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平林雅芳の目
2009/2/24(火)
土曜東京11R
クイーンC(GⅢ)
芝1600m
勝ちタイム1.35.7
勝ち馬:ディアジーナ(牝3、美浦・田村厩舎)
■・・・まずは桜への出走権を確保。ディアジーナ快勝!!
競馬の結果には大いに運も作用する。 力がありながらそれを発揮出来ないで泣いた馬は、過去いやと言うほどに見てきた。
まさかミクロコスモスの身の上にそんな事が起きようとは・・。
早々と向こう正面中程で最初の審議が付いたのではなかろうか。
そしてゴール前でガチンコのぶつかり合い。
直線での勝負どころでの攻防で、明らかにミクロコスモスの行くところだけが狭くなり、進路を替えたらまたそこでも大きな不利。
最後の最後まで追えないような感じでゴールしてしまった。
しかしそこの審議は意外と簡単に終わり、むしろ向こう正面の審議が長々とされていた。
別件であり、どちらも他の馬に影響を与えたか与えてないかを確認する審議なのだろう。
しかし、最後の詰めの部分でのあのアクシンデントを案外と簡単に決着つけられてしまったミクロコスモスは、可愛そうとしかいいようがなかったように思える。
直線あと1F過ぎあたりで横に3頭並んでいた。
一番内目はダノンベルベール。
まだ前にいるディアジーナには追いつけてない位置でもある。
そのディアジーナの外には、大井から参戦していたエイブルインレース。
社台の勝負服である。
ディアジーナとはほとんど同じぐらいの位置だったが、左右には少し離れていた。
そこが狭いと判断したミクロコスモスの武豊Jは、ディアジーナの内へと進路を替えた。
ところが、そこが今度はもっと狭くなってしまったといった次第である。
レースの結果から、前に行っている馬に非常に優位な流れだったことが判る。
岩田Jが乗ったグローリールピナスが、千を1.00.8という芝のオープンクラスではかなり遅いペースで進めたことにより、明らかに切れ味勝負となった訳である。
有力馬が持ったままの手応えで直線に入ってきて、最後のしのぎあいで先ほどのアクシンデントが発生してしまった訳だ。
ディアジーナは、2番手からスッと伸びての勝利。
2着のダノンベルベールも、前のグローリーが粘っているところの狭い場所を通ってきて、これまた手応え十分でゴールを目指していた。
勝ち馬が少し内へ入ってきたというジャッジながら、そのまま確定した。
ミクロコスモスにしては、最初開いていた瞬間にシュンと切れる脚を使えていれば、また違った結果になったのであろう。
やはり放牧明けで切れが出なかったのかな?とも思える。
でも何となく実力で負けた気はしない。
ここで賞金を加算して桜へと思っていたが、それも果たせず。
ちょっと残念な結果となってしまった・・。
日曜東京11R
フェブラリーS(GⅠ)
ダ1600m
勝ちタイム1.34.6
勝ち馬:サクセスブロッケン(牡4、栗東・藤原英厩舎)
■・・・高速決着。4歳馬が上位を独占だった!!
ゴール前は3頭が横並びになる大接戦。
最内のカネヒキリか、中のカジノドライヴか、はたまた外のサクセスブロッケンかと息をのむようなデッドヒートが続いていたが、ゴールを過ぎで一番外のウチパクJのステッキを持った右手が、横に勝利を確信したように真一文字に伸びたのであった・・・。
そして勝ち時計のところにレコードとハッキリと明記されて、思わず場内からはドーッと歓声があがった。
今年最初のGⅠとあって、スタンド前のオープンテラスは人、ひとで埋まっていた。
スンナリと入った各馬のゲートイン。
ポンと出て行ったのは、やはりエスポワールシチーであった。
すかさずカジノドライヴも前に取り付けた。
ヴァーミリアンも五分に出ていたが、その外からの馬のダッシュが速く、サクセスブロッケン、フェラーリピサが外から前へ並んで行った。
カネヒキリは内ラチ沿いの4、5番手である。
やや重の馬場を軽快に風を切っていくエスポワールシチー。
ペース自体はこの馬場ではそんなに速くなく、前を行くどの馬も折り合っていい感じでついていけているようだった。
エスポワールシチーがトップで、2番手にカジノドライヴ。
そして3番手の外目にサクセスブロッケンがつけた。
その後ろで、一番内にカネヒキリが進み、そこらあたりの外目にフェラーリピサがいた。
そしてその後ろの内目に、ヴァーミリアンがこれまたいい手応えで続いた。
そのまんまの態勢で直線に入ってきて、一番後ろに位置していたヴァーミリアンが馬場の真ん中に出して前を追いかける態勢にもって行った。
しかし、前を行くエスポワールシチーの逃げ脚は衰えず、その後ろのカジノドライヴもいい感じだった。
安藤勝Jの右ステッキが一発入ると、カジノドライヴが前を行くエスポワールシチーを交わして行きかけた。
その後ろの最内からカネヒキリも前へと進出しはじめた。
