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平林雅芳の目
2009/2/3(火)
日曜京都11R
京都牝馬S(GⅢ)
芝1600m外
勝ちタイム1.35.1
勝ち馬:チェレブリタ(牝4、栗東・荒川厩舎)
■・・・嬉しい勝利でした。春も遠からじです・・。
先週、AJCCで担当さんが号泣していた事を書いた。
そして、横山典Jにそのいきさつを聞いてみようとも書き添えた。
土曜府中の検量室で、さっそく彼を捕まえて聞いてみた。
『ただたんに嬉しくって、感動して泣いていたんだよ』と言う。
『いやもっとあるはず』と思い続けて話を聞いてみると、『イロイロあってね~。骨折やらで苦労してたんだ。そして最近結婚したばっかり。感極まったんだろうな』との答えが返ってきた。
『やっぱり、何か訳があったんだ・・・苦労してかいた汗が、後で大きな喜びとなって帰ってきたんだ』と納得したお話でありました・・・。
残念ながら土曜の東京新聞杯は、芝がかなり悪いコンディションとなった。
そんな中で、アブソリュートが馬場の真ん中からグイと伸びて力強く抜けて勝った。
人気どころがモタつく中でいつも通りの伸びを見せて、初重賞をもぎとったもの。
ただ、この競馬を解説するのは私には無理。
道悪の影響もおおいにあっただろうと思えるし、それ以外の要因もあるのだろう。あの一戦で多くを簡単に語れるものでもない。
今後の参考にするにしても、非常に難しいレースだったと思える。
日曜は東西で重賞。根岸Sは関西馬のワンツースリー決着で、フェラーリピサ健在ぶりを見せ付けた。
底冷えのする冬の京都、淀競馬場で行われた京都牝馬特別を回顧したい・・・。
一番人気ザレマ、二番人気ニシノマナムスメ、続いてスペルバインドと、何とも言えない人気馬の顔ぶれであった。
頼りないメンバーであり、どの馬にもチャンスがありそうで、まるでハンデ戦みたいな様相を見せていた。
加えて馬場状態が微妙、ふたつ前のレースでは外々からの追い込みが利き、ひとつ前のレースでは馬場の真ん中を伸びた馬が勝利と、やや内目よりも、中から外がいいのだろうと推測された。
かなり肌寒い風の中、ゲートが開いた。
一瞬、スペルバインドだけが1頭置かれるかっこうとなった。
内目からザレマが出て行ったが、外からカレイジャスミンが、押して先手を主張した。
ザレマが下げて2番手での位置取り。
その後ろのラチ沿いにテンイムホウ。
この馬場コンディションの中では、そんなに遅い流れではなかった。
ゲートで遅れをとったスペルバインドが、外へ進路を取って最後方から順位を上げたのが見えた。
3角では馬群の一番後ろの内目を、チェレブリタが馬なりで追走した。
そのちょっと前にオディールがいた。
各馬ほとんど隊列は変わらず、坂の下りを進み4角へと向った。
馬ごみの中、ハチマンダイボサツの手応えがかなり良くみえた。
クラウンプリンセスも、その動きを追うように上がりかけていた。
スペルバインドはと見ると、馬ゴミを嫌ったのか、大外を上がり出していた。
直線に入った。逃げるカレイジャスミンが先頭、その外へ内目の3番手から上がってきていたテンイムホウが横並びとなった。その外目にザレマだ。
後1Fのところで、カレイジャスミンとテンイムホウの間が開くと、そこへ4角最後方の内目から脚を伸ばしてきていたチェレブリタが、鞍上武豊Jの右ステッキに応えていい伸び脚を見せた。
先行する2頭の間を抜くと、アッという間に先頭に踊り出た。
粘るテンイムホウに、ザレマがジワジワ追いついて抜かしたかと思うところを、外から伸びてきていたレインダンスが2番手に上がった時がゴールであった。
前半千通過が59.2。
オープン馬の芝であるから速いほうではないのだが、今日の馬場コンディションではスローとは言えず、けっこうな流れとなっていたようだ。
ま、平均ペースよりチョイ速い流れだっただろう。
最初からイン狙いにこだわった武豊J。
経済コースをロスなく、最大限に能力を引き出しての勝利だったと言える。
レース後にパトロールビデオを何度も見たが、勝ち馬も2着馬も、どちらも五分のスタートから、道中は無理せず抑えて脚を溜め込む競馬っぷり。
それが内々の進路を取った勝ち馬と外々へ廻った2着馬の差が出ただけ。
そんな結果の顛末であった。
ザレマはジワジワといった感じの競馬で、もう一歩伸びきれず。
もう1頭の人気馬ニシノマナムスメは、直線入り口まではいい位置だったのが、最後はドンジリ負け。
走る気分を損ねたのだろうか?何とも言えない敗戦となった。
今年最初の重賞勝ちとなった武豊Jとチェレブリタ。
武豊Jは、あの骨折のアクシデントから2月と少し。もう全快といっていいはず。
何よりも勝ち星が薬であり、勝ちに優るものはないと思う。
これから少しずつ勝利を伸ばしていけると思う。
