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平林雅芳の目
2008/10/21(火)
秋華賞(Jpn1)
ブラックエンブレムが優勝、勝利の方程式。内ラチ沿いで辛抱!!
またまた内ラチ沿いを進んだ馬ばかりが上位を占めた秋華賞。
直線入り口で縦一列に並んだ馬が4着までを占めた。
そこを通れたからこそ得られた結果であり、その内ラチ沿いの黄金への方程式を貫いて通ってきたからこその栄冠であったと思える。
枠順そのものが内で楽にそこへ潜りこめたのもあろうが、絶好位を余裕ある手応えで4角を廻れたのも大きな勝因。
無心だったからこそ成し遂げた快挙だったのではなかろうか。
ブラックエンブレムをGⅠ馬に導いた岩田Jの騎乗が光った競馬だった。
前のレースでポルトフィーノがハナ差残ったのをスタンドの2階で確認してから、大急ぎで秋華賞のパドックへと向かった。
しかしもうすでに人、ひとで一杯である。
何とか隙間をすり抜けて、2階のカメラマン脇のスペースで一番前の見下ろす格好の場所から、秋華賞出走馬のパドックを見廻す。
後から『レジネッタこんなんでいいのか?』『オディールが断然いい』とかイロイロな声が聞こえてしまう。
そんな目で見たせいなのか、レジネッタがちょっと細く見えてしまい貧弱な印象さえも受けた。
総じて、あまり良く判らないなといった印象。
エアパスカルが416キロの最小タイの馬体重だが、決して小さく見えないなと思って早めに切り上げて馬場入場を見るために移動した。
エアパスカルは、一番先にゲートに誘導されているが、なかなかスムーズではない。
何となく嫌な予感がしてしまう。
ゲートが開いて最初のコーナーへと向かうが、短距離戦みたいなダッシュ力で先手を奪いに行くような感じがしていた。
エアパスカルが先手をとるが、2コーナーを廻って先頭が入れ替わって、プロヴィナージュがトップに踊り出て、そのまま先手を取ってレースを作っていく。
2番手にエアパスカルが控え、ちょっと離れた3番手にブライティアパルス。
その後の内目にカレイジャスミンであり、外目にユキチャンの白い馬体がハッキリと見える。
その後で内ラチ沿いにブラックエンブレムが待機している。
主力陣はこの後の外目での競馬となっている。
3角過ぎ、2番手のエアパスカルよりも前を行くプロヴィナージュの手応えの方が全然いい。
そして4角を廻ると、先頭のプロヴィナージュがちょっと離し気味になる。
そこらで後続も差を詰めてきて、廻りきったところで横一線となる。
内目の3番手を廻ったブラックエンブレムが、開いた馬の間から抜けて前に追いすがる。
その直ぐ後をブライティアパルスが続く。
4角まで内の6番手ぐらいを進んでいたムードインディゴは、さすがにインから外へと進路を移し大外へと廻って行く。
レジネッタやトールポピーも追い上げにかかるが、馬の伸びがそう良くは見えない。
むしろ内目の馬の伸びが良く、外からの白い帽子だけが際立って伸びている。
逃げ込まんとする佐藤哲Jの横を、同じ厩舎のブラックエンブレムが、岩田Jのアクションに応えるように伸びる。
外から福永Jのムードインディゴが追いすがるが、一足先にゴールしたのがブラックエンブレムであった。
やはり4角から最後も内目の経済コースを通れたのが非常に大きなアドバンテージとなったようだ。
ブラックエンブレムの後を追う様に伸びてきていたブライティアパルスが、逃げ込まんとするプロヴィナージュに迫ったがそこまでであった。
馬場の真ん中を通ったエフティマイアが5着に入っていた・・。
レースを終えて何回もパトロースビデオを観たが、結果論だが馬場のいい芝コース。
内ラチ沿いを通った馬の上位独占。
縦一列のうちの5頭の中で3番目にいたカレイジャスミンだけが脱落して、後の4頭が上位を占めた。
勝ったのは、そのまま内を真っ直ぐに通ってきたブラックエンブレムであり、負けたのが4角で外へ出して勝負を賭けたムードインディゴとなった。
誰しもが通りたいラチ沿い。
しかし、人気を背負っていたらその行動は出来るものではないというのが、月曜栗東トレセンの調教で関係者から聞こえた声だった。
当然だろうし、無欲さが勝利をもたらしたものだろう。
春、桜花賞での調整で、こんな緩いものでは勝負にならないと決め付けた。
それが栗東に入厩して調整していたブラックエンブレムであった。
この秋も再び栗東で調整していたが、春とは全然調整内容が違ってバリバリと併せ馬を消化。
やはりGⅠはやれる馬でないと勝てないし、春とは見違えるような体調となっていたのも事実だろう。
しかし人気上位馬が見せ場も造れなかった今回の秋華賞。
内廻りのニ千という舞台設定と難しいものもあるが、牝馬のGⅠ、本当に難し いなとまたまた思い知らされたものであった・・。
ブラックエンブレムが優勝、勝利の方程式。内ラチ沿いで辛抱!!
