馬ですがこちらも順調。涼しくなったら移動となるので名前を考えておけとの指示いただいております。良い名前を付けなければと思ってはいるのですが、名前をつけるのは難しいです。
とまあそんなこんなで今週は恐らく2頭出しの競馬となる予定です。最後の新馬戦と未勝利のOP戦。どちらも応援よろしくお願いいたします。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。