皆さんこんにちは、ライター大和屋です。やりました!オツウがやってくれやがりました!というのは先日書きました。今回はその祝勝会後に一睡もしないまま突撃していったセレクトセールの下見旅行のことを書こうかと思います。

 いやあ、眠いわ。酔っ払いな上に寝不足のまま家路についた僕はとりあえずシャワーを浴びて着替えます。前日は競馬でしたのでスーツでした。堅苦しい恰好をかなぐり捨てて、今回は普段着に着替えての6時半の出発です。とはいえパソコンでオツウのレースを見たり色々しているうちにあっというまに出発しないといけない時間が近づいてきて、ほとんど準備ができないままに、バタバタのまま羽田へと向かいます。羽田8時発のANAです。バタバタしすぎて着の身着のままの出発だったことは内緒です。着替えくらいもってけよ。いやあ時間がありませんでした。

 間に合うかどうか心配してみましたがなんとか滑り込み。飛行機に乗り込むと今回ご一緒させてもらう馬主仲間の丸山(担)さんが後ろの席に座っておりました。同じ飛行機だったのですね。これで安心。離陸前に爆睡し、気が付くと千歳空港に到着しておりました。

 レンタカーの手続きをして早速出発です。今回の旅は丸山さんの御好意で、丸山さんのセレクトセール下見ツアーに僕も同行させていただく感じです。丸山さんの競馬の師匠の徳永さんの先導の元、ツアーに出発です。おんぶにだっこな感じで本当申し訳ないのですが、寝不足にもかかわらずテンションはかなり高めです。まずはノーザンファーム空港へ。
我らが愛馬にご対面。まずは我が愛馬イイナヅケ。なんと、前回会った時より大きく立派になってます!お尻のラインもボリュームアップ。なんというか競走馬っぽくなってきた感じです。牧場の方も順調に来ていると言ってくれました。当初の予定通り秋口の入厩を目標にしています。そしてお次は丸山さんの愛馬、ピラミマの2013対談の時に話してくれたバンドワゴンの下の牝馬。こちらも順調、同じく秋口に入厩予定です。なんとこの2頭、同じ厩舎(ノーザンファーム空港A-2厩舎)で育成されておりました。どちらも順調、秋が楽しみでございます。


大和屋オーナーのイイナヅケ(上・中)丸山オーナーのピラミマの2013(下)



 愛馬とのご対面を果たした僕らは社台コーポレーション早来ファームへと移動します。ここでは主に社台コーポレーション白老ファームの上場予定馬が繋養されています。とまあそういうわけで早速見せていただきます。
厩舎から出てきたお馬さん、それを仁王立ちして見守るのがスタイルみたいです。昔から馬体は見てもわからないと豪語している僕ですが、一応一緒になって仁王立ちです。基本的に馬の様子を見る時は、皆さんいつも歩かせます。それで馬の状態を見るそうです。見ている人の前で立ち姿をまず披露して、そしてぐるっと一周歩きます。基本的にはそんな感じなのですが、気になる仔がいた場合、もう一回歩かせたり、足元に触れたりなんかをプロの人達はやっています。
歩き方で色々なものが見えてくるらしい。馬体のバランス、踏込み、足の出、僕にはさっぱりですが、真剣に見守る丸山さん達の手前、一応わかったような振りはしておきます。ちなみに馬は皆可愛いです。ここでは7頭くらいの見学ですので比較的すぐに終わりましたが、これからが本番です。

 本日の大目標、社台ファームへと移動します。前もって連絡を入れてあるので、牧場スタッフの方が準備万端整えて待っていてくれます。事務所で挨拶をすると、車で上場馬のいる厩舎へと移動です。この時期このように下見に来る調教師さんや馬主さんの方は結構いるそうです。ですからこの時期になると、上場予定の馬達は出たり入ったりで大変です。昼寝をする時間もないのではないでしょうか?とはいえ大枚はたいて馬を買おうとしている人達は、自分の目で馬の善し悪しを判断できるような人であれば、有力な判断材料にはなるはずですね。

すべてハーツクライ産駒で、ロイヤルタバスコの2014(上)
シークレットコードの2014(中)、ココナッツパルムの2015(下)




僕らの為にわざわざあの吉田哲哉さんが付き添ってくださることになりました。哲哉さん、牧場スタッフの方と一緒に下見大会のスタートです。順番に次々と厩舎から出てくる良血馬。とてもじゃないですが手の出ない馬達も嫌な顔ひとつせずに見せてくださいます。更には哲哉さん達が馬の説明や豆知識を囁くようにしてくれます。去年の上の仔はどうだった。この上はセールでいくらだったとか。色々な情報を教えてくださいます。とにかく次々出て来ます。なんといってもこのツアー、一日かけて一歳、当歳全ての上場馬を見尽くそうというのですから凄いです(一部怪我などで見られない仔もいたらしい)。
馬を見る目のない僕ですが、それでもせっかくなんで自分なりに良い悪いがわかるようになれたらいいなぁと思いつつ馬達の歩きを見つめます……が、頑張ってはみたのですが、やっぱりよくわかりませんでした。なので顔の流星なんかを見たり、顔つきを見たりして楽しみます。(出資している)マトリックスコードの全弟なんかがいたり、クラブで馴染みの血統の仔がいたりと馬を見る目がなくっても楽しめます。更には当歳の目玉であるオルフェーヴルロードカナロアの仔なんかもいたりしますんで、一日楽しく見学させていただけました。当歳馬はお母さんと一緒だったりするので、母の現役時代のことなんかを思い出したりださなかったり。

オルフェーヴル産駒のハッピーリクエストの2015


ロードカナロア産駒のサトノレジーナの2015


 前にもハーツクライの仔かジャスタウェイの嫁が狙いだ的なことを書きましたが、やっぱりハーツクライの仔は高いんだろうなぁ、とか、嫁にアウトブリードを望むのは難しいんだろうなぁとか、色々と悩ましく思う大和屋だったのである。

 というわけでツアー一日目は終了。二日目へと続きます。