皆さんこんにちはライター大和屋です。今回は先日より予告していた笠松遠征記延長戦、甲冑サバゲーについて書こうと思います。まったくもって競馬とは関係ありませんが、面白かったので気にせず書かせていただきます。よろしくお願いします。

事の始まりは今年の正月、親戚一同が集まっていたときに始まります。前にもちょくちょく書いていますが、僕の親戚の恵子さんが僕のお金でふるさと納税をしていることを覚えていますでしょうか?なんというかどうせ税金で持っていかれるならとずるずる続いている感じですが、その間に税務署に入られまくっているし、返礼品をもらった瞬間に所得税が発生するとか言われて追徴課税とられまくりなのはこいつのせいかとか思ってみたこともありましたが、いまだにふるさと納税は続けているのです。

これはもう習慣なのですが、毎年毎年へんなものを発見すると思わず頼んでしまいます。一日町長もそうですが、八代亜紀の絵とか仏師があなたのために彫ってくれる仏像だとか、100万円の壺だとか、どうせ申し込んでこないだろうと高をくくっているわけのわからない返礼品を出している自治体を見ると思わずポチってしまう体質の僕らは、真田丸ブームの去年の暮れあたりに甲冑を申し込んだのです。真田丸ブームといっていたとおりに甲冑はそこらの雑兵ではなく真田幸村モデルの赤い鹿の角がささった立派な甲冑です。毎日王冠の王冠くらいに鑑賞以外に使い道のない甲冑ですが、送ってきてからはうちの親戚の恵子さんが経営するB・BAR恵子に飾っておりました。

そんな甲冑をゲットした僕ですが、正月に親戚一同が集結して行われる酒盛りの席で甲冑を手に入れたことを大阪の親戚であり会社社長でありサバイバルゲームのチームをもっている酒飲みのトオルさん(大化物流開発合同会社というIT関係の会社の社長さんです)に話すと、がっつり食いついてくるではないですか。その場には勿論親戚の恵子さんもいて、またくだらないことをしていますと報告がてらに盛り上がります。

でもって話していくとサバゲーで着てみればいいのではみたいな話になりまして、そりゃあいいやあはははと笑いあっていると、トオルさんはおもむろに携帯を取り出しアマゾンかなんかに接続し、種子島(エアガンの火縄銃)をその場で迷わず購入しました(お値段10万円也)。そうなってしまえば甲冑サバゲー、実施しないわけにはいかなくなるのです。なぜかといえば前科があるからです。かなり昔にあった親戚一同ジャスタウェイ応援ツアーINドバイも正月の酒の席で決定しているとおり、ここでの冗談みたいなほら話は、実現してしまう可能性がかなり高いのです。そんなわけでいろいろと日程調整を行った結果、6月18日が甲冑サバゲーの開催日、決戦の日となったのです。

甲冑はさすがに重たいので前もって送っておきました。その前々日より笠松遠征をしている僕は、決戦の日の前日の土曜日の昼、名古屋を後にし新大阪に移動です。新大阪で親戚の恵子さんと待ち合わせ、とくにハプニングも起きないまま無事に合流できました。それではと、さっそく酒盛りが始まります。新大阪駅構内のフードコートのような場所、ビールで乾杯したこやき、スジ焼き、串揚げを胃袋に流し込みました。

大和屋暁
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親戚のトオルさんとの合流までにはまだまだ時間がありますので軽く観光でもしてみるかという話になります。そこで僕らはかの有名な通天閣へと移動しました。何故かというとそこなら昼酒が飲めそうだという理由以外にはほぼ何もない感じです。通天閣に無事到着するとその通天閣をしたからながめて飲み屋を探して歩き回ります。串揚げ屋さんばかりが並ぶその界隈、歩き回っていると、なんと「やまと屋」という居酒屋を発見、これは入っておかねばならないだろうとのことで、今日の二件目に決定です。夕方からお店を予約してあるので満腹になるわけにはいきません。控えめに頼みましょうとか言ってたくせに、振り返ってみると揚げ物や炭水化物のオンパレードだったのは何故だったのだろうかと思います。

さすがに食べ過ぎたと思った僕らは天王寺動物園なんぞにいって歩いて歩いてカロリーを消費します。閉園寸前ではありましたが結構いろいろな動物見ることができました。僕はもう結構な大人ですが動物園はいつも思っているより三割増しで楽しく過ごせます。そんなこんなで時間をつぶし、トオルさんとの待ち合わせのお店へと移動します。