そしてウチパクJの右ステッキが何度となく入ったサクセスブロッケンが外から上がって来て、前の3頭が並ぶ形となった。
真ん中にカジノドライヴ。
でも勢いは悪くないし、一番内のカネヒキリもグイっと出れない状態のまま、3頭がまったく並びながらゴールへとなだれ込んだ。
一番外のサクセスブロッケンが、最後ちょっと出たように見えた。
際どい2着争いも、鼻面がどちらが先に出ているかの微妙な態勢の勝負となり、まったく判りづらい感じでのゴールであった。
そこからちょっと遅れて、逃げたエスポワールシチーもまだ粘りに粘っていた。
その1馬身ぐらい後ろで、フェラーリピサとヴァーミリアンが追い合いをしていたが、前とは水が開いてしまっていた。
最初の入りの1Fだけが12.7。
つぎの1Fが10.5。
そこを楽について行き、11秒台を4ハロン続けるそこそこの流れ。
ゴール前の最後の攻防でも12.1で、ゴール寸前だけ12.4と、切れ味勝負のダート戦となり、軽いダートでの高速決着を迎えた。
サクセスブロッケンは、先の東京大賞典の折にはゲートでアオって出て、追い上げた3角あたりで少し掛るような一面を見せていて、決してスムーズな競馬ではなかった。
それが今回は五分の出で、好位付けの競馬。
前を行くカジノドライヴを交せばいいだけの、最高の流れをものにした。
ここ一番に強いウチパクJとのコンビで、大仕事をやってのけた。
惜しかったのはカジノドライヴ。
スッと2番手につけての最高の位置どり。
すんなりした競馬で揉まれるところもなく巧くいっていたが、最後の最後に3頭の真ん中での戦いとなったことが痛かったか。
でもアッパレな2着であり、やはりアメリカ遠征は伊達ではなかった。
カネヒキリやヴァーミリアンはガッチリとした体型の馬。
逆にカジノドライヴやサクセスブロッケンはスッキリとした馬体の持ち主である。
今までの力の勝負でなく時計の勝負となった今年のフェブラリーS。
今後もこういった舞台は、世界でけっこうあるのではなかろうか。
日本のダート界も、いよいよ新しい時代が来たような気がする・・。
クイーンC(GⅢ)
芝1600m
勝ちタイム1.35.7
勝ち馬:ディアジーナ(牝3、美浦・田村厩舎)
■・・・まずは桜への出走権を確保。ディアジーナ快勝!!
競馬の結果には大いに運も作用する。 力がありながらそれを発揮出来ないで泣いた馬は、過去いやと言うほどに見てきた。
まさかミクロコスモスの身の上にそんな事が起きようとは・・。
早々と向こう正面中程で最初の審議が付いたのではなかろうか。
そしてゴール前でガチンコのぶつかり合い。
直線での勝負どころでの攻防で、明らかにミクロコスモスの行くところだけが狭くなり、進路を替えたらまたそこでも大きな不利。
最後の最後まで追えないような感じでゴールしてしまった。
しかしそこの審議は意外と簡単に終わり、むしろ向こう正面の審議が長々とされていた。
別件であり、どちらも他の馬に影響を与えたか与えてないかを確認する審議なのだろう。
しかし、最後の詰めの部分でのあのアクシンデントを案外と簡単に決着つけられてしまったミクロコスモスは、可愛そうとしかいいようがなかったように思える。
直線あと1F過ぎあたりで横に3頭並んでいた。
一番内目はダノンベルベール。
まだ前にいるディアジーナには追いつけてない位置でもある。
そのディアジーナの外には、大井から参戦していたエイブルインレース。
社台の勝負服である。
ディアジーナとはほとんど同じぐらいの位置だったが、左右には少し離れていた。
そこが狭いと判断したミクロコスモスの武豊Jは、ディアジーナの内へと進路を替えた。
ところが、そこが今度はもっと狭くなってしまったといった次第である。
レースの結果から、前に行っている馬に非常に優位な流れだったことが判る。
岩田Jが乗ったグローリールピナスが、千を1.00.8という芝のオープンクラスではかなり遅いペースで進めたことにより、明らかに切れ味勝負となった訳である。
有力馬が持ったままの手応えで直線に入ってきて、最後のしのぎあいで先ほどのアクシンデントが発生してしまった訳だ。
ディアジーナは、2番手からスッと伸びての勝利。
2着のダノンベルベールも、前のグローリーが粘っているところの狭い場所を通ってきて、これまた手応え十分でゴールを目指していた。
勝ち馬が少し内へ入ってきたというジャッジながら、そのまま確定した。
ミクロコスモスにしては、最初開いていた瞬間にシュンと切れる脚を使えていれば、また違った結果になったのであろう。
やはり放牧明けで切れが出なかったのかな?とも思える。
でも何となく実力で負けた気はしない。
ここで賞金を加算して桜へと思っていたが、それも果たせず。
ちょっと残念な結果となってしまった・・。
日曜東京11R
フェブラリーS(GⅠ)
ダ1600m
勝ちタイム1.34.6
勝ち馬:サクセスブロッケン(牡4、栗東・藤原英厩舎)
■・・・高速決着。4歳馬が上位を独占だった!!
