初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『一周回ってかっこいい!』
2024/9/20(金)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。先日ギャロップにも書いたのですが、もう5年も口取りをしていません。なんとか口取りがしたいと思い最近ちょくちょく臨場しているのですが、まったく勝てません。
いったいどうすればいいのだろうかと思っていますが、結局のところ、足しげく競馬場へ通うしか方法はないのだと思います。なんとか念願の口取りをさせていただける日がくるのを祈る今日この頃でございます。
ヒヒーンも前走は相手が悪かった感じですので次こそはという感じですし、パッカパッカブー君も前走は向こう正面や直線で遊んでいたとのことですのでブリンカーを装着し次走に臨みます。休養明けで一度使って太目残りが解消できて、遊ぶことなく真面目に走ってくれれば次は勝ち負けなのではないでしょうか?
おそらく府中の2400mへ駒を進めると思うのでなんとか頑張ってほしいですね。新馬の2頭もゲート試験は合格済み、どちらも2歳といえば須貝厩舎といってよいほど勝ちまくってる須貝厩舎に所属しているので、出走してくればきっと好勝負になるでしょうし、勝負にならない場合は使ってこないんじゃないかと思っておりますので、使ってきたら期待です。
彼らの中のどなたが私に口取りをさせてくれるのか、今から期待でございます。これ以上長引くと私が競馬場に行くと勝てないジンクスが生まれそうなので早いとこ口取りをさせてください。お願いいたします。
という感じで、今回は久しぶりにすごいものを見つけたので自慢しようと思います。ついさっき公式を見てきたところ、もう売り切れになっているようですので、宣伝というよりは自慢話という感じでしょうか?その自慢の品がこちらです。
ヨウジヤマモトといえばY‘Sです。さらに言うY3。兄弟子の橋本さんがいつもヨウジヤマモトを好んで着ています。私も年をとって派手なガラシャツや派手なガラズボンなんかを卒業し黒くてシックな感じがいいのかと思いつつ、兄弟子の橋本さんがヨウジヤマモトならば橋本さんより若い私はY3で若作りという流れかはわかりませんが、靴がとっても格好良いのでY3の靴や服を最近では好んで着ていたりします。
そんなY3好きな私の目に殺しの烙印コラボTシャツの記事が飛び込んできたので、発売日に原宿の実店舗へと買いに走ったのでございます。
若い方は知らないかもしれませんが、殺しの烙印という映画は鈴木清順を筆頭にうちの父親大和屋竺、荒戸源次郎、孫家邦、浦沢義雄、そして大和屋暁と(あくまで私の主観です)、脈々と受け継がれているアングラ血脈の源流であり金字塔とも言える作品です。
私が生まれる前に封切られた作品が、私が初老ともいえる52歳になってしまった令和の世にコラボTシャツが出るというわけのわからない状況に思わず笑ってしまいました。その時口から出た言葉は「正気か?(苦笑)」でした。
ちなみにこの殺しの烙印という作品。主演は宍戸錠さん。うちの父親が殺し屋役で出演している上に主題歌も歌っています。とくに私が関わっていたわけではありませんが、私の母の葬式では、主題歌である殺しのブルースをエンドレスで流していたのは良い思い出です。
30年以上も前に死んだ父親の歌、その歌詞は死んだー死んだーの連続で、拳銃の音がバキュンバキュンと繰り返し流れるブルースでした。そんなバキュンな葬式はそれだけでやったかいのあるセレモニーだったと思います。多分ではありますが死んだ母も喜んでくれたのではと思っています。
そんな私にも思い入れのある殺しの烙印が、普段から着ているY3の仲間であるワイルドサイドヨウジヤマモトで発売されるとあっては買いにいくしかないでしょう。着る用と保存用と布教用の3つ購入させていただきました。
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店員さんに映画好きなんですか?と聞かれたので関係者ですと答えておきました(笑)。他に誰が買うのだろうかと心配していましたがあっというまに売り切れていたようで何よりでございます。このTシャツの記事を読ませていただいたところ、清順さんの生誕100周年のブルーレイBOXが出るのに合わせてそのブルーレイボックスとコラボしたのだと書いてありました。こちらも沢山売れるといいですね。
ちょっと前まで殺しの烙印はアマゾンプライムで見ることができていたようですが、今は日活チャンネルなるものに入らないといけないようですね。皆さんも機会があったら是非、生前のうちの父親のやられっぷりを見てやってください。
ちなみにこのコラムですが、親戚や友人が私の近況を確認している以外に役にたっていない説が出ていたりしますが大丈夫なのだろうかと思いつつ、せっかくなので親戚に報告をいくつか。
まーちゃんへ。もろもろすみません、植木屋さんにお金振り込んでおきました。藤村家の皆さん、実家に戻った時には忙しくないようでしたら、何かのついでに母の家のトイレや水道などの水を少し流しておいてください。
田口君、まだもろもろバタバタしてるんで宴会はもうちょっとお待ちください。来年くらいには少しは落ち着いてくるのではないかと思っております。
義父様、いただいた新米ですがとても美味しくいただいております。いつもありがとうございます。聡平君、そろそろ有馬記念の相談を始めようじゃありませんか、連絡お待ちしております。
そんなこんなで読者さまには何を言っているかさっぱりな伝言板的な感じで利用してみました。こんな私や私の愛馬達ではございますが、皆さま、応援よろしくおねがいいたします。
今週はヒヒーンが出走するようです。出走間隔が短いのが少し気になる感じではありますが、鞍上は川田ジョッキーで必勝態勢で臨んでいるように思えます。まずは無事に走っていただくとともになんとか、ここは決めてほしい。頑張ってくださいませ。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。