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【有馬記念】古馬撃破オルフェーヴル「来年は凱旋門賞へ」
2011/12/25(日)
まさに三冠馬の底力を示した一戦だった。この日は初めての古馬との対戦、更には女傑・ブエナビスタとの最初で最後の決戦となった有馬記念。
レースは期せずして超スローペース。折り合いに難を抱えるオルフェーヴルにとっては、大きなハードルともいえるレースだったが、後方追走から外を回って進出。直線に向いて、一気にスパートをかけると、一気に古馬勢を飲みこんだ。ペースがペースだけに着差は3/4馬身差に収まったが、これで6連勝に加え、4つ目のG1タイトルを手にした。
レース後は池添謙一騎手も喜びを噛みしめるように2コーナーからスタンド正面に戻ると、詰めかけたファンにウイニングランをじっくりと披露。検量室前に戻ると、両手を突き上げ「ヨッシャー!!」と思いを爆発させ、関係者と握手を交わした。
共同会見に応じた池添騎手は達成感を滲ませるように「一言で言うなら『強かった』ですね。スピードの乗り方も抜群で、沈みこむようなフットワークで、捩じ伏せるような走りをみせてくれました」と愛馬を称えた。
しかし、これだけの成長曲線を描いてきたオルフェーヴルも流石だが、気性面の激しさを持ち、コントロールのし辛い、オルフェーヴルをここまで宥められる池添騎手の技術、当たりの柔らかさがあっての快進撃だろう。また、年間リーディングこそ逃したが、この有馬記念など、G1戦線に有力馬を送り込み続けてきた池江泰寿厩舎の力があったことは忘れてはならない。
来年はジョッキー、トレーナー共に凱旋門賞を目標とすることを明言したが、先代の三冠馬・ディープインパクトが成し得なかった世界の頂へ向けて、オルフェーヴルは更なる進化を遂げる。
1着 オルフェーヴル(池添騎手)
「パドックでは少しちゃかちゃかしていましたが、返し馬はスムーズ。状態の良さが伝わってきましたよ。
ただ、ゲートで待たされて落ち着きすぎ、一歩立ち遅れてしまいました。イメージより後ろの位置取りで進めることとなりましたね。超スローだけにかかり気味となり、きつい展開。なんとか我慢してくれと祈るような気持ちでした。向正面ではここしかないというタイミングで外に持ち出せましたので、その後は楽。リズムに乗った後は、どこで動くかです。前に残られそうに流れ。早めに仕掛けました。ハミをかけたら沈み込むように加速してくれ、これならやれると確信しましたよ。直線は他馬をねじ伏せるように伸びてくれました。
来年は凱旋門賞を目指すと公言していましたし、『いったん突き放しても、さらに追って強さを見せてくれ』と先生からは伝えられていました。ペースを考えれば立派な勝ち方ですし、もっとうまく乗れば、差は開いたでしょう。胸を張るのに十分な内容だったと思います。世代レベルを疑問視されていましたが、この馬が最強だと証明でき、本当にうれしいです。
全兄のドリームジャーニーに続いての優勝となります。兄弟制覇は初とのこと。性格は兄に似ていますね。でも、走りはまったく違います。それに、この馬は遅生まれのぶん1戦ごとにレースを覚え、どんどん進化している。それでも、まだちょっと力むところが残っています。きっと来年もすごみを増していくはずです」
(池江泰寿調教師)
「菊花賞の後はノーザンファームしがらきでしっかりリフレッシュされ、12月2日の帰厩後も順調そのもの。仕上げに苦労はありまんでしたよ。
体重は増えていると見込んでいましたが、昨日の輸送の影響でマイナス。でも、装鞍所で体を見て安心しました。とてもいい状態に映りましたから。ジョッキーには『遠慮せず、強いところを見せ付けてくれと伝えました。
出負けして後方のポジション。しかも、流れはスローです。これならばと思ったのは、向正面で外に出せてからですね。もっと差を広げるかと期待していましたが、さすがは歴戦の古馬。そう楽な勝ち方ではなかったですよ。
ただし、引き上げてきたとき、もう息が整っていましたし、馬自身はきつくなかったみたいです。ジョッキーは大変だったでしょうが。疲労が少ないようなら、来春はドバイ遠征を視野に入れてもいいかもしれませんね。
私自身、オルフェーヴルと出会えてすばらしい1年になりました。いい経験をしましたよ。その反面、日本全体を見渡せば大震災があり、暗いムードに包まれています。微力ながら、競馬を通して世の中を盛り上げたいですね。ぜひ来年の凱旋門賞では、日本を勇気付けたいと考えています」
