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【ダービー】エピファネイアのユーイチ「ダービーは一番勝ちたいレース」
2013/5/22(水)
26日(日)に行われる日本ダービー(G1)に出走予定のエピファネイア(牡3、栗東・角居厩舎)に騎乗する福永祐一騎手の一問一答(※22日、最終追い切り後)は以下の通り。
-:皐月賞を振り返って課題は見つかりましたか?
福永祐一騎手:当日は馬も落ち着いていましたし、返し馬もリラックスした状態でできていましたので。本当にゲートインするまでスムーズに来られていました。折り合い面も調教の中では随分と進境を見せていましたので、良い感じでスタートできたなと思いました。1コーナーに入るちょっと前くらいで内の馬に寄っていった時にエキサイトする感じになって、急にスイッチが入ったので……。それをなだめるのに1コーナーから2コーナーぐらいまで掛かりまして、向正面に入ってから落ち着きを取り戻しましたが、結果的に半馬身差だったということで、その時の力みが最後の着差に出たのかなと思います。
-:外から勝ち馬に抜かれながらも渋太く食い下がっていましたね。
福:一度、交わされてからも、もう一度、差し返そうと馬も頑張ってくれていましたし、潜在能力では大差はないんじゃないかなと思います。
-:中間、一週前の追い切りはCWコース。そういったものを踏まえて何か工夫して乗られたことはありますか?
福:いや、デビューからずっと乗せてもらっている馬なので、特に変えたことはなかったですけれど、後ろから追い駆けて、最後1ハロンだけという指示でした。ペースが遅かったこともあって、馬も行きたがっていましたけど、その中で何とか抑えも利いて走れていましたので。その前の週がちょっと速い時計が出ていましたので、内容的には悪くなかったと思います。
-:今日の最終追い切りは坂路、これは先生からどのような指示があったのでしょうか?
福:「1頭を追い駆けて、ラスト1ハロンで感触だけ確かめておいてくれ」とのことだったので。もう体もデキていますし、そんなに速いタイムは要らないだろう、ということで「感触だけ確かめてくれ」と言われました。
-:上がってきた時の息の入りなど、状態をどのように判断されますか?
福:坂路で追い切りに乗ったのは初めてだったので、どうかな?と思ったんですけど、終始リラックスして折り合いもスムーズでしたし、1ハロンだけサッと軽くノビノビと走らせてきましたけど良い感じで走っていましたよ。
-:今回の舞台はお母さんも勝っている東京の芝2400m。距離も延びますので、その辺りの対応は現時点でどのように考えていますか?
福:血統的に見れば、お父さんもお母さんも2400mのG1を勝っていますしピッタリの距離だと思うんですけど、シンボリクリスエスの産駒はちょっと難しい、スピードが勝ってる馬も確かに多いですし、エピファネイア自身もそういう面が見られるのは確かなんですけど、上手くコントロールさえ利けばスタミナは全然問題ないですし、大丈夫だと思っています。
-:日本のホースマンとしてダービーに懸ける思い、ダービージョッキーという称号に懸ける思いを教えてください。
福:全てのホースマンの夢であり、憧れだと思いますし、自分にとってもそうですし、父(福永洋一元騎手)にとってもそうでしたし、ダービーに懸ける思いは強いですけど、馬にとっては関係ない話なので、あまり人の気持ちを背負わせ過ぎないように努めたいと思います。
-:今年のG1戦線、関東の流れが先週で西に向いてきたかな、というところもあります。エピファネイアとレースに臨む福永騎手、最後にファンの方へひと言いただけますか?
福:あまり関東馬、関西馬を意識したことないんですけど、強い馬に西も東もないでしょうし、「強い馬は強い」と証明する場が競馬だと思います。今回、有力馬の1頭に乗れることは名誉なことですし、そう何度もあるチャンスではないと思っていますし、何とか1着でゴールしたいという思いが強いです。順調に来れていますし、後は本番を迎えるだけなので楽しみです。
-(以下、報道陣からの個別質問):これまでダービーに14回騎乗していますが、今までのダービーと比べて気持ちの部分で違いはありますか?
福:違うのは……お母さんに乗っていたから(笑)。そういう馬に乗れるというのは嬉しいことです。騎手冥利に尽きることですしね。そこが違うくらいですかね。
-:母子でG1制覇ということに特別な思いはありますか。
福:やっぱり乗ってたお母さんの仔は特別な思い入れがありますよね。そういう馬でダービーに臨めるというのは、なかなか……、本当に滅多にあることじゃないと思いますし、よくぞああいう強い馬を産んでくれたなと思います。
-:今回、人気馬に乗ることのプレッシャーはどう感じていますか?
