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平林雅芳の目
2008/12/16(火)
日曜阪神11R
阪神ジュベナイルF(JpnⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1:35.2
勝ち馬ブエナビスタ(牝2、栗東・松田博厩舎)
■・・・やっぱり凄い!。頂点にたったブエナビスタ。
18頭もの馬たちが、パドック一杯を使って周回しだした。
あふれるばかりの多くのファンが見つめる先には、今年の牝馬NO.1を決めるというよりも、桜花賞馬を今から早くも見ておきたい、そんな思惑が感じられた。
その目線の先には、静かに歩を進めるブエナビスタがいた。
そんなパドックの雰囲気であった。
そしてこの大勢の牝馬のなかで、一番キツイ眼をしているのがミクロコスモス。
上目が白いのはこの馬だけ、密かに自分を抑えているようにも見受けられた。
はたしてどの馬が先手を主張するのだろうかと思うほどに、何が何でも逃げなければという馬がいない。
内からショウナンカッサイが出て行き、外からピンクの帽子シゲルキリガミネが追いかける、ゲートが開いての序盤はそんな感じで始まった。
ゲート内でミクロコスモスがちょっと上下に動いており、スタートが懸念された。
ブエナビスタは五分には出ているのだが、無理に前に行く気もないようで、馬まかせの出方だった。
僅かに外で幸四郎Jに乗り替わったメイショウボナールの出が鈍い。
3角を過ぎて、今度は外から先頭に立ったシゲルキリガミネが内ラチ沿いを進み、2番手の外にショウナンカッサイが続いた。
ルシュクルらが続いたが、そう速い流れのようには見えななった。
やはり千六の外廻りを意識して、みんな終いを温存にかかっていた。
白い帽子のダノンベルベールが、馬ごみの後ろで内から外へ外へと動いているのが判った。
後ろを見やると、ブエナビスタはまだその後ろにいた。でもユックリ、ジックリあわてず急かずである。
前で位置して欲しかったミクロコスモスは、まだその後ろでメイショウボナールと並んでいた。
ここでは届かない、無理だとあきらめざるを得ない位置取りのように思えた。
4角手前で外へ進路をとったダノンベルベールが、上がってきていたデグラーティアと2度ほどぶつかるシーンを見た。
内のダノンベルベールの勢いが余って、外を弾き飛ばすほどであった。
その後ろに、橙の帽子ブエナビスタが上がりつつある。
直線に向いた。
好位から抜け出ようとしたジェルミナルが先頭へ踊りでようとした瞬間、内へもたれだした。
時を同じくして外に出し切ったダノンベルベールが、瞬時に前へ出た。
外めにいたデグラーティアと入れ替わるように、ブエナビスタが安藤勝Jの右ムチ2発に呼応して進軍を開始。まだ1Fの標識を過ぎる前ぐらいの所であった。スルスルと前を行くダノンベルベールを一瞬の間に抜いて、後は手綱を押すだけのアクションだが、グイグイと伸びてもう後続に差をつけてしまった。
安藤勝Jが左右を確認して、最後は流しながらのゴール。
2着もダノンベルベールが確保。
大外からミクロコスモスが、やっと終いの脚を発揮して3着に上がってきた。
脚色はまずまず悪くはない。内目で先行して粘っていたショウナンカッサイが4着。
知らぬ間にイナズマアマリリスが5着と電光掲示板にあがっていた。なかなか渋太い馬のようだ。
人気のジェルミナルは肝心の直線で伸びあぐねた。
しかし何よりもブエナビスタの強さだけが目立った競馬であり、今までデビューしてきた牝馬では、勝てる馬はいないだろう。
やはり、あの10月26日の新馬戦が超ハイレベルな戦いだった事がまたまた証明されたこととなった。
