初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『エルデストサンについて』
2024/2/7(水)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。本日とても悲しいことがおきました。私の家の水槽にいたエビさんがお亡くなりになりました。もう4から5年も生きていた長生きのエビさんで、我が家では『ビッグエビー』と呼んでいた大事な家族の一員だったのですが、ついさきほど床の上で干物になっているご遺体を発見してしまいました。
本当に長生きで脱皮の度に死んだと思わせておいて数日後にひょっこり顔をだし安心させてくれる良いエビだったのですが、今回ばかりは皮ではなく本体でした。こんなに長生きしてきたエビなのに水槽から飛び出してしまうとは……なんとも悲しいできごとに落ち込むばかりでございます。
脚元が良くなってきたので乗り運動を始めると跛行してしまう。休ませてもう一度乗り込むとまた跛行というのを繰り返していたので、結果もう一度手術をすることになったのです。少なくとも復帰にはまだ時間がかかりそうとのことですので残念ですが須貝厩舎の所属からは外れることになりました。
とはいえまだ諦めたわけではありません。今回の手術で跛行の原因である部分はしっかりと処置を行ったので無事回復していってくれたとしたら道営競馬での復帰を目指します。
(大和屋暁オーナー提供)再起を図るエルデストサンの様子はコチラ↓
未勝利戦での圧巻の勝ちっぷりを思えば諦めるわけにはまいりませんし、ここまで根気よくやってきてくれた牧場スタッフの皆さんの思いものせて復帰目指してこれからも頑張っていきたいと思います。復帰後三つ勝てればまた中央への道も開けるとのことでした。まずは脚の完治を目指しますので、皆さん応援よろしくお願いいたします。奇跡はきっと起きてくれるはずです。さて、そんな感じで暗い話題が先行してしまった私の最近気になった出来事は、私と同世代の競馬ファンの皆様はきっと共感してくれるであろう優駿の年間購読特典のクリアファイルのラインナップです。
名バイプレイヤークリアファイル五枚組なのですが、そのメンバーが、ホワイトストーン、ナイスネイチャ、ツインターボ、イクノディクタス、ウインバリアシオン。私世代の人達にドストライクな面々ではないですか。
本当に猿のように競馬にのめり込んでいた時期のバイプレイヤーと呼ばれている馬達がとても好きだった馬達だと改めて気づかされました。あの頃は当たらない穴党だったとも思い知らされた気分です。
そして彼らとはかなり間があいてウインバリアシオン、ハーツクライの初年度の代表産駒といえる仔です。あの化け物さえいなければ三冠さえ狙えたのではないだろうかと思いつつ、いないレースでもなんとも勝ちきれない。今考えるとジャス君にも通ずる二着が多いお馬さんでした。お父さんに似たのかなぁとか思ったりしますが、この仔も本当に思い出深い馬でした。
パッカブー君は前走のような本調子でない状態ではなくしっかりと回復した上で外厩できっちり乗りこんで馬体を増やした状態で競馬場へ戻ってきてくれるはずですし、そうなれば前走以上の走りを期待できます。なんといってもオツウの仔です。きっと良い走りをしてくれることでしょう。
そしてカリボールは前走の復調気配の良い走り。さらに状態はあがってきているはずですので、こちらも前走以上の走りを期待できます。馬券的にも妙味ありですので、馬券のほうも頑張ってみるかとひそかに思っていたりいなかったり。
では皆さま。今週末も我が愛馬達の応援よろしくです!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。