レースは期せずして超スローペース。折り合いに難を抱えるオルフェーヴルにとっては、大きなハードルともいえるレースだったが、後方追走から外を回って進出。直線に向いて、一気にスパートをかけると、一気に古馬勢を飲みこんだ。ペースがペースだけに着差は3/4馬身差に収まったが、これで6連勝に加え、4つ目のG1タイトルを手にした。
レース後は池添謙一騎手も喜びを噛みしめるように2コーナーからスタンド正面に戻ると、詰めかけたファンにウイニングランをじっくりと披露。検量室前に戻ると、両手を突き上げ「ヨッシャー!!」と思いを爆発させ、関係者と握手を交わした。
共同会見に応じた池添騎手は達成感を滲ませるように「一言で言うなら『強かった』ですね。スピードの乗り方も抜群で、沈みこむようなフットワークで、捩じ伏せるような走りをみせてくれました」と愛馬を称えた。
しかし、これだけの成長曲線を描いてきたオルフェーヴルも流石だが、気性面の激しさを持ち、コントロールのし辛い、オルフェーヴルをここまで宥められる池添騎手の技術、当たりの柔らかさがあっての快進撃だろう。また、年間リーディングこそ逃したが、この有馬記念など、G1戦線に有力馬を送り込み続けてきた池江泰寿厩舎の力があったことは忘れてはならない。
来年はジョッキー、トレーナー共に凱旋門賞を目標とすることを明言したが、先代の三冠馬・ディープインパクトが成し得なかった世界の頂へ向けて、オルフェーヴルは更なる進化を遂げる。
1着 オルフェーヴル(池添騎手)
「パドックでは少しちゃかちゃかしていましたが、返し馬はスムーズ。状態の良さが伝わってきましたよ。
ただ、ゲートで待たされて落ち着きすぎ、一歩立ち遅れてしまいました。イメージより後ろの位置取りで進めることとなりましたね。超スローだけにかかり気味となり、きつい展開。なんとか我慢してくれと祈るような気持ちでした。向正面ではここしかないというタイミングで外に持ち出せましたので、その後は楽。リズムに乗った後は、どこで動くかです。前に残られそうに流れ。早めに仕掛けました。ハミをかけたら沈み込むように加速してくれ、これならやれると確信しましたよ。直線は他馬をねじ伏せるように伸びてくれました。
来年は凱旋門賞を目指すと公言していましたし、『いったん突き放しても、さらに追って強さを見せてくれ』と先生からは伝えられていました。ペースを考えれば立派な勝ち方ですし、もっとうまく乗れば、差は開いたでしょう。胸を張るのに十分な内容だったと思います。世代レベルを疑問視されていましたが、この馬が最強だと証明でき、本当にうれしいです。
全兄のドリームジャーニーに続いての優勝となります。兄弟制覇は初とのこと。性格は兄に似ていますね。でも、走りはまったく違います。それに、この馬は遅生まれのぶん1戦ごとにレースを覚え、どんどん進化している。それでも、まだちょっと力むところが残っています。きっと来年もすごみを増していくはずです」
(池江泰寿調教師)
「菊花賞の後はノーザンファームしがらきでしっかりリフレッシュされ、12月2日の帰厩後も順調そのもの。仕上げに苦労はありまんでしたよ。
体重は増えていると見込んでいましたが、昨日の輸送の影響でマイナス。でも、装鞍所で体を見て安心しました。とてもいい状態に映りましたから。ジョッキーには『遠慮せず、強いところを見せ付けてくれと伝えました。
出負けして後方のポジション。しかも、流れはスローです。これならばと思ったのは、向正面で外に出せてからですね。もっと差を広げるかと期待していましたが、さすがは歴戦の古馬。そう楽な勝ち方ではなかったですよ。
ただし、引き上げてきたとき、もう息が整っていましたし、馬自身はきつくなかったみたいです。ジョッキーは大変だったでしょうが。疲労が少ないようなら、来春はドバイ遠征を視野に入れてもいいかもしれませんね。
私自身、オルフェーヴルと出会えてすばらしい1年になりました。いい経験をしましたよ。その反面、日本全体を見渡せば大震災があり、暗いムードに包まれています。微力ながら、競馬を通して世の中を盛り上げたいですね。ぜひ来年の凱旋門賞では、日本を勇気付けたいと考えています」
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