初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『セレクトセール結果など』
2016/7/14(木)
皆さんこんにちは、ライター大和屋です。今週はいろいろありましたし、週末にもいろいろとある予定、ですので、もろもろの報告です。
まず最初にセレクトセールの話をしなければなりません。今年はわが愛馬ジャスタウェイの子供たちが当歳セッションに初上場されました。19頭上場したうちの14頭が売れ、アドマイヤテレサの16は一億四千万円の値段がつきました。そして僕がセリ落とせた馬は、上場番号305番レイズアンドコールの16、一番最初に上場されたジャスタウェイ産駒でした。
リザーブ価格は1800万円、セリが始まると各所から声があがりました。その勢いはとどまることを知らずに2000万、3000万とあっという間に値段は跳ね上がり想定していた、というかそのくらいで勘弁してほしい値段はとっくの昔に越えていて、さすがに降りようかとも思いましたがここで降りても後で買えるかどうかもわからない。午前中のうちに緊張から解放されたいという願いもありつつ、強気なところを見せておかねばということで、ちょっと、否、かなり無理して突っ張っていくと、なんとか4700万円で無事落札、果たして無事なのかどうかもわかりませんがジャス君以来の牡馬を購入することができました。最初にセレクトセールに登場したジャスタウェイ産駒ということで多少話題にもなりました。
あとは無事に育ってもらって何事もなく競馬場へとたどり着いてほしいです。二年間妄想しまくります。全体を見渡してもジャスタウェイ産駒の中では二番目の高額馬、まあノーザンファーム産の牡馬が二頭しか上場されていなかったので当然かもしれませんが、僕にとってはお高い値段だったと言わざるを得ないですね。それ相応に大きなところを狙える馬になってほしい。本当に。
セリ全体を見渡して思うことはやはり今年も高かったということでしょうか?それから外国の馬主さんや新しい馬主さんが増えたらしいです。不景気だからとかEUショックとかがあったから、今年はあまりハーツの仔が活躍してないから、お安く買えると思います的なコメントなんかをもらっていたので、その気になって、できることならハーツクライの仔なんかが買えないかとかひそかに淡い期待をしたのですが、全然高くて買えませんでした。まあ仕方ないですね。2億も3億も出せる馬主さんたちとは違うので、隙間を狙って先の先を見やりつつ、なんとかやっていくしかないでしょう。これからも頑張らなければ…
1億4000万円で落札されたアドマイヤテレサの2016(ジャスタウェイ産駒)
ほい。セレクトセールについてはこんな感じです。次のトピックは週末です。土曜中京の牝馬限定未勝利戦にはイイナヅケ、日曜の函館記念にはオツウが走ります。イイナヅケは、三着、二着と来ているわけで、今回さすがに人気になることでしょう。未勝利戦はもう残りわずか。取りこぼすことなくなんとか決めてほしいと願っております。
そしてオツウ、函館記念(G3)はハンデ戦、前走は大敗、なのでハンデは52㎏の軽量となり人気もまったくないでしょうからマークもあまりされないはず。内枠引いてスムーズな競馬ができればもしかするともしかするかもしれません。
オーナー久々のVなるか?オツウ&イイナヅケ
というわけで今週は競馬三昧の大和屋です。スケジュールの調整ができればどちらも応援に駆け付けたいところですが、それはなかなか難しいかなぁ…。とはいえ久しぶりの二頭だし、どちらも頑張ってほしいと思います。がんばれナヅナヅ!がんばれオツウ!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。