初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『オツウ出走』
2015/9/30(水)
皆さんこんにちは、ライター大和屋です。週末にオツウが出走します。一部の皆さんは大井の交流重賞に出走するとの情報が飛び交い、ご迷惑おかけしたことをお詫びしておきます。今回は松若騎手を鞍上でポートアイランドステークスへと挑むことになりました。
前回京成杯オータムハンデはまさかの除外。そのさい出る気満々でしたので強い追い切りをしてしまっているようなので、うまいこと調整ができてるといいのですが……。人気は相変わらずなさそうですが、一応出走順位は第1位。特別レースなら安心して出られるようで今度は予定が立てやすい。週末大阪いってきます!
秋緒戦を迎えるオツウ!オープン特別初勝利なるか
とまあそういうわけで出走なのですが、特にオツウについて書けるようなネタがないのです。ギャロップでも無印です。ここで通用しなかったらどこを使えばいいのだろうかとか、最初から牝馬限定戦に矛先を向けておけばとか、ダートを使ってみても面白いのではとかいろいろと意見があると思うでしょうが、調教師が決めたことですので、皆さん暖かく見守っていてください。なんとかいいところを見せてくれれば、あわよくば賞金を足してくれれば、などと今から僕はいろいろと妄想しております。
とまあそういうわけで頑張ってほしいとは思いますが、今回特に調子がいい悪いなどの情報が入ってきておりませぬ。そんな感じですので、今回は11月に出す僕の本の……ではなく大相撲9月場所の回顧をしたいと思います。
皆さん大相撲見てましたか?日馬富士の休場からまさかの白鵬の休場。そしてまさかの千代丸の休場に阿鼻叫喚の今場所でした。結局優勝は鶴竜、なんというかいろいろとありましたね。いろいろと言いたいこともありますが、今回も大注目の御嶽海は見事に勝ち越し、12勝3敗の好成績、来場所の幕内は確実かと思われます。幕下付け出しのデビューから底を見せないその新人離れした闘いっぷり、松鳳山とは相性が良くない感じではありますが、来場所での幕内での活躍を期待します。十両の壁をまったく感じさせない安定した相撲に幕内でも旋風を巻き起こしてくれるのではと思っております。うーん、楽しみ。
そして、もう一人。新十両の正代です。今場所は新十両にも関わらず優勝争いに食い込む程の活躍を見せてくれました。来場所も十両での相撲となりますがライバル達が研究してきた二場所目、この壁を乗り越えれば本物でしょう。今までも活きのいい若い力士達が十両まで駆け上がってきましたが、ほとんどの力士はこの十両二場所目で足踏みしてしまう傾向にあります。なんとか彼にもその壁を突破し来年の幕内の相撲を面白くしてくれることを期待です。
もちろん御嶽海、正代だけではありません。十両でしばしの間足踏みした輝も念願の新入幕がほぼ確実、他、調子を取り戻した松鳳山、豊響。阿武咲、石浦など若手で個性的な力士達も勝ち越しました。現在三段目の宇良などスター候補が皆必死に鍛錬して幕の内への昇格を目指しています。ゆっくりではありますが世代交代の準備は整いつつありますね。
これって競馬界にも共通することですよね。白鵬のような絶対王者がいて遠藤のような人気者が台頭、そして虎視眈々と一発を狙うベテラン勢、さらには照ノ富士を筆頭に、御嶽海や正代などの若手が期待にたがわず階段を駆け上がってきてくれればおのずと競馬も盛り上がってくれるはずです。全体的に今年の上半期は荒れ模様の競馬界ですが、今年の秋はさてさてどうなることでしょう?
週末から秋のG1戦線がスタートします。まずはスプリンターズステークス。お、そういえば凱旋門賞も終末でしたっけ、今年は結果的に凱旋門に挑戦する日本馬は一頭もいませんでした。なんというか寂しい感じもしつつ、一年前にフランスにいたことが懐かしいような気もします。とってつけたような書き方ですが今年の凱旋門もそうですし、去年のジャスタウェイもそうですし、今回のオツウにも共通していえることですが、挑戦しなければ絶対に勝てません。まずは出走するところまでくることこそが重要なのです。どんなに強い力士でも休場してしまえば優勝することはできませんからね。
了
告知です。前々から多少匂わせてはおりましたが11月の中旬に僕の本が出る事になりました。タイトル未定ですがふるさと納税についての本になります。書いてる時は『ふるさと納税完全制覇読本(仮)』というタイトルでした。近くなりましたらまた各種情報などを書かせていただきますので皆さんお楽しみに。
昨年の凱旋門賞 ロンシャン競馬場にて
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。