福:プレッシャーというのはそんなにないんですけど、良い緊張感はずっと持てて来れていますので。ダービーでこういう馬に乗るために毎日頑張って来ましたので楽しみでしょうがないです。
-:改めて日本ダービーに懸ける福永騎手の思いを教えてください。
福:やっぱり一番勝ちたいレースですしね。勝ちたいですけど、あまり人のそういう思いを馬に乗せても良いことはないって分かっているので。色々失敗してきて。だから、僕だけの思いじゃないですし、馬に携わってる人、皆が勝ちたいと思っているはずですから。あの馬を応援してくれている方、僕を応援してくれている方を含めてダービーを勝って欲しいという思いもあるでしょうから、もちろんそれを受け止めて臨みたいとは思いますけど、なるべく馬の上に跨ったら馬にはノビノビと走ってもらいたいので人の都合を押し付けないような騎乗をしていきたいと考えています。
-:福永騎手自身、いつ頃からダービーへの憧れはありましたか?
福:いつ頃ですかねぇ……。ちっちゃい頃は騎手になりたいとは思ってなかったのでねぇ……。他の人よりは長くないとは思いますけど(笑)。あの~最近です。やっぱりキャリアを重ねるに連れてダービーの重みを年々感じてくるようになりましたしね。その中で、皆が本当に勝ちたいレースなので、その中で勝てたら最高だと思いますし、ダービージョッキーとして後世に名を残せたらいいなという思いは、年々強くなっていますけれども。競馬は人と人との競争じゃないんで、馬と人が組み合わさっての戦いなので、エピファネイアにとっては一生で一度のダービーですしね。その中で彼の最高の走りができれば今はいいかなと思っています。結果として最高の名誉が付いてくれば良いなと、そういう心境です。
-:もしダービーを勝ったらと考えたことはありますか?
福:それはもう昔の人が「取らぬ狸の皮算用」と言ったように、良いことはないということだと思うので、何も考えてないです。
-:初めての左回りはどうでしょうか?
福:ん~そうですねぇ。最後の直線でモタれるので左回り自体は悪くないと思うんですけど。そもそも馬という生き物が左回りが走りやすいので問題ないと思います。初めての左回りということで躊躇して外に逃げたりする馬がたまにいますけど、ちょっと戸惑ってくれるくらいで、丁度いいかなと思っています。大丈夫じゃないですか。大丈夫だと思って乗りますけど。今更どうかな?と思ってもしょうがないんでね。
-:戸惑ってくれるくらいが丁度いいというのは折り合いに関して?
福:そうですね。楽でしょ(笑)?まぁ最後まで戸惑ってたらダメですけどね(笑)。4コーナーくらいまでは戸惑っているくらいが丁度いいと思います。
-:皐月賞を振り返って課題は見つかりましたか?
福永祐一騎手:当日は馬も落ち着いていましたし、返し馬もリラックスした状態でできていましたので。本当にゲートインするまでスムーズに来られていました。折り合い面も調教の中では随分と進境を見せていましたので、良い感じでスタートできたなと思いました。1コーナーに入るちょっと前くらいで内の馬に寄っていった時にエキサイトする感じになって、急にスイッチが入ったので……。それをなだめるのに1コーナーから2コーナーぐらいまで掛かりまして、向正面に入ってから落ち着きを取り戻しましたが、結果的に半馬身差だったということで、その時の力みが最後の着差に出たのかなと思います。
-:外から勝ち馬に抜かれながらも渋太く食い下がっていましたね。
福:一度、交わされてからも、もう一度、差し返そうと馬も頑張ってくれていましたし、潜在能力では大差はないんじゃないかなと思います。
-:中間、一週前の追い切りはCWコース。そういったものを踏まえて何か工夫して乗られたことはありますか?
福:いや、デビューからずっと乗せてもらっている馬なので、特に変えたことはなかったですけれど、後ろから追い駆けて、最後1ハロンだけという指示でした。ペースが遅かったこともあって、馬も行きたがっていましたけど、その中で何とか抑えも利いて走れていましたので。その前の週がちょっと速い時計が出ていましたので、内容的には悪くなかったと思います。
-:今日の最終追い切りは坂路、これは先生からどのような指示があったのでしょうか?
福:「1頭を追い駆けて、ラスト1ハロンで感触だけ確かめておいてくれ」とのことだったので。もう体もデキていますし、そんなに速いタイムは要らないだろう、ということで「感触だけ確かめてくれ」と言われました。
-:上がってきた時の息の入りなど、状態をどのように判断されますか?
福:坂路で追い切りに乗ったのは初めてだったので、どうかな?と思ったんですけど、終始リラックスして折り合いもスムーズでしたし、1ハロンだけサッと軽くノビノビと走らせてきましたけど良い感じで走っていましたよ。
-:今回の舞台はお母さんも勝っている東京の芝2400m。距離も延びますので、その辺りの対応は現時点でどのように考えていますか?