そんな嬉しい重賞の勝利でありました。
京都牝馬S(GⅢ)
芝1600m外
勝ちタイム1.35.1
勝ち馬:チェレブリタ(牝4、栗東・荒川厩舎)
■・・・嬉しい勝利でした。春も遠からじです・・。
先週、AJCCで担当さんが号泣していた事を書いた。
そして、横山典Jにそのいきさつを聞いてみようとも書き添えた。
土曜府中の検量室で、さっそく彼を捕まえて聞いてみた。
『ただたんに嬉しくって、感動して泣いていたんだよ』と言う。
『いやもっとあるはず』と思い続けて話を聞いてみると、『イロイロあってね~。骨折やらで苦労してたんだ。そして最近結婚したばっかり。感極まったんだろうな』との答えが返ってきた。
『やっぱり、何か訳があったんだ・・・苦労してかいた汗が、後で大きな喜びとなって帰ってきたんだ』と納得したお話でありました・・・。
残念ながら土曜の東京新聞杯は、芝がかなり悪いコンディションとなった。
そんな中で、アブソリュートが馬場の真ん中からグイと伸びて力強く抜けて勝った。
人気どころがモタつく中でいつも通りの伸びを見せて、初重賞をもぎとったもの。
ただ、この競馬を解説するのは私には無理。
道悪の影響もおおいにあっただろうと思えるし、それ以外の要因もあるのだろう。あの一戦で多くを簡単に語れるものでもない。
今後の参考にするにしても、非常に難しいレースだったと思える。
日曜は東西で重賞。根岸Sは関西馬のワンツースリー決着で、フェラーリピサ健在ぶりを見せ付けた。
底冷えのする冬の京都、淀競馬場で行われた京都牝馬特別を回顧したい・・・。
一番人気ザレマ、二番人気ニシノマナムスメ、続いてスペルバインドと、何とも言えない人気馬の顔ぶれであった。
頼りないメンバーであり、どの馬にもチャンスがありそうで、まるでハンデ戦みたいな様相を見せていた。
加えて馬場状態が微妙、ふたつ前のレースでは外々からの追い込みが利き、ひとつ前のレースでは馬場の真ん中を伸びた馬が勝利と、やや内目よりも、中から外がいいのだろうと推測された。
かなり肌寒い風の中、ゲートが開いた。
一瞬、スペルバインドだけが1頭置かれるかっこうとなった。
内目からザレマが出て行ったが、外からカレイジャスミンが、押して先手を主張した。
ザレマが下げて2番手での位置取り。
その後ろのラチ沿いにテンイムホウ。
この馬場コンディションの中では、そんなに遅い流れではなかった。
ゲートで遅れをとったスペルバインドが、外へ進路を取って最後方から順位を上げたのが見えた。
3角では馬群の一番後ろの内目を、チェレブリタが馬なりで追走した。
そのちょっと前にオディールがいた。
各馬ほとんど隊列は変わらず、坂の下りを進み4角へと向った。
馬ごみの中、ハチマンダイボサツの手応えがかなり良くみえた。
クラウンプリンセスも、その動きを追うように上がりかけていた。
スペルバインドはと見ると、馬ゴミを嫌ったのか、大外を上がり出していた。
直線に入った。逃げるカレイジャスミンが先頭、その外へ内目の3番手から上がってきていたテンイムホウが横並びとなった。その外目にザレマだ。
後1Fのところで、カレイジャスミンとテンイムホウの間が開くと、そこへ4角最後方の内目から脚を伸ばしてきていたチェレブリタが、鞍上武豊Jの右ステッキに応えていい伸び脚を見せた。
先行する2頭の間を抜くと、アッという間に先頭に踊り出た。
粘るテンイムホウに、ザレマがジワジワ追いついて抜かしたかと思うところを、外から伸びてきていたレインダンスが2番手に上がった時がゴールであった。
前半千通過が59.2。
オープン馬の芝であるから速いほうではないのだが、今日の馬場コンディションではスローとは言えず、けっこうな流れとなっていたようだ。
ま、平均ペースよりチョイ速い流れだっただろう。
最初からイン狙いにこだわった武豊J。
経済コースをロスなく、最大限に能力を引き出しての勝利だったと言える。
レース後にパトロールビデオを何度も見たが、勝ち馬も2着馬も、どちらも五分のスタートから、道中は無理せず抑えて脚を溜め込む競馬っぷり。
それが内々の進路を取った勝ち馬と外々へ廻った2着馬の差が出ただけ。
そんな結果の顛末であった。
ザレマはジワジワといった感じの競馬で、もう一歩伸びきれず。
もう1頭の人気馬ニシノマナムスメは、直線入り口まではいい位置だったのが、最後はドンジリ負け。
走る気分を損ねたのだろうか?何とも言えない敗戦となった。
今年最初の重賞勝ちとなった武豊Jとチェレブリタ。
武豊Jは、あの骨折のアクシデントから2月と少し。もう全快といっていいはず。
何よりも勝ち星が薬であり、勝ちに優るものはないと思う。
これから少しずつ勝利を伸ばしていけると思う。
そんな嬉しい重賞の勝利でありました。
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