男馬ではリーチザクラウン、牝馬ではブエナビスタと頂点を極める馬の存在が、いよいよ全国に明らかとなったわけである。
阪神ジュベナイルF(JpnⅠ)
芝1600m
勝ちタイム1:35.2
勝ち馬ブエナビスタ(牝2、栗東・松田博厩舎)
■・・・やっぱり凄い!。頂点にたったブエナビスタ。
18頭もの馬たちが、パドック一杯を使って周回しだした。
あふれるばかりの多くのファンが見つめる先には、今年の牝馬NO.1を決めるというよりも、桜花賞馬を今から早くも見ておきたい、そんな思惑が感じられた。
その目線の先には、静かに歩を進めるブエナビスタがいた。
そんなパドックの雰囲気であった。
そしてこの大勢の牝馬のなかで、一番キツイ眼をしているのがミクロコスモス。
上目が白いのはこの馬だけ、密かに自分を抑えているようにも見受けられた。
はたしてどの馬が先手を主張するのだろうかと思うほどに、何が何でも逃げなければという馬がいない。
内からショウナンカッサイが出て行き、外からピンクの帽子シゲルキリガミネが追いかける、ゲートが開いての序盤はそんな感じで始まった。
ゲート内でミクロコスモスがちょっと上下に動いており、スタートが懸念された。
ブエナビスタは五分には出ているのだが、無理に前に行く気もないようで、馬まかせの出方だった。
僅かに外で幸四郎Jに乗り替わったメイショウボナールの出が鈍い。
3角を過ぎて、今度は外から先頭に立ったシゲルキリガミネが内ラチ沿いを進み、2番手の外にショウナンカッサイが続いた。
ルシュクルらが続いたが、そう速い流れのようには見えななった。
やはり千六の外廻りを意識して、みんな終いを温存にかかっていた。
白い帽子のダノンベルベールが、馬ごみの後ろで内から外へ外へと動いているのが判った。
後ろを見やると、ブエナビスタはまだその後ろにいた。でもユックリ、ジックリあわてず急かずである。
前で位置して欲しかったミクロコスモスは、まだその後ろでメイショウボナールと並んでいた。
ここでは届かない、無理だとあきらめざるを得ない位置取りのように思えた。
4角手前で外へ進路をとったダノンベルベールが、上がってきていたデグラーティアと2度ほどぶつかるシーンを見た。
内のダノンベルベールの勢いが余って、外を弾き飛ばすほどであった。
その後ろに、橙の帽子ブエナビスタが上がりつつある。
直線に向いた。
好位から抜け出ようとしたジェルミナルが先頭へ踊りでようとした瞬間、内へもたれだした。
時を同じくして外に出し切ったダノンベルベールが、瞬時に前へ出た。
外めにいたデグラーティアと入れ替わるように、ブエナビスタが安藤勝Jの右ムチ2発に呼応して進軍を開始。まだ1Fの標識を過ぎる前ぐらいの所であった。スルスルと前を行くダノンベルベールを一瞬の間に抜いて、後は手綱を押すだけのアクションだが、グイグイと伸びてもう後続に差をつけてしまった。
安藤勝Jが左右を確認して、最後は流しながらのゴール。
2着もダノンベルベールが確保。
大外からミクロコスモスが、やっと終いの脚を発揮して3着に上がってきた。
脚色はまずまず悪くはない。内目で先行して粘っていたショウナンカッサイが4着。
知らぬ間にイナズマアマリリスが5着と電光掲示板にあがっていた。なかなか渋太い馬のようだ。
人気のジェルミナルは肝心の直線で伸びあぐねた。
しかし何よりもブエナビスタの強さだけが目立った競馬であり、今までデビューしてきた牝馬では、勝てる馬はいないだろう。
やはり、あの10月26日の新馬戦が超ハイレベルな戦いだった事がまたまた証明されたこととなった。
男馬ではリーチザクラウン、牝馬ではブエナビスタと頂点を極める馬の存在が、いよいよ全国に明らかとなったわけである。
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