ゴール前は3頭が横並びになる大接戦。
最内のカネヒキリか、中のカジノドライヴか、はたまた外のサクセスブロッケンかと息をのむようなデッドヒートが続いていたが、ゴールを過ぎで一番外のウチパクJのステッキを持った右手が、横に勝利を確信したように真一文字に伸びたのであった・・・。
そして勝ち時計のところにレコードとハッキリと明記されて、思わず場内からはドーッと歓声があがった。
今年最初のGⅠとあって、スタンド前のオープンテラスは人、ひとで埋まっていた。
スンナリと入った各馬のゲートイン。
ポンと出て行ったのは、やはりエスポワールシチーであった。
すかさずカジノドライヴも前に取り付けた。
ヴァーミリアンも五分に出ていたが、その外からの馬のダッシュが速く、サクセスブロッケン、フェラーリピサが外から前へ並んで行った。
カネヒキリは内ラチ沿いの4、5番手である。
やや重の馬場を軽快に風を切っていくエスポワールシチー。
ペース自体はこの馬場ではそんなに速くなく、前を行くどの馬も折り合っていい感じでついていけているようだった。
エスポワールシチーがトップで、2番手にカジノドライヴ。
そして3番手の外目にサクセスブロッケンがつけた。
その後ろで、一番内にカネヒキリが進み、そこらあたりの外目にフェラーリピサがいた。
そしてその後ろの内目に、ヴァーミリアンがこれまたいい手応えで続いた。
そのまんまの態勢で直線に入ってきて、一番後ろに位置していたヴァーミリアンが馬場の真ん中に出して前を追いかける態勢にもって行った。
しかし、前を行くエスポワールシチーの逃げ脚は衰えず、その後ろのカジノドライヴもいい感じだった。
安藤勝Jの右ステッキが一発入ると、カジノドライヴが前を行くエスポワールシチーを交わして行きかけた。
その後ろの最内からカネヒキリも前へと進出しはじめた。
そしてウチパクJの右ステッキが何度となく入ったサクセスブロッケンが外から上がって来て、前の3頭が並ぶ形となった。
真ん中にカジノドライヴ。
でも勢いは悪くないし、一番内のカネヒキリもグイっと出れない状態のまま、3頭がまったく並びながらゴールへとなだれ込んだ。
一番外のサクセスブロッケンが、最後ちょっと出たように見えた。
際どい2着争いも、鼻面がどちらが先に出ているかの微妙な態勢の勝負となり、まったく判りづらい感じでのゴールであった。
そこからちょっと遅れて、逃げたエスポワールシチーもまだ粘りに粘っていた。
その1馬身ぐらい後ろで、フェラーリピサとヴァーミリアンが追い合いをしていたが、前とは水が開いてしまっていた。
最初の入りの1Fだけが12.7。
つぎの1Fが10.5。
そこを楽について行き、11秒台を4ハロン続けるそこそこの流れ。
ゴール前の最後の攻防でも12.1で、ゴール寸前だけ12.4と、切れ味勝負のダート戦となり、軽いダートでの高速決着を迎えた。
サクセスブロッケンは、先の東京大賞典の折にはゲートでアオって出て、追い上げた3角あたりで少し掛るような一面を見せていて、決してスムーズな競馬ではなかった。
それが今回は五分の出で、好位付けの競馬。
前を行くカジノドライヴを交せばいいだけの、最高の流れをものにした。
ここ一番に強いウチパクJとのコンビで、大仕事をやってのけた。
惜しかったのはカジノドライヴ。
スッと2番手につけての最高の位置どり。
すんなりした競馬で揉まれるところもなく巧くいっていたが、最後の最後に3頭の真ん中での戦いとなったことが痛かったか。
でもアッパレな2着であり、やはりアメリカ遠征は伊達ではなかった。
カネヒキリやヴァーミリアンはガッチリとした体型の馬。
逆にカジノドライヴやサクセスブロッケンはスッキリとした馬体の持ち主である。
今までの力の勝負でなく時計の勝負となった今年のフェブラリーS。
今後もこういった舞台は、世界でけっこうあるのではなかろうか。
日本のダート界も、いよいよ新しい時代が来たような気がする・・。
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