福:血統的に見れば、お父さんもお母さんも2400mのG1を勝っていますしピッタリの距離だと思うんですけど、シンボリクリスエスの産駒はちょっと難しい、スピードが勝ってる馬も確かに多いですし、エピファネイア自身もそういう面が見られるのは確かなんですけど、上手くコントロールさえ利けばスタミナは全然問題ないですし、大丈夫だと思っています。
-:日本のホースマンとしてダービーに懸ける思い、ダービージョッキーという称号に懸ける思いを教えてください。
福:全てのホースマンの夢であり、憧れだと思いますし、自分にとってもそうですし、父(福永洋一元騎手)にとってもそうでしたし、ダービーに懸ける思いは強いですけど、馬にとっては関係ない話なので、あまり人の気持ちを背負わせ過ぎないように努めたいと思います。
-:今年のG1戦線、関東の流れが先週で西に向いてきたかな、というところもあります。エピファネイアとレースに臨む福永騎手、最後にファンの方へひと言いただけますか?
福:あまり関東馬、関西馬を意識したことないんですけど、強い馬に西も東もないでしょうし、「強い馬は強い」と証明する場が競馬だと思います。今回、有力馬の1頭に乗れることは名誉なことですし、そう何度もあるチャンスではないと思っていますし、何とか1着でゴールしたいという思いが強いです。順調に来れていますし、後は本番を迎えるだけなので楽しみです。
-(以下、報道陣からの個別質問):これまでダービーに14回騎乗していますが、今までのダービーと比べて気持ちの部分で違いはありますか?
福:違うのは……お母さんに乗っていたから(笑)。そういう馬に乗れるというのは嬉しいことです。騎手冥利に尽きることですしね。そこが違うくらいですかね。
-:母子でG1制覇ということに特別な思いはありますか。
福:やっぱり乗ってたお母さんの仔は特別な思い入れがありますよね。そういう馬でダービーに臨めるというのは、なかなか……、本当に滅多にあることじゃないと思いますし、よくぞああいう強い馬を産んでくれたなと思います。
-:今回、人気馬に乗ることのプレッシャーはどう感じていますか?
福:プレッシャーというのはそんなにないんですけど、良い緊張感はずっと持てて来れていますので。ダービーでこういう馬に乗るために毎日頑張って来ましたので楽しみでしょうがないです。
-:改めて日本ダービーに懸ける福永騎手の思いを教えてください。
福:やっぱり一番勝ちたいレースですしね。勝ちたいですけど、あまり人のそういう思いを馬に乗せても良いことはないって分かっているので。色々失敗してきて。だから、僕だけの思いじゃないですし、馬に携わってる人、皆が勝ちたいと思っているはずですから。あの馬を応援してくれている方、僕を応援してくれている方を含めてダービーを勝って欲しいという思いもあるでしょうから、もちろんそれを受け止めて臨みたいとは思いますけど、なるべく馬の上に跨ったら馬にはノビノビと走ってもらいたいので人の都合を押し付けないような騎乗をしていきたいと考えています。
-:福永騎手自身、いつ頃からダービーへの憧れはありましたか?
福:いつ頃ですかねぇ……。ちっちゃい頃は騎手になりたいとは思ってなかったのでねぇ……。他の人よりは長くないとは思いますけど(笑)。あの~最近です。やっぱりキャリアを重ねるに連れてダービーの重みを年々感じてくるようになりましたしね。その中で、皆が本当に勝ちたいレースなので、その中で勝てたら最高だと思いますし、ダービージョッキーとして後世に名を残せたらいいなという思いは、年々強くなっていますけれども。競馬は人と人との競争じゃないんで、馬と人が組み合わさっての戦いなので、エピファネイアにとっては一生で一度のダービーですしね。その中で彼の最高の走りができれば今はいいかなと思っています。結果として最高の名誉が付いてくれば良いなと、そういう心境です。
-:もしダービーを勝ったらと考えたことはありますか?
福:それはもう昔の人が「取らぬ狸の皮算用」と言ったように、良いことはないということだと思うので、何も考えてないです。
-:初めての左回りはどうでしょうか?
福:ん~そうですねぇ。最後の直線でモタれるので左回り自体は悪くないと思うんですけど。そもそも馬という生き物が左回りが走りやすいので問題ないと思います。初めての左回りということで躊躇して外に逃げたりする馬がたまにいますけど、ちょっと戸惑ってくれるくらいで、丁度いいかなと思っています。大丈夫じゃないですか。大丈夫だと思って乗りますけど。今更どうかな?と思ってもしょうがないんでね。
-:戸惑ってくれるくらいが丁度いいというのは折り合いに関して?
福:そうですね。楽でしょ(笑)?まぁ最後まで戸惑ってたらダメですけどね(笑)。4コーナーくらいまでは戸惑っているくらいが丁度いいと思います。
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