行くとそこにはトオルさん、正月以来ですので半年ぶりの再会です。さっそくではありますが酒盛りが開始されます。夜のお店、磯乃家は貝ずくしのコースで有名なお店だそうです。腹いっぱいだなと思いつつも、なんか食べられてしまいます。食べ過ぎであることはわかっていつつも食べ続ける僕は後にダイエット地獄に陥ることになることはその時は知る由もありませんでした。久しぶりのトオルさん、相変わらずノリがよく皆のお酒も進みます。

大和屋暁
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そんな中トオルさんはサバゲー未経験の僕らに対してサバゲーとはなんたるかを説明してくれました。ちなみにトオルさんはかなり昔からいろいろな趣味を持っており、オフロードバイクのレースをしていたり巨大な戦車のような車、ハマーを乗り回していたり、昔のスターウォーズが好きだったり、リングブーツがお気に入りだったりと、かなり多趣味な会社社長さんなのです。かなり昔から会社ぐるみでサバイバルゲームをやっていて、酒の席でちょくちょく戦場の話なんぞを聞かせてもらっていたのです。

そんなサバゲーエキスパートのトオルさんのアドバイスはいろいろあったような気がしましたが忘れました。精神論だったような気もしますが、怪我をしないように頑張ってくださいという感じだったような気もします。いろんな貝を食べつくし腹いっぱいな上に腹いっぱい食べた僕らは宿泊ホテルのバーなんぞへ移動します。カクテルなんぞを軽く飲んで、明日の奮闘を約束しつつ、明日の朝が早いのであまり遅くならないうちに解散しました。

大和屋暁

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日曜早朝。朝5時に起床、朝6時に朝食、朝6時50分にチェックアウトを済ませトオルさんが迎えにきてくれるのを待ちます。しばしの間待っているとトオルさんのハマーがやってきました。いつ見てもでかいですし、もしこのハマーが迷彩ガラだったら、それこそ闘いにおもむく気分になっていたはずです。ほどなく恵子さんもロビーに降りてきて出発します。目的地は大阪と京都の県境のほうの山の中、新大阪からかなり北上したあたりです。約1時間の移動の後、サバゲー会場「フロントライン能勢」へとたどり着きました。

さて、戦場にたどり着いてしまいました。親戚の恵子さんはノリと勢いでついてきたものの、参加する気はまったくなかったようですが、そうは問屋が卸しません。有無を言わさず強制参加で僕らは軍服に着替えます。するとそこへというべきか、今日の戦闘に参加する兵士たちが続々とやってまいります。一見優しそうな顔をしている皆さんでしたが、巨大な荷物の封を開け、銃を取り出し軍服に着替えていくにつれ、どんどんと軍人へと変貌していきます。

トオルさんの会社の皆さんとトオルさんの社長仲間の皆さん、そしてトオルさんの社長仲間の方の後輩である学生さん一同。総勢30名近い人たちが決戦、否、合戦の場へと集結しています。皆さん自慢のいかついライフルを手にしています。来てはいけない場所へ来てしまったのではないかという心の声をやり過ごし、基本的なことをいろいろと教わります。サバゲーのルール、禁止事項などなど。マガジンのあつかい、ゴーグルの脱着など、安全に遊ぶための鉄の掟というやつを叩き込まれました。

到着後1時間ほどで参加者がそろったみたいです。段取りとして、まずは通常のサバゲーを行い、午後になったら甲冑サバゲーをやりましょうとのこと。逃げ損ねた恵子さんは撃ち殺されることを心配し、おろおろしております。参加者全員を2チームに分けて赤青の腕章をつけて見分けられるようにします。でもってスタート地点へと移動して、審判のカウントダウンと合図とともに戦闘開始です。

大和屋暁
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サバゲー初体験の僕らな上にこのコラムを読む大部分の方も未経験だと思いますので一応ルールを書いておきます。サバゲーというのはおおざっぱに言うと戦争ごっこです。それぞれがBB弾を打ち出せるエアガンを装備し撃ち合います。弾が当たったら自己申告しすみやかにフィールドから退場します。他ゴーグルは絶対外さない。銃のマガジンはフィールド外では絶対につけない。フィールドを出る前に銃の中の弾はすべて排除するなどの鉄の掟があったり、他にはゲームごとにルールが異なったりしますが、とりあえず相手を見つけ撃てばいいのです。今回は相手の陣地にある旗を奪い合うゲームです。

合図とともに兵士の皆さんがフィールドに散っていきました。せっかく参加するからには活躍したい。そう思うのが人情です。せっかくですので進軍します。フィールド内の森の中にはたくさんの物が設置されています。ジープや土嚢、がれき、草むらや建物、身を隠すにはもってこいのたくさんの物たちが戦場の雰囲気を盛り上げております。かくいう僕もそれらの物陰にかくれつつ前進していくと、撃ち合っている音が聞こえます。