またまた内ラチ沿いを進んだ馬ばかりが上位を占めた秋華賞。
直線入り口で縦一列に並んだ馬が4着までを占めた。
そこを通れたからこそ得られた結果であり、その内ラチ沿いの黄金への方程式を貫いて通ってきたからこその栄冠であったと思える。
枠順そのものが内で楽にそこへ潜りこめたのもあろうが、絶好位を余裕ある手応えで4角を廻れたのも大きな勝因。
無心だったからこそ成し遂げた快挙だったのではなかろうか。
ブラックエンブレムをGⅠ馬に導いた岩田Jの騎乗が光った競馬だった。
前のレースでポルトフィーノがハナ差残ったのをスタンドの2階で確認してから、大急ぎで秋華賞のパドックへと向かった。
しかしもうすでに人、ひとで一杯である。
何とか隙間をすり抜けて、2階のカメラマン脇のスペースで一番前の見下ろす格好の場所から、秋華賞出走馬のパドックを見廻す。
後から『レジネッタこんなんでいいのか?』『オディールが断然いい』とかイロイロな声が聞こえてしまう。
そんな目で見たせいなのか、レジネッタがちょっと細く見えてしまい貧弱な印象さえも受けた。
総じて、あまり良く判らないなといった印象。
エアパスカルが416キロの最小タイの馬体重だが、決して小さく見えないなと思って早めに切り上げて馬場入場を見るために移動した。
エアパスカルは、一番先にゲートに誘導されているが、なかなかスムーズではない。
何となく嫌な予感がしてしまう。
ゲートが開いて最初のコーナーへと向かうが、短距離戦みたいなダッシュ力で先手を奪いに行くような感じがしていた。
エアパスカルが先手をとるが、2コーナーを廻って先頭が入れ替わって、プロヴィナージュがトップに踊り出て、そのまま先手を取ってレースを作っていく。
2番手にエアパスカルが控え、ちょっと離れた3番手にブライティアパルス。
その後の内目にカレイジャスミンであり、外目にユキチャンの白い馬体がハッキリと見える。
その後で内ラチ沿いにブラックエンブレムが待機している。
主力陣はこの後の外目での競馬となっている。
3角過ぎ、2番手のエアパスカルよりも前を行くプロヴィナージュの手応えの方が全然いい。
そして4角を廻ると、先頭のプロヴィナージュがちょっと離し気味になる。
そこらで後続も差を詰めてきて、廻りきったところで横一線となる。
内目の3番手を廻ったブラックエンブレムが、開いた馬の間から抜けて前に追いすがる。
その直ぐ後をブライティアパルスが続く。
4角まで内の6番手ぐらいを進んでいたムードインディゴは、さすがにインから外へと進路を移し大外へと廻って行く。
レジネッタやトールポピーも追い上げにかかるが、馬の伸びがそう良くは見えない。
むしろ内目の馬の伸びが良く、外からの白い帽子だけが際立って伸びている。
逃げ込まんとする佐藤哲Jの横を、同じ厩舎のブラックエンブレムが、岩田Jのアクションに応えるように伸びる。
外から福永Jのムードインディゴが追いすがるが、一足先にゴールしたのがブラックエンブレムであった。
やはり4角から最後も内目の経済コースを通れたのが非常に大きなアドバンテージとなったようだ。
ブラックエンブレムの後を追う様に伸びてきていたブライティアパルスが、逃げ込まんとするプロヴィナージュに迫ったがそこまでであった。
馬場の真ん中を通ったエフティマイアが5着に入っていた・・。
レースを終えて何回もパトロースビデオを観たが、結果論だが馬場のいい芝コース。
内ラチ沿いを通った馬の上位独占。
縦一列のうちの5頭の中で3番目にいたカレイジャスミンだけが脱落して、後の4頭が上位を占めた。
勝ったのは、そのまま内を真っ直ぐに通ってきたブラックエンブレムであり、負けたのが4角で外へ出して勝負を賭けたムードインディゴとなった。
誰しもが通りたいラチ沿い。
しかし、人気を背負っていたらその行動は出来るものではないというのが、月曜栗東トレセンの調教で関係者から聞こえた声だった。
当然だろうし、無欲さが勝利をもたらしたものだろう。
春、桜花賞での調整で、こんな緩いものでは勝負にならないと決め付けた。
それが栗東に入厩して調整していたブラックエンブレムであった。
この秋も再び栗東で調整していたが、春とは全然調整内容が違ってバリバリと併せ馬を消化。
やはりGⅠはやれる馬でないと勝てないし、春とは見違えるような体調となっていたのも事実だろう。
しかし人気上位馬が見せ場も造れなかった今回の秋華賞。
内廻りのニ千という舞台設定と難しいものもあるが、牝馬のGⅠ、本当に難し いなとまたまた思い知らされたものであった・・。
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