せっかくなので僕も撃ちます。敵がいるであろう場所へと攻撃しますが手応えなし。敵はどこだと見やっているとぱすっと音がして胸部に弾が当たりました。大和屋死亡です。特に何をするわけでもなく簡単に撃ち殺される所が初心者だなあと思います。撃たれたら「HIT―!」と大声で自己申告し、両手をホールドアップし戦場をすみやかに離れます。せめてもの慰めはBB弾があまり痛くなかったことぐらいでしょうか?今回の敗因は、敵をやみくもに攻撃したことによって敵に自分の居場所を知らせてしまったのが悪かったのでしょう。次からは気をつけよう。

大和屋暁
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そんな感じで15分ぐらいの戦闘と、休憩をはさんでサイドチェンジをしてもう一回、みたいな感じで次々とゲームが進行していきます。お昼休みを挟みます。そしてとうとうお待ちかねの午後、甲冑サバゲーが始まります。今回僕には体力がないのでトオルさんに甲冑を来てもらいます。ブログ的には僕が着るべきなのかもしれませんが、この炎天下であの重装備を着込めばどうなるかなど着る前からわかりますし、サバゲー初心者の上におっさんですのでつつしんで辞退させていただきました。というわけであの重装備を着ればどうなるかわかっているトオルさんが皆のアシストを得ながら装着していきます。15分ほどたったあたりでようやく装着完了、トオルさんたっぱがあるのでかなり似合います。トオルさんの最初の感想は「重い」とのこと。まあそうだろうなと思いつつ、甲冑サバゲー開始です。

大和屋暁
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森の中にいる深紅の甲冑武者は一言でいうと目立ちます。かなり遠くから見てもはっきりとわかります。こう言っては何ですが「的」と言ってもよいかと思います。しかも重くて歩くのが億劫だそうで、スタート地点が入口に近いほうで始めるとのことで別チームへといってしまいました。離れてしまったので状況がわからなくはなりましたがゲームスタートです。スタート地点から最前線へと移動していくと遠くに見えました。赤い甲冑。それは恐らく僕だけではなく他の兵士たちにも丸見えだったことと思います。とりあえずトオルさんめがけて撃ちまくってみました。

ゲームが終了しトオルさんのもとへ。おそらくこんなアホなことをした人たちはなかなかいないだろうとの期待のもと、コメントを求めてみると、走ると結んでいたヒモが緩んですぐに走れなくなったとのこと。さらには重くて可動域が狭い。動くのも大変だし暑くて汗がだらだらでます。さらに甲冑で守られているからこそ。撃たれるとカーンという乾いた音が響くそうです。まあやってみなければわからなかったとは思うのでここで甲冑サバゲーの総評ともいえることを言いたいと思います。

「甲冑はサバゲーには向いていない」

その言葉がすべてだと思います。

その後も、トオルさんの社員のかたなどが甲冑にチャレンジしましたがやはりゲームが終わると汗だくになるようです。楽しい時間はあっというまに過ぎてゆき、終了時間となってしまいました。いやあ疲れました。僕個人の成績ですが、一応やられっぱなしということではなく何人かは倒したかと思います。が、やはり素人、やったつもりでも当たらなかったり、相手の見事な射撃にやられまくりました。体がでかいので的が大きいのが敗因なのかとも思いますが、それでも一日楽しく過ごせたかと思います。最後は皆で健闘を称えあい最後は全員集合で記念写真を撮りました。大人の戦争ごっこはかなり本格的なものでした。一緒に遊んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

トオルさんに新大阪の駅まで送ってもらい、551の豚まんを買って僕らは東京へ帰りました。トオルさん何から何までお世話になりました。甲冑はファブリーズしてから送り返してくださいね。

さて、大阪遠征は以上です。なんとも楽しい終末を過ごさせていただきました。が、一日中おっさんが野山を駆け回ればどうなるかは必然ですが、次の日僕は体中が痛くて何もできない状況でした。まさにバキバキという言葉がふさわしい。

大和屋暁

今後の予定です。イイナヅケが金曜日に笠松競馬で走ります。相手も少し楽になったようなので次こそは決めてほしいですね。他にはPOG反省会と今年のPOG飲み会が行われます。ダービー制覇の森川さんの2連覇なのは間違いないでしょうが、丸山担さんのG1初挑戦など話題に事欠かなかった一年でした。最下位は誰なのか?今年はどうなることか、ストップ・ザ・森川を合言葉に今年は展開するのか、それとも今年もマイペースなのかはやってみなければわかりません。乞うご期待といっておきましょう。他にもセレクトセールの下見に今年もいくことが決まったり、セレクトセールに行ったりと、いろいろと忙しい毎日を過ごしていく予定でおりますが、随時更新していければいいなと思っております。

(サバゲー写真撮影:藤原